小学校受験の準備を通じて、わが子を伸ばすための「スタンス」
本日の定期教室も、ご参加ありがとうございます。
本日は、今年度ラストの、国立小受験 専門 定期教室「新年長クラス」でした。
新年長クラスとして最後の授業は、「まとめの学習」ということで、
２クラスとも、テスト形式に近いペーパー学習と、指示製作に取り組みました。
ペーパー学習の理解や、
指示製作における「ちぎる」「むすぶ」といった作業についても、
以前と比べて、目立って「できる」ようになっているお子さまの姿も見受けられました。
これまでの、日々のお勉強の積み重ねの成果かもしれません。
お子さまが成長するタイミングは、大人が決めることはできません。
むしろ、
お子さま自身でも、「伸びる」タイミングは決められないものと言ってもいいでしょう。
(毎日、無限に力をつけていき続けられるのであれば、そうしたいのはやまやまです。ですが、現実はそう簡単にはいきません。)
お子さまの「成長」を最大限に導くための理想的な「あり方」とは
お子さまの「成長」を考えるときに、他者である大人のできることには、限界があります。
そのように考えた時に、
伸びるための「プラス」の影響を増やしていくということだけでなく、
伸びにブレーキをかける「マイナス」を減らしていく、ということも、
同時に大切なことです。
成長に対する「プラスとマイナス」のはたらきかけ
これを、植物の生長にたとえるならば、
「プラスのはたらきかけ」というのは、肥料や水やりだと言えるでしょう。
ですが、肥料が多ければ多いほどに効果的かというと、必ずしもそういうわけではなく、
また、水やりなどは、「過ぎたるはなお」となりうるものです。
毎日、適量の水をやることが、植物の生育にも重要です。
7日おきに、１週間分の水をあげればよいわけではない、ということを考えると、
同様のことが、「効果的なお勉強」にも言えることがイメージできるのではないでしょうか。
お勉強の頻度や分量は、こまめに、少しずつが効果的であり、
また、心身の発育には、適切な栄養(食事)が必要であるといえるでしょう。
同様に、植物の生長における「マイナスの環境とは何か」を考えると、
適切な日当たりがなかったり、
温度が低すぎる(高すぎる)環境下にあったり、
厳しい風を受ける場所にあったり、
というような環境設定だと考えられるでしょうか。
これを、お子さまの成長に当てはめて考えたとき、
「マイナスの影響」を排除するためのポイントを、ひと言でまとめるとしたら、
精神的な「安心感」を追求することだと言えるのではないかと考えます。
お子さまにとって「安心感」が失われる環境
大小さまざまなことで、
むしろ、些細なことでも、
ことあるごとに、叱られていたり、
そのたびに、
否定的な言葉を浴びせられながら過ごしていると、
お子さまの内面からの「自信」や「輝き」は失われていってしまいます。
ネガティブ・フィードバックには拒絶反応が伴います。
「うまくいっていないこと」について指摘をされるとき、
多くの場合は、その指摘に対して拒絶をする反応が起こります。
表情はこわばり、
身体にも無意識の中に力が入ったりするものです。
この、身体的な緊張状態というのは、
「精神的な安心感」とは対極の状態にあります。
一種のストレス状態であると言ってもよいかもしれません。
適度なストレスは、発奮してやる気になるための原動力となります。
ですから、「ストレスの素(もと)」全般に問題がある、というわけではありません。
問題となるのは、そのストレス状態が、継続している状態にあることです。
ネガティブなフィードバックは、控えめに、
反面、ポジティブなフィードバックは、遠慮なく。
これが、ポイントだと言えるでしょう。
大人が心がけたところで、お子さまが感じるストレスは、100%排除されるわけではありません。
お勉強を頑張っていれば、
お子さまは、ストレスを感じることも当然あるでしょう。
(例えば、「ペーパーの問題に間違えてしまった」ということが、ストレスでなければ何でしょうか。)
お父さまや、お母さまが、直接ストレスを与えようとしなくても、
さらに言えば、お子さまのストレスの素を排除しようと頑張ったところで、
お子さまは、勝手にストレスを感じることに遭遇します。
(それは受験のためのお勉強をしていても、していなくてもです。)
その時に大切なのは、
お子さまの「ストレスとの向き合い方」を、冷静な第三者の視点からアドバイスすることです。
決して、ストレスを感じているお子さまに追い討ちをかけることではありません。
わが子のこととなると、なかなか冷静になることが難しい、ということもあるでしょう。
ですが、そのような「あり方」を心がけるだけでも、違ってくるところがあるはずです。
安心感の土台の上に、学びの城を築く。
わが子の成長を導く上で、大切なのは、
１に、「お子さまの安心感」
２に、「お子さまの安心感」
３にも４にも、「お子さまの安心感」…
であると考えています。
その上で、
「これが〇〇できるようになると、もっと面白くなるね。」と、
前向きな未来像を共有していくことが、
お子さまの変化や成長を促していくための「最短ルート」なのではないでしょうか。
このような内容に触れるとき、
私はいつも、寓話『北風と太陽』を思い出します。
お子さまに、何かしらの方向づけを与えたいと考える時、
自分は、「北風」の声かけ・はたらきかけをしているだろうか、
それとも「太陽」の声かけになっているだろうか、
と考えます。
寓話の「太陽」は、
きっと、「旅人がマントを脱ぐのは、今すぐでなかったとしてもかまわない」と考えていたのではないでしょうか。
(少なくとも、それは「北風が吹きすさんだ後」であってよかったわけです。)
そして、旅人が、自らマントを脱ぐまで、
「ただ、そこにあり続けた」。
これが、「太陽」のすごいところであり、
なかなか真似するのが難しいところです。
小学校受験という「期限」がある取り組みの中であれば、なおさらかもしれません。
それでもなお、
お子さまが健やかに成長していく小学校受験期をつくるためには、
この「太陽」的なあり方を追求していくことに価値あり、と言うしかありません。
お子さまの変化や成長を、「信じて、待つ」
着実に、成長を実感しているお子さまも、
うまくいかずに、先生から注意を受けるようなお子さまも、
お教室でのお勉強に取り組むお子さまたちは、
例外なく、全力で頑張っています。
私たち大人ができることは、
お子さまたちの中に潜在している「伸びる力」を信じきることであり、
否定や価値判断をせずに、
繰り返し、繰り返し、目指す方向性を伝え続けることだと、考えています。
来週の春期講習のお教室でも、
新年度のお教室でも、
お子さまの「安心感」という土台の上に、
学びのレベルアップを追求していくための授業を、お届けしてまいります。
定期教室の新年長クラスの皆様、
新年度のレギュラークラス「年長クラス」でも、
前向きに、学びを積み重ねてまいりましょう。
お申し込み受付中の講座
○ゴールデンウィーク講習
・製作講座………5月3日(水祝) 8:30〜9:30
・口頭試問講座…5月3日(水祝) 10:00〜11:00
・運動講座………5月3日(水祝)11:30〜12:30
対象：年長
価格：各7,000円（税込）
講師：藤田
教室：小学校受験協会四谷教室
新宿区四谷三栄町
■お申込みは、今すぐです。
GW講座のお申し込みページから、必要事項をご入力の上、お申し込みください。
○筑波大学附属小学校 対策講座
日程：５月28日(日)11:00〜12:30
６月25日(日)11:00〜12:30
７月23日(日)11:00〜12:30
対象：年長
価格：各回9,000円（税込）
講師：藤田
教室：小学校受験協会四谷教室
新宿区四谷三栄町
■お申込みは、今すぐです。
筑波小対策講座のお申し込みページから、必要事項を入力の上、お申込みください。
〇金生先生の行動観察講座
日程：5月13日（土）9:00～10:30
6月10日（土）9:00～10:30
7月8日（土）9:00～10:30
対象：新年長
価格：10,000円（税込）
講師：金生先生
教室：小学校受験協会四谷教室
新宿区四谷三栄町
■お申込みは、今すぐです。
行動観察講座のお申し込みページから、必要事項をご入力の上、お申し込みください。
〇絵画制作講座
日程：5月13日（土）11:00～12:20
6月10日（土）11:00～12:20
7月8日（土）11:00～12:20
対象：新年長
価格：9,000円(税込)
講師：清水先生
教室：小学校受験協会四谷教室
新宿区四谷三栄町
■お申込みは、今すぐです。
絵画制作講座のお申し込みページから、必要事項をご入力の上、お申し込みください。
