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国立小受験の「口頭試問」に向けて、定期教室でも練習をしていきます。

私立小受験の「面接」とはひと味違う、国立小受験の「口頭試問」

小学校受験の課題の中でも、

ご家庭で対策をやり切ることが大変な課題のひとつに、

「口頭試問」の課題があります。

「口頭試問」とは?

「口頭試問」というのは、

受験本番において、

試験官の先生の質問にお子さまが口頭で答える形式の課題です。

質問の内容としては、

例えば、

「好きな食べ物はなんですか。」

「お家ではどんな遊びをしていますか。」

「今、欲しいものは何ですか。」

といったような質問が出されたりします。

質問に答えるお子さまは、

・「きをつけ」の姿勢で立って答える場合

が多いですが、

他にも、

・椅子に座って答える場合

も考えられます。

近年だと、お茶の水小・竹早小・世田谷小・小金井小で口頭試問が実施された場合は、

「先生が座った」状態

机をへだてて「お子さまが立つ」形式が続いています。

筑波小では、かつては「お子さまが座っている」状態で、

「先生が立ったまま」一人ひとりのところに移動をして質問をする形式でしたが、

ここ2年ほどは、「先生が座ってお子さまが立つ」状態で質問がなされているようです。

また、大泉小は、「お子さまが3人ずつ」質問を受ける「3対1の口頭試問」が特徴的です。

先生が座っている状態で、お子さまは「立って答える」年と「座って答える」年があったようです。

このように、質問の形式、答え方の形式ともに、

必ずしも、毎年一定であるわけではないので、

いろいろなパターンを考慮して練習をしていくと良いでしょう。

国立小受験の「口頭試問」は、私立小の「面接」とは違う。

私立小受験においても、

先生の質問に対して、お子さまが答える形式の、いわゆる面接課題があります。

ですが、この「面接」と、

国立小受験の「口頭試問」は、

形式や性質の上で、かなり異なっています。

ひとつ目の違いとして、

私立小受験における「面接」は、基本的に親(両親)と子が一緒に受ける「親子面接」であるのに対して、

国立小受験の「口頭試問」は、「先生」対「お子さま」の形式で話をします。

(竹早小は「親子課題」が存在しますが、その手前の「面接」は親だけ、「口頭試問」はお子さまだけです。

また、お茶の水小でも、親の面接と子の個別課題は、別々に行われています。)

国立小受験の口頭試問においては、

お子さまは「ご両親の存在を意識しないで質問に答えられる」とも言えますし、

裏を返せば、「自分ひとりで初めて会う先生の質問に答えなければならない」とも言えます。

ふたつ目の違いは、

口頭試問の行われるタイミングです。

かつての筑波小の口頭試問のように、開始直後に、いきなり質問がされる場合もありました。

また、世田谷小のように、グループで取り組む課題の途中に、別の場所に呼ばれて答える形式もあります。

小金井小の口頭試問は、運動課題からの一連の流れでなされました。

いずれにせよ、

「親子で入室」し、ご挨拶ののち「着席」してから取り組む私立小の面接課題と比べると、

試験の流れの中で、質問に答えることが多い、と言えます。

筑波小や大泉小でも、

ここ2年ほど「自由に絵を描いて待機をしている」ところから、順番が来て口頭試問に取り組む形式が取られており、

行動観察中に取り組む口頭試問が続いている世田谷小と合わせて、

「手前の活動からの気持ちの切り替え」が大切になってきます。

ある意味、

唐突に質問をされたとしても、即座に答えられることが求められるとも言えます。

普段から、

大人からの質問について、簡潔に答えられるように慣れておくことが大切です。

みっつ目の違いは、

質問に対する「回答の内容」についてです。

私立小には、

各校にそれぞれの「校風」が存在し、

先生方も、その校風に沿って、授業や指導を展開しています。

それに対して、国立小は、

研究実施校であるという使命のもと、

先生方が、独自に裁量を持って授業を企画、実施しています。

これは、どちらが良い悪い、というものではなく、

それぞれの「特徴」であり「性格」です。

私立小の校風や教育方針に共感して就学する場合、

その期待に沿った指導が行われると考えて良いですが、

国立小の場合、先生ごと、クラスごとに学びに対するアプローチが異なる可能性もあるため、

授業の進め方や内容に対しては「先生次第」ということもあると言えるでしょう。

こうした、私立小と国立小の「校風」の違いが、

口頭試問の「回答の内容」とも関わってくるようです。

私立小の受験では、

受験する学校の校風や教育方針を理解して、

それに沿うようなお子さま像、家族像を伝えていくような回答をしていくことが大切です。

面接官である先生(副校長先生や校長先生が直接面接を担当されることもあります)からしても、

学校の「校風」について強く意識をされているからです。

各受験生が、綿密な対策をして受験に臨むとすれば、

ある意味、予定調和的に面接が進むと考えても良いかもしれません。

それに対して、国立小受験においては、

試験官である先生がたが、多くの裁量を与えられて、自由に授業を企画していますから、

当然、そのようなあり方が、質問に回答するお子さまに向けても向けられているとも考えられます。

(さらに言えば、実際の小学校での学びの中でも、既存の枠組みにとらわれない自由な発想や探究を求めていく、とも言えるでしょう。)

以上のことを踏まえると、

国立小受験の「口頭試問」においては、

答える内容についての「正解」があるわけではなく、

むしろ、よりお子さまらしさを回答に求めているというふうに考えられます。

そうすると、国立小受験の口頭試問については、

具体的な想定問答集を作った「教え込み」をしていくというよりかは、

お子さまが、質問をされたその時の考えを、堂々と言葉にしていくことが求められます。

口頭試問について、

質問に対する回答を「覚え込む」のではないとすれば、

少しでも多く、質問と回答の機会を作っていくことが重要です。

そこで、定期教室で、口頭試問練習をコンスタントに実施することにしました。

以上のことを踏まえて、

「国立小受験 専門 定期教室」において、

毎回のお教室の中で、「口頭試問練習」を定期的に実施することにしました。

これまでも、毎回の90分の授業の中で、

「対話型の授業」を通して、お子さまたちが、自分で考え、自分の言葉で伝える機会を大切にしてきました。

3月からは、さらに、

授業後の「保護者説明の時間」を活用して、

実際の口頭試問課題を意識した「口頭試問練習」をおこなっていきます。

これまで、保護者説明の時間は、

「集団でとりくむ絵画」や、

「ちぎる・むすぶなどの製作巧緻性の練習」、

図形感覚を高める「積み木・パズル」などに取り組んできていました。

今後も、こうした活動に取り組みながら、

一人ずつ順番に取り組む「口頭試問の機会」も追加していきます。

手前に取り組んでいた活動から、

気持ちを切り替えて、先生の質問に答える練習をしていきます。

先週末の「定期教室」でも、口頭試問の練習に取り組んでみました。

急きょ、お名前を呼ばれて質問をされた時も、

気持ちを切り替えて、ハキハキと答えられたお子さまが多かったようです。

色々な質問に答える練習を順番にしていって、

「お話をする」機会を積み重ねていけば、

口頭試問課題に対する「経験値」を、さらに高めていけると、期待しています。

定期教室の会員の皆様は、

再来週のお教室でも、授業後の口頭試問練習に取り組む予定です。

少し先ではありますが、次回のお教室も、楽しみにしていてください。



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