幼児教育・保育の無償化を受けて
早いもので、2019年も10月になりました。
今年も、残すところあと3ヶ月。
小学校受験も、2019年も、ここからが佳境、ラストスパートです。
本日より、消費税が10%となりました。
いつもの電車の運賃が少し、変わっていたりと、早くもその変化を実感した方もいらっしゃるのではないでしょうか。
消費税が8%になったのが、ついこの前のことだと思っていたら、もう5年も前のことなんですね。
5年後、どのような生活をしているのでしょうか。
お子さまたちとともに、どのように、成長していけるだろうか。
そんなことを考えた今日でもありました。
さて、消費税増税となった10月は、
もう一つの変化として、「幼児教育・保育の無償化」がスタートする月でもあります。
子育てをする世帯にとって、
幼稚園や保育園、認定こども園に通わせる費用負担が軽減されることは、
家計的にも嬉しいことです。
これまで、園に通うためにかかっていた費用で、
新たな、学びの機会を創ることも、可能になります。
子どもたちにとっても、より多くの学びに触れることが、できるようになるかもしれません。
と、同時に、
幼児教育・保育の無償化は、
「教育にはお金をかけるものではない」という価値観を広げることに
つながるのではないかかとも、考えてしまいいます。
通園のための費用が浮いたからといって、
その分が、そっくりそのまま、お子さまの教育費用になる、というものではないでしょう。
今、お子さまを園に通わせている方は、「費用が浮いた」と感じるかもしれませんが、
来年度以降、新たに園に通わせることになるご家庭にとっては、
費用がかからないことが、毎月の「当たり前」になっていくはずです。
で、あれば、なおのこと、
教育に関するお金をかけることは、
「あえて」という感覚にも、なるかもしれません。
お子さまの「学び」に、(時間と費用を)投資をする価値観と、
教育を国や行政のサービスとして捉える価値観。
その違いが、より大きくなるのではないか、と考えております。
そんな中で、
「小学校受験」という世界を取り巻く環境も、
また、変わっていくでしょうし、
「あえて」お金をかけることになる「幼児教育」に対しては、
より、高い教育意識と、シビアな視点で、評価される業界となっていくだろうと、思います。
「お教室だからこそ、できること」とは、
「お教室に、お金と時間をかけてでも得たい価値」とは、
いったい、どのようなものでしょうか。
お教室が提供する価値は、
単なる早期教育や能力開発だけではありません。
小学校に進学した以降の学びに向かう姿勢や、生きていく上でも役立つ規範やあり方を、
ご家庭全体で身につけていけることも、
「あえて」お勉強に取り組む価値のひとつとして挙げられるのではないでしょうか。
そして、
この「あえて」という意識、それこそが、
学びの価値を、より高めてくれるスパイスでもあります。
「なんとなく」で受ける学びと、
「あえて」受けにいく学びでは、
そこから受け取れる価値は、何倍も違います。
目的を持った学びは、そうでない時と比べて、はるかに多くを吸収できるはずです。
そして、
幼児教育に関しては特に、
お子さま本人のモチベーションだけではなく、
お子さまを動機づけるお父さま・お母さまの目的意識も、
大きく関係しているように思います。
これまでも、そうですが、
これからも、
お教室に通ってくる皆様は、
「なんとなく」ではなく、「あえて」お教室に通うことを選択してくださった方々です。
そのような皆様のお子さまを、お教室ではお預かりします。
ですから、
お教室での学びも、「なんとなく」ではなく、「あえて」お届けしていきます。
ある単元ひとつを学ぶ上でも、そこにはいくつかのステップがあります。
着実に理解を積み重ねるためのステップを、意図して、お伝えしていっています。
そして、お教室の学びは、
ご家庭でも再現できることでこそ、価値が最大化します。
そこで、定期教室では、
お父さま・お母さまのお教室のご見学を、「随時可能」としています。
お子さまの学びを、「あえて」お教室の中だけで完結させようとはしません。
一度できるようになったことも、1回の授業だけでは「身についた」とまでは言い切れないからです。
ご家庭でも、楽しく繰り返しながら学びを積み重ねていけるように、
「お勉強」の楽しさを一緒に共有していける、
そんな、学びの環境をお届けしてまいります。
将来を創る、幼少期の学びの経験を届けるために。
次のお教室で、お待ちしております。
一般社団法人小学校受験協会
代表理事
藤田和彦