1. HOME
  2. ブログ
  3. 小学校受験のお勉強に、お子さまが前向きに取り組むための声かけの秘訣

小学校受験のお勉強に、お子さまが前向きに取り組むための声かけの秘訣

毎日、前向きにお勉強に向かうための声かけについて

 

小学校受験に向けた準備は、

お教室でのお勉強だけでなく、ご自宅でのお勉強も重要になってきます。

 

毎日の「習慣化」「継続」は、

小学校受験期のお勉強のみならず、

その後(就学後)の学習習慣づくり、学習環境づくりにも役立ちます。

 

 

そのように考えればこそ、

「毎日、ペーパー学習を取り組みたい」

と考えるお母さま・お父さまも多くいらっしゃることでしょう。

 

 

今回のブログでは、

「毎日のペーパー学習を習慣化させる上で役立つ声かけや心がけ」について書いていきます。

 

 

※ちなみに、

「ペーパー学習をやりたがらない時は、無理にペーパー学習にこだわらず、他にできるお勉強を追求してみましょう。」

という点については、

過去記事

『「ペーパー学習」ができない日でも、小学校受験を意図したお勉強だけの1日24時間を過ごすことは「可能」です。』

にて、まとめてますので、こちらも参考にしてみてください。

 

 

 

毎日のお勉強に楽しく取り組むための声かけについて

 

お子さまが、毎日のお勉強に気乗りしない中で、お勉強に取り組もう(取り組ませよう)としていると、

 

「わが子が、前向きに机に向かえるようになるような『キラーフレーズ』がないものか」

などと思えてくるものです。

 

 

ですが、この点については、

「そのような魔法の声かけは、(おそらく)無い

というのが、現在の私の見解です。

(ただ、知らないだけなのかもしれませんが。)

 

もし仮に、そのようなフレーズがあったとして、

同じフレーズが、継続して通用するか、というのは疑問でもあります。

(あらかじめプログラミングを施されたロボットではないですから、そのように汎用的な「スイッチ」はないはずです。)

 

 

もし、理想的なお勉強を始めるときの「声かけ」をひとつに決めてください、と言われるのであれば、

 

「じゃあ、今日もお勉強やろっか♪」

 

といったところなのではないでしょうか。

(私なら、多分そうするでしょう。)

 

 

「え!?それだったら、うちも毎日おなじように言ってるけど!」

 

と感じた方も多いのではないでしょうか。

 

 

もちろん、これだけでは、何の役にも立たない話です。

 

大事な部分は、ここからです。

もう少しだけ、おつきあいください。

 

 

大切なのは、「勉強そのもの」の体験と、「アフターフォロー」

 

もしお子さまに、「勉強が嫌い」という様子がある場合、

 

いちばんの解決策は、「勉強を好き」になってもらう、ということになります。

 

 

これまた、当たり前のように聞こえる話ですね。

 

 

ですが、まずは、

「お子さまが嫌がっているのは、勉強のどんなところか」

を考えることが大切です。

(「嫌がっている」というほどでなくとも、「乗り気ではない」という程度の場合でも同様です。)

 

 

お子さまが勉強で嫌がるポイントとして考えられるのは

例えば、

・問題に正解できないのがつまらない

・うまく解けなかった時に怒られるのがいやだ

・次から次へと問題が追加されて終わりが見えないのが苦痛

・もっと好きな遊びができないのが嫌だ

お腹が空いていて集中できない

・そもそも、眠い

 

などといったことが考えられるでしょう。

 

 

こうした「勉強が嫌になる要素」が判ったら、

可能な範囲で、そこを修正・調整するようにしていきます。

 

 

たとえば、「問題に正解できない」のが原因ならば、

「序盤・終盤には簡単な問題を入れてその日のペーパー学習を構成する」

のが良いでしょう。

 

(参考)ペーパー学習の「山の法則」について(『夏のペーパー学習は、「スピード」にも意識を向けて取り組んでいきましょう。』)

 

 

あるいは、「怒られるのが嫌だ」となっている場合は、

お勉強で「怒る」ことを控えるように心がけます。

(もし嫌がる様子がなかったとしても、お勉強で「怒る」こと自体、避けた方が良いでしょう。)

 

お子さまにとっては、「怒られる」だけでなく、

「違うよ」と間違いを指摘したり、

不正解の時に、お母さまやお父さまがガッカリしたり、というのも、

「嫌だなぁ」と思うポイントかもしれません。

 

 

こうした、「お勉強が嫌いになるポイント」が判れば、

そこを修正することで、「楽しいお勉強の時間」に近づけることができます。

 

 

 

ちなみに、ペーパー学習に限らず、お勉強をを進める上で一般的に通用する大人側のスタンスとして、

 

「お子さまの感情に共感する」

というのはオススメです。

 

 

お子さまが喜んでいるときは、一緒になって喜び

お子さまが悔しがっているときは、「残念だったね!」「惜しかったね!」などと、その気持ちを認めてあげるようにします。

 

正解できなかったり、うまくできなかった時は悔しいのは当然ですが、

その気持ちを、お父さまやお母さまが認めて肯定してくれるだけで、

気持ちを前向きに切り替えやすかったりするものです。

 

 

まずは、「お勉強の時間を、親子で楽しむ」方法を探ることを、意識してみましょう。

 

お子さまが、お勉強を楽しむためには、

まず、お父さまや、お母さまがお勉強を楽しむことが大切です。

 

「何かをできるようにさせる」という、結果(何らかの成果物)を求めると、つらくなってしまうこともあるかもしれません。

まずは、「親子でお勉強をする」ということ自体を、味わい、楽しむことを目指しましょう。

 

「親子でお勉強ができる」というのは、多くのご家庭の場合、非常に限られた期間となるはずです。

 

「親子で受験勉強の問題に向き合える」のは、小学校受験のみだと考えてもいいかもしれません。

(多くのご家庭では、中学受験ともなると、親が完全に伴走することは難しくなり、「環境づくり」に専念することとなるはずです。また、中高生の学習ともなると、逆に親が伴走することは学習の妨げとなることすらあり得ます。)

 

 

 

 

そして、お勉強後の「ふりかえり」やフィードバックも重要です。

 

お勉強前の声かけよりも、

大切なのは、お勉強後の声かけです。

 

 

「終わりよければすべてよし」という言葉があるように、

 

お勉強については、「始め方」以上に「終わり方」が重要だったりするものです。

 

 

毎日のように、お勉強をすることは、

特に、お勉強をやり出す初期にとっては、

決して、簡単なことではないはずです。

 

そんな中でも、

少しずつでも、毎日お勉強ができていることは、

実は、とてもすごいことなのです。

 

 

毎日のお勉強が、まだ「当たり前」になっていないうちこそ、

1日1日の「小さな頑張り」を、しっかり、認めてあげることに意味があります。

 

 

「今日も、ペーパーのお勉強できたね。すごいね!

「毎日がんばれて、えらいね!

「これで、○日連続だね!」

今月のペーパーの枚数が、全部で○枚になったよ!」

 

などなど、

お勉強の終わりには、しっかりと、「がんばったこと」を認めていきます。

 

言葉にして伝えることが、重要であることもあります。

 

 

お勉強をしたことに対する「ご褒美」は?

 

ご家庭によっては、

「お勉強をしたら〇〇あげる」といった「ご褒美」を用意しているご家庭もあるでしょう。

 

たとえば、そのご褒美は、お菓子であったり、見たい動画だったりするかもしれません。

 

 

ですが、この「ご褒美に物を与える」というのは、あまりオススメはできません

 

なぜなら、

「ご褒美が与えられないなら、お勉強を頑張らない」となりかねないですし、

そもそも、お勉強の目的が「ご褒美のため」ということを意識しすぎてしまうと、

お勉強本来の楽しさを意識しづらくなるからです。

 

(さらには、お勉強の最中にも、「もらえるご褒美」のことに意識が向いてしまうことで、

お勉強の理解が進みづらい、というもあるでしょう。)

 

 

お勉強の内容を意識するためにも、

あくまでも意識を集中させるのは、「お勉強」そのものとなるようにしたいです。

 

 

 

「え、でも最後に褒めるのもご褒美では?」

 

そんなお声も、聞こえてきそうです。

 

これは、まさに、その通りで、

お子さまがお勉強をやることのモチベーションが、「お母さま、お父さまに褒めてもらうこと」である部分は、間違いなくあるはずです。

 

ですが、大きな違いは、

勉強をすることの主目的が、「褒めてもらうこと」とはならないということです。

 

 

もう少し補足をすると、

お子さまの中で、「褒めてもらいたい」という思いは、潜在的なもので、

直接自覚しているわけではないかもしれません。

 

ですが、そういった褒めてもらうことも含めてを「お勉強って楽しいな」と認識することはあるはずです。

 

(「藤田先生に褒めてもらうためにお教室に来よう」と思っているお子さまは、まずいないと思いますが、

「藤田先生は褒めてくれるから、お勉強が楽しいな」と思ってくれているお子さまは、おそらくいるはずです。

私が、そのように意図しているからです。

「藤田先生」が「お母さん」「お父さん」に変われば、そっくり、ご家庭でのお勉強にも応用できるはずです。)

 

 

褒めるのは「直後」のみならず、「しばらくしてから」も有効

 

さて、このお勉強の後の「声かけ」ですが、

 

もちろん、「お勉強終了時」だけにしか、してはいけないわけではありません。

 

「お勉強を頑張った」ことを、

時間を置いて、あらためて確認することも、

「また、お勉強を頑張ってみよう」という気持ちが湧くことにつながります。

 

 

例えば、その日のお勉強について、

お風呂に入っているときや、

寝る直前などに、

 

「今日のペーパーの問題、2分で全部の形を書けちゃったね、すごかったね。」

とか、

「ちょうむすびの新記録が出て80秒を切ったね。毎日がんばってきたことが、こうやってできるようになっていくんだね。」

などといったふうに、振り返ってみます。

 

 

昨日までのWBCは日本の優勝に終わり、国内も大いに湧きましたが、

劇的な勝利の後は、ハイライトを見返して、興奮の余韻に浸りたくもなるものです。

 

テレビのスポーツ番組であれば、

放送時間の終了まで、ハイライトを流し、

夜のニュース番組でも取り扱い、

さらには、あらためて特集番組が組まれたりもするでしょう。

 

お子さまたちにとっても、

大事な大事な大一番、

例えば、運動会のリレーで優勝した時や、学芸会を見事にやりきった後などは、

その感動を、繰り返し、くりかえし振り返っていることでしょう。

 

ですが、こうした感動の余韻に浸るというのは、

決して、非日常の時だけではなく、

日常の、些細なことについても、あって良いのではないでしょうか。

 

 

今日のお勉強を「当たり前」とせず、

ぜひ、その中での「ハイライト」を振り返るようにしてみましょう。

 

振り返るのは、プラスの感情になったことだけではありません。

 

「今日は、ペーパーの問題で間違えちゃって泣いちゃったけど、その後に頑張って2枚も問題に取り組んだよね。

お父さんは、問題に正解できたことよりも、そうやって、くじけずに頑張ったことが、すごいなと思ったし、えらいなと思ったよ。

〇〇くんも、どんどん成長していって、かっこいいお兄さんになってるんだね。」

 

こういった会話を、気持ちが落ち着いた時に、何回できるかが、

お子さまの「成長意欲」や、「心の強さ」を鍛えるのだと、

信じて疑いません。

 

 

以上が、「ご家庭での楽しいお勉強の時間」を作るための、声かけの秘訣です。

 

こういったことを意識しながら、

毎日のお勉強の時間を、大切に、大切に取り組んでいくことで、

 

少しずつ、お子さまがお勉強に前向きになり、

 

次第には、自分から

「お母さん、早くペーパーやろうよ。」

などと声をかけてくるようにもなることでしょう。

 

 

大切なのは、「お勉強に取り組むときの声かけ」よりも、

「お勉強の最中の関わり方」、そして「お勉強が終わった後の振り返り」です。

 

 

今日のお勉強から、ぜひ、意識をしてみてください。

 

 

お申し込み受付中の講座

 

○ゴールデンウィーク講習

 

・製作講座………5月3日(水祝) 8:30〜9:30

・口頭試問講座…5月3日(水祝) 10:00〜11:00

・運動講座………5月3日(水祝)11:30〜12:30

 

対象:年長
価格:各7,000円(税込)

講師:藤田
教室:小学校受験協会四谷教室
   新宿区四谷三栄町

 

■お申込みは、今すぐです。

GW講座のお申し込みページから、必要事項をご入力の上、お申し込みください。

 

 

○筑波大学附属小学校 対策講座

 

日程:5月28日(日)11:00〜12:30

   6月25日(日)11:00〜12:30

   7月23日(日)11:00〜12:30

対象:年長
価格:各回9,000円(税込)

講師:藤田
教室:小学校受験協会四谷教室
   新宿区四谷三栄町

 

■お申込みは、今すぐです。

筑波小対策講座のお申し込みページから、必要事項を入力の上、お申込みください。

 

 

〇金生先生の行動観察講座

日程:5月13日(土)9:00~10:30

   6月10日(土)9:00~10:30

   7月8日(土)9:00~10:30
対象:新年長
価格:10,000円(税込)
講師:金生先生
教室:小学校受験協会四谷教室
   新宿区四谷三栄町

■お申込みは、今すぐです。

行動観察講座のお申し込みページから、必要事項をご入力の上、お申し込みください。

 


〇絵画制作講座

日程:5月13日(土)11:00~12:20

   6月10日(土)11:00~12:20

   7月8日(土)11:00~12:20

対象:新年長
価格:9,000円(税込)
講師:清水先生
教室:小学校受験協会四谷教室
   新宿区四谷三栄町

■お申込みは、今すぐです。

絵画制作講座のお申し込みページから、必要事項をご入力の上、お申し込みください。

関連記事