予言型の「ほめる」を活用していきましょう。
昨日は、七夕でしたね。
小学校受験においても「夏の行事」として重要度の高い「七夕(たなばた)」。
日付(7月7日)も含めて、覚えておきたい季節の行事です。
ちなみに、月や日付も含めて覚えておきたい季節の行事は、
・元日(1月1日)
・節分(2月)
・ひな祭り(3月3日)
・こどもの日(5月5日)
・七夕(7月7日)
・十五夜(9月or10月)
・七五三(11月15日)
・クリスマス(12月25日)
・大晦日(12月31日)
です。
それぞれの行事が、どのような行事かを言葉で説明できるようにしていくと、さらに理解が深まるでしょう。
今年の七夕は、都内はあいにくの曇り空となりましたが、
七夕飾りを作ったり、
短冊に願いごとを書いたりしたお子さまも、多かったことでしょう。
皆様のご家庭では、(あるいは幼稚園や保育園、こども園では、)
短冊にお子さまの願いごとを書いたでしょうか。
七夕ならではの「短冊に願いごとを書く」ということは、
実は、お子さまの成長にもつながることかもしれません。
短冊に「願いごとを書く」。その時、何を思うか。
お子さまが、短冊に願いごとを書くとき、
お子さまの意識は、どこに向いているでしょうか。
「願いごと」の多くは、
この先の「将来(未来)」のことについてのお願いであることでしょう。
その中には、「すでにそうであること」について(今後も変わらないことを願う)お願いもあるでしょう。
(例えば、「かぞくが えがおで すごせますように。」「いちねん けんこうで すごせますように。」といったお願いは、今すでにそうであり、今後も変わらずの願いを込めて書かれているものも多いでしょう。)
そして、「今はそうではないこと」が、将来に叶うことを願う、そんなお願いも、多くあることでしょう。
「〇〇ができるようになりますように。」
「〇〇が手に入りますように。」
「〇〇に行けますように。」
これらのお願いは、裏を返せば、
「今は、〇〇ができない」
「今は、〇〇を持っていない」
「今は、〇〇に行っているわけではない」
ということでもあります。
そのため、こうした「今ないこと」についてのお願いは、
現状の欠乏感を感じることで幸福感を損なう、という理由から、
避けた方が良い、という言われ方がなされることもあります。
(神社へのお参りなども同様で、「将来へのお願いごと」よりも「今あることの感謝」が望ましい、といった話もあります。)
確かに、「現状の欠乏感をベースとした将来のお願い」というのは、
そこに心の平穏がない、という点からも気をつけたいところではあります。
ところが、
そんな「今はできない・ないことが将来に叶う」というお願いごとを書くとき、
お子さまたちは、「今それができない・ない」という欠乏感を感じながらお願いごとを書くのか、というと、
そういう訳ではないはずです。
多くの場合、願いごとを書く時のお子さまたちというのは、
現状がどうである、ということには意識を向けず、
純粋に、願いが叶った将来のことだけをイメージして、
理想の将来像に心が高まり、ワクワクしていることでしょう。
この「ワクワク感」こそが、
お子さまの成長に向けた前進のための、大きな原動力となります。
また、
お子さまに限らず、私たち大人も含めた人は皆、
「自分がイメージするような人になっていく力」というものを持っているようにも思えます。
そうであるならば、
1年に1度しかない「七夕」の時だけでなく、
日常的に、「なりたい自分」をイメージしていけるような機会が多ければ多いほど、
成長においては効果的だ、ということになるでしょう。
常に「なりたい自分像」を、ワクワクしながらイメージする。
これは、「考え方の習慣」でもあります。
習慣は、日々の積み重ねによって身についていきます。
ですから、
こうした考え方の習慣も、日々、繰り返していくことで身につけていくことができるはずです。
お子さまの「思考の習慣」は、
お母さまやお父さまをはじめとする、身近な大人から繰り返しかけられる「言葉」によって作られていきます。
お子さまと関わる、私たち大人たちが、
お子さまの前向きな(近)未来を、
ワクワク感をともなって伝えていくことが、大切です。
「未来を伝える」というのは、ある意味「予言」や「占い」です。
どうも、「予言」や「占い」というのは、
災いや不幸について伝えることが、大きくクローズアップされがちでもあるようです。
かつて世をにぎわせた、
「ノストラダムスの大予言」しかり、
「地獄に堕ちるわよ」といった占いしかり。
おそらく、こうしたネガティブな未来について語られるものと同等か、それ以上の
「良い未来」についての予言や占いも、世の中にはあるはずです。
ですが、私たちが、ついつい意識を向けてしまうのは、
ともすれば、こうした「悪い将来」についての話なのかもしれません。
危機や不安に意識を向けてしまうのは、
あらがい難い、人の性(さが)、なのかもしれません。
でも、だからこそ、
お子さまが、より良いイメージを抱いて成長していけるためにも、
「前向きな近未来についての予言」を
意識して、伝えていくことが大切です。
まだまだ、完全な「できた」ではなかったとしても、
ほんの少しだけでも「できる」の兆しを感じたとしたら、
「このままいったら、間違いなく「できる」になっちゃうね。」
「どうしよう?できちゃうよ?どうする??」
と、近未来の「できる」のイメージを共有して、
それが実現した未来を想像して、ワクワクしていただけたらな、と思います。
そのように考えたら、
お子さまの爆発的な成長の「きっかけ」は、
ほんの小さな「きざし」からスタートしていることになりますし、
教える側が、そんな「きざし」を、どれだけキャッチしていけるか、が大切なのだな、とも感じています。
「このままだと、志望校に合格できないよ。」
そうやって、「脅かし」ながら進めていく小学校受験というものも、一方ではあるでしょう。
不安や強迫観念から進めていく受験勉強ではなく、
お子さまの無限の可能性を、ただただ、信じきった先にある、
そのような小学校受験に向けた時間を、ご一緒できたら、と願っています。
短冊に記した、
お子さまたちや、皆様の「願い」が叶うように、と願いつつ、
週末のお教室に向けて、気持ちを高めてまいります。
お申し込み受付中の講座
金生先生の行動観察講座
対象:年長の皆様
日時:9月10日(土) ・10月8日(土) ・11月12日(土) 各回①8:30〜10:00 ②10:30〜12:00
受講料:各回10,000円(税込)
講師:金生先生
会場:四ツ谷教室
お申し込みは
金生先生の行動観察講座のお申し込みページより、必要事項をご入力の上、お申込みください。
国立小受験 対策 夏期講習
詳細は「夏期講習のページ」をご覧ください。
対象:年長の皆様
①筑波小対策 図形課題集中特訓:②9月24日(土)9:00〜10:00
②オールインワン講座:8月27日(土)8:30〜10:30
受講料:①11,000円、、②12,000円(いずれも税込)
講師:藤田
会場:いずれも四ツ谷教室
お申し込みは、夏期講習のお申し込みページより、必要事項をご入力の上、お申込みください。
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