1. HOME
  2. ブログ
  3. 肯定的な学習観を育む(3)

肯定的な学習観を育む(3)

「肯定的な学習観を育む」というテーマで3回にわたりご説明しています。

お子さまがお勉強に対して前向きな感覚を持てるようにするためには、
「うまくいかなかった時」にどのような対応をするかも重要です。

最終日の今日は、
「うまくいかなかった時」の対応

について説明してまいります。

 

1日目 肯定的な学習観を育む(1)はこちらから。

2日目 肯定的な学習観を育む(2)はこちらから。

日々のお勉強に取り組んでいけば、
なかなか正解が出せなかったり、
どうしてもうまくいかなかったりすることも、出てくることでしょう。

そんなとき、お子さまは悔しい思いをしたり、「嫌だな」と感じたりするかもしれません。

ここで、お母さまやお父さまが、どのように反応するかによって
お子さまの「勉強観」は形作られていきます。


親子で真剣になってお勉強に取り組んでいると、
うまく正解することができなかった時に、
「なんでこんな問題もわからないの!」
などとお子さまを責めてしまうこともありがちなことです。
(日々の生活で疲れもある中で、お子さまのお勉強にも関わっているわけですから、それも無理からぬことではあります。)

とはいえ、
怒られながらやるお勉強を、「楽しい!」と思いながら取り組めるお子さまは、
おそらく、いたとしてもごくごく少数派です。

うまくいかなかった時こそ、
お母さま、お父さまによる、「励まし」が必要になってきます。


「励まし」と言っても、
必ずしも「熱血指導」をしなければいけない、というわけではありません。
(毎日のお勉強を、そこまでエネルギー値を高くして取り組まなければならない、となると、それこそお父さま・お母さまの「心理的負担」が高すぎます。)

覚えておきたい視点が
「間違いを大ごとだと捉えない」ということです。

「できない」ことに対して、
ネガティブな感情になることは、ごくごく自然なことです。

それを、あえてポジティブに捉えよう、としても、
なかなか無理があるかもしれません。
(「できない」すらも喜べるようになれば強いのでしょうが。)

いきなり、「できない」という事実を前向きに変換しようとはせず、
その代わりに、
「間違えることだってあるよね」
「うまくいかない子もあるよね」
というふうに捉えるようにしてみましょう。

そうすることで、「うまくいかない」というダメージを、さらっと受け流して、
次のチャレンジに進みやすくなります。


お勉強をしていくと
「覚える」ことが重要になってくるので、
いかにして覚えるかについて意識をすることが多くなることでしょう。

しかし、実は、
「覚える」ことと同様に、

「忘れる」「受け流す」ことも同時に重要です。

望ましくない出来事や感情について、
軽く受け止められるようになれば、
お子さまの「悔しい」「悲しい」「いやだ」といったようなネガティブな感情面も、
「好ましい感情」と捉えて言葉にして伝えていけると、さらに良いです。

そうすることで、
お子さまの心の「受け口の広さ」が築かれていきます。


「間違えるから、お勉強する意味があるよね。」
「これで、またひとつ賢くなったね。」
「悔しい気持ちも、大事にしていこうね。」

お子さまとお勉強を進めていく中で、
こういった言葉をかける機会も、きっと、あることでしょう。

「間違い」や「うまくいかないこと」に対しても強くなることは、
たくさんの「間違い」「うまくいかないこと」を経験することによって、身についていく力です。

お子さまが、お勉強を好きになっていくためにも、
まずは、お子さまに「お勉強」を紹介していく私たち大人が、
お勉強のことを好きになっていくこと。

そして、うまくいかない時こそ、
その「できない」「うまくいかない」を楽しめる心構えも、
また必要なことではないかと感じています。


お子さまと一緒にお勉強に取り組むことで、
大人も一緒に、「お勉強に対する姿勢」を学んでいくことができるとすれば、

それも、小学校受験に向けたお勉強の、大きな価値のひとつではないでしょうか。

ぜひ、小学校受験生のお勉強を、ご家庭にとって価値ある時間にしていってほしいと願っております。


お申し込み受付中の講座

 

「各種講習」のページはこちら

 

2024 季節講習

・ゴールデンウィーク講習

・夏期講習

 

2024 専科クラス

・筑波大学附属小学校 対策講座

・筑波小対策 くま歩き特訓

・お茶の水&竹早&大泉小対策 ノンペーパー講座

・グループ課題講座

・清水先生の絵画制作講座

・金生先生の行動観察講座

 

 

 

個別指導講座

 

願書・作文添削

関連記事