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口頭試問の課題に対する克服法(3)

「口頭試問の課題に対する克服法」
というテーマで3回にわたりブログを書いていきます。

 

最終日はさらに3つの課題点とその克服法について書いていきます。

 

1日目 口頭試問の課題に対する克服法(1)はこちらから。

2日目 口頭試問の課題に対する克服法(2)はこちらから。

 

口頭試問における課題点③「視線が合わない」

お教室で口頭試問の課題をに取り組む時、
質問者の目を見て答えることが難しいお子さまは少なくありません。

質問をされた先生の目を見ることができず、キョロキョロとしてしまうことや、
あるいは、視線がどこか別の空間を見ているということもあります。

「視線を合わせて話すことができない」のは、口頭試問における「印象点」としては、決して良いとは言えません。

お子さまが目を見て会話をすることができていない場合の場合、第一に意識をしたい改善策が、
「親子で会話をする際に、目を合わせる習慣付けをする」
ということです。

日常生活に意識を向けてみると、
会話をするときに相手の目を見ないで話をすることが意外と多いことに気がつくかもしれません。

これは、私たち大人同士の会話においても例外ではありません。

特にメールやSNSなど、文字上でのコミュニケーションが主流となり、
相手の目を見てコミュニケーションを取らないことが日常的になっているのが、現代のスタンダードでもあります。

文字上でのコミュニケーションの延長線上で、
会話をする際にも、相手の顔を見ないで、頭の中で言葉を考えながら話をすることが「自然」になっていることも、あるかもしれません。

しかしながら、
口頭試問はもちろんのこと、日常的なface-to-faceのコミュニケーションにおいても、
「目を見て会話をする」ということが会話をより良くしていく上で重要です。

「目を見て話をする」「目を見て話を聞く」ことは、
現代社会を生きる私たちにとっては、もはや当たり前の習慣ではなく、「練習によって身につけていくべき習慣」と言えるかもしれません。


どうしても目線を合わせることが苦手だというお子さまは、
相手の目を見る代わりに、相手の眉間や目の下あたりを見ることによって、「相手の目を直視する」ことによる緊張が、いくらかやわらぎます。

しかしながらこれは、あくまでも「どうしようもならない場合の対処法」です。
まずは、親子で顔を合わせた状態での会話を意識することが大切です。

 

口頭試問における課題点④「表情が硬い」

口頭試問で話をする際に、素敵な表情でお話をすることは、
相手に与える印象を、さらに良くするためにも重要です。

とは言っても、初対面の大人と話をすることは緊張しやすいですから、
どうしても表情が硬くなってしまいがちです。

特に、「正しいことを話そう」と考えれば考えるほど、
どうしても表情は硬くなってしまいます。

表情豊かに話をするためにも、
やはり、「正解」にとらわれすぎないという心構えが必要です。


また、そもそも日常的に、にこやかな表情で過ごす機会が少ない場合、
どうしても表情が硬いものとなってしまいがちです。


親子で会話をする際に意識をしたいのは、
目を合わせることだけではなく、「柔らかい表情で会話をする」ことです。

毎日、お子さまに対して微笑みかける習慣を意識することによって、
お子さまも表情豊かに会話をすることができるようになります。


お子さまと会話をするときに、お父さまお母さまが笑顔で会話をしていけば、
お子さまも、同じように笑顔になっていきます。
(表情は、会話をする相手にも伝播していく性質があるようです。)

「にこやかな表情でお子さまに話しかける」(それができる状況・環境を整えていく)ことは、
口頭試問練習だからということではなく、日常の生活の中から意識をしていきたい習慣です。

 

口頭試問における問題、⑤「です」「ます」が付けられない。

「好きな食べ物はなんですか?」―「ハンバーグ!」

口頭試問では、「ですます調」で丁寧に回答をしてほしいのに、
どうしても子供っぽい話し方で終わってしまう。

口頭試問練習をするたびに、毎回、話し方を訂正したり、直したりしていくことが、親子ともストレスになってしまう、という話もよく聞かれます。

この課題点を、どのように克服していけば良いでしょうか?

ひとつの解決策は、
「日常会話から、丁寧な心言葉づかいをするようにする」ことです。

お父さま、お母さまが、普段の生活から
お子さまに「です」や「ます」をつけて話しかけたり、話をしたりする機会を作っていくのです。

もちろん、親子の会話で、何から何までを「ですます調」にする必要はありません。

ときおり、丁寧な言葉遣いで話しかけをする機会を、会話の中に混ぜ込んでいくこと。
それに対して、お子さまも、丁寧に回答をしていく。
そんな習慣をご家庭の中で作っていくことで、
「ですます調」での会話は、自然とできるようになっていきます。

 

口頭試問にまつわる課題となる点を5つ挙げて、
それぞれの対策についてご紹介してきました。

口頭試問に強くなるための対策として、共通しているのは、
「口頭試問練習」だと思ってやる対策ではなく、普段からの対話・会話の習慣によって、「魅力的な話し方」を培っていくことです。

日常の会話の習慣を見直すことで、
お子さまも、口頭試問でスムーズに回答できるようになっていくはずです。

ご家庭の中でも意識をして対話を繰り返し、口頭試問課題を1つの得意分野にしていきましょう。


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