第一次検定(抽せん)後の、お茶の水女子大学附属小学校の検定本番に向けた準備について。

2024年度入学児童に向けた抽選情報については、
『【令和6年度入学】お茶の水女子大学附属小学校の第一次検定(抽せん)の結果が出ました。』
をご覧ください。
本日おこなわれた、お茶の水女子大学附属小学校の第一次検定(抽せん)の倍率について。
お茶の水女子大学附属小学校の2023年度入学児童の出願者に対して、
11月19日(土)の午前中、9時より男子の、10時30分より女子の抽せんが、
お茶の水女子大学の講堂にて行われました。
抽せんの結果については、12時30分ごろからWeb上で確認ができるようになったようです。
今年度のお茶の水小の出願者は、
男子1361名(昨年度1393名)
女子1798名(昨年度1953名)で、
男子の抽選通過率は12%で、抽選通過者は計166名でした。
第一次検定(抽せん)に通過した場合からの倍率は、約6.6倍です。
女子の抽選通過率は9%で、抽選通過者は計161名でした。
第一次検定(抽せん)に通過した場合からの倍率は、約6.4倍です。
お茶の水女子大学附属小学校の第二次検定に向けて、抽せん後にご家庭でできる対策
お茶の水女子大学附属小学校の第二次検定は、
12月6日(火)のAグループから12月8日(木)のCグループまで、3日に分かれて実施されます。
検定本番までの残り日数は、17〜19日ということで、2週間ちょっと、ということになります。
これまでも、受験に向けた準備を進めてこられた方も多いでしょうが、
あらためて、お茶の水小の検定の特徴と、本番に向けたご家庭での準備についてまとめました。
①ペーパー課題は出されない代わりに「個別課題」が出題される
お茶の水小では、ペーパーの課題は出題されていません。(いわゆる「ノンペーパー校」です。)
その代わりに、受験者が1人ずつ、試験官の先生と向き合って問題に答える「個別課題」が出題されています。
個別課題では、試験官の先生に、自分ひとりを見てもらえる貴重な機会です。
素敵な立ち姿や、ご挨拶、お返事などを心がけると良いでしょう。
毎朝、ご家庭でも「おはようございます」「いただきます」「ごちそうさまでした」「いってきます」「おかえりなさい」「おやすみなさい」などのご挨拶に心を込めてまいりましょう。
また、普段から「はい」のお返事ができるようにしておくと良いでしょう。
個別課題の練習は、
過去問の内容を自宅で模す他に、
これまで取り組んできたペーパー問題の中で、具体物を使って再現できる問題については、ご自宅の具体物を使って手を動かして取り組むと良いでしょう。
(例えば、数の問題、折り紙やパズルなどの図形問題、言語課題やお話づくりの問題などです。)
個別課題で必要なのは、「正解」よりも「素早い着手」と「明瞭な説明」
個別課題のお勉強をしていると、
お子さまの出した答えが正しいかどうか、が気になるかもしれません。
ですが、大切なのは、
お子さまが出した答えについて、
「違うでしょ?ここはこうするんだよ。」と正解を教えることよりも、
自分の考えを言葉にできたことを、まずは受け止め、認めることです。
過去、個別課題において、
大人の視点では「正しいとは言えないのではないか」と思えるような回答をした場合でも、
ご縁をいただけている、という事例があります。
ただし、大人の考える「正解」を出す代わりに、
「自分の考えを、自信をもって伝えきる」ということは、できていたのだろうな、と推察しています。
大切なのは、
「自分で考え、その考えを言葉にして他者に伝える」ことができるかどうか、です。
ですから、
お子さまとのお勉強のたびに、「正解」はなんであるかを伝え、お子さまの答えを矯正していくことが、
お子さまが、初見の課題について「正解はなんだろう」と考えて萎縮してしまうことにつながるとすれば、
そのお勉強は効果的であるとは言えません。
もちろん、自分の考えを言葉にするための「型」を紹介して、考え方を共有していくことには意味があるでしょう。
ただし、最終的には、「自分で考えて言葉にする」ようにしていくこと、
そして、たとえつたなかったとしても、言葉にしたことが受け止められることによって、
次に、また自信をもって発言ができるようにしていくことを意図することは、意味があると思います。
②自由絵画・自由制作と「発表」がセットで行われている。
指示製作の課題に加えて、
自由に絵を描いたり、作品を作ったりすることもあるのが、お茶の水小の検定の特徴です。
そして、自分が作った作品や絵画について、
お教室の中で発表をすることになるかもしれません。
時間の都合上、
全員が発表をできない可能性もあります。
ぜひ、「最初に発表をするぞ!」くらいの心意気で、
他のお友だちの様子を見てではなく、自分から積極的に発表をできるようにすることが大切です。
やはり、「自信」がテーマになってきます。
どのように発表したら良いかわからなかったり、自信が持てなかったりすると、
「他のお友だちがやっている様子を見てから考えよう」となるかもしれません。
むしろ、「自分がお手本になるぞ」くらいの気概が必要です。
そのためにも、
ご自宅で「お絵かき練習」「発表練習」をすることで、
上手に制作や発表をする「慣れ」を身につけていきましょう。
お子さまだけだと、上手な発表のイメージが掴めないこともあるでしょう。
お父さまや、お母さまが「お手本」役になることで、
「上手な発表のやり方」のイメージが広がっていきます。
ただし、「お父さん、お母さんは上手に発表できるけど、自分はダメだ。」となってしまうと、
「自信」にはつながらないです。
お子さまが懸命にチャレンジした発表については、
どんなところでも良いので、必ず「ひとつは褒める」という意識で聴いていただくのがオススメです。
直前期、大切なのは「自信」を身につけることです。
場合によっては、お父さま、あるいはお母さまに、お子さまが教えるような形式で練習をしてみても良いでしょう。
「教える」ということが、より効果的に力をつけていくための秘訣だからです。
③120分という長時間の本番。待機の過ごし方も重要。
お茶の水小の検定本番の「120分」という時間は、
都内の国立小の受験の中では、最も長時間にわたる本番である、と考えても良いでしょう。
また、個別課題は、一人ひとりが順番に課題に取り組むので、
必然的に、課題に取り組まない「待ち」の時間が多くあることになります。
待機の時、静かに待つことも、大切なポイントのひとつです。
長時間の「体操座り」が維持できるか、お家でもゲーム感覚で取り組んでみても良いでしょう。
もちろん、あまりにも長時間の「待機」の練習は、お子さまにとってもストレスになるはずです。このような練習は5分程度でもできれば充分だと思います。
待機の際に、「自由に本が読める」という待ち方をする場合もあります。
当然のことではありますが、
・静かに本を読む
・本のページを丁寧に扱う
・もとあったところに上下を正しくしまうことができる
・時間が来たら、途中でも読むのをやめて気持ちを切り替える
といったことが必要になってきます。
ご自宅の中でも、「本を読む」機会を作って、
その時の過ごし方についても、確認しておきましょう。
以上3点が、お茶の水小の第二次検定に向けた準備のポイントのトップ3です。
保護者の皆様にとっては、
それに加えて「作文」「面接」についても、考えておくこととなるでしょう。
募集要項や学校案内、学校ホームページ内の資料は目を通して、
必要だと感じたものはプリントアウトして持ち運べるようにすると作文の際にも活用できて便利です。
2023年のお茶の水小の検定に向けた対策講座は、12/3の講座です。
直前講習の詳細は、「直前講習のページ」にてご確認ください。
12月3日(日) 8:30〜10:30 「お茶の水小対策講座」
参加費:12,000円(税込)
国立小受験も、いよいよ本格的な「直前期」です。
体調管理を万全にしつつ、毎日、着実にお勉強を積み重ねてまいりましょう。
