小学校受験に取り組んでいるご家庭の視点、「遊び」をどのように解釈するか。
本日より、レギュラークラスにご参加のご家庭の皆様に、面談のお時間をいただいております。
本日、お話をうかがっていて感じたのは、
日常生活の中で、無理なく「お勉強」の時間を織り込めているということです。
日々の生活の中に、自然と、学習を組み込むことができている、ということ。
これは、小学校に進学した後にも、明らかな「土台」として機能していくはずです。
(実際に、お教室の「卒業生」のお母さまからは、「就学前の学習が、今に活きている」というお声を、複数いただいています。)
幼児期の、1日の中での「お勉強」の時間は、
1時間もあれば、「充分」だと言えるでしょう。
そして、「お勉強」然としていない、「その他の時間」こそが、
実は、小学校受験の視点からしても、非常に重要な時間なのです。
たとえば、よくある「ごっこ遊び」を、小学校受験の視点で捉えたら、どうなるでしょうか。
男の子のご家庭でも、女の子のご家庭でも、
お家で遊ぶ時に、「ごっこ遊び」をすることがあるかもしれません。
(あるいは、「おままごと」や「お人形あそび」のようなものも同じでしょう。)
何かになりきって、
あるいは、手近にあるものを何かに見立てて遊ぶ、というのは、
幼児期の発育の上でも、ごく自然なことです。
受験について一切考えていないお子さまであっても、自然に取り組んでいるのがこれらの遊びですから、
逆に、こと「受験だから」と考えて、「ごっこ遊び」をするわけでも、ないはずです。
一般的にもありふれている「ごっこ遊び」ですが、
それすらも、「小学校受験」につながる要素が、いくつも含まれているのです。
「ごっこ遊び」からも養える「小学校受験」の土台。
たとえば、その遊びの中に、何名かの「登場人物」が現れたとしましょう。
そして、それらの登場人物の間で、何かやりとりがなされたり、
何かしらの出来事が展開していくかもしれません。
登場人物のやりとりに、ストーリー性を持たせることができたり、
お子さまみずから、創造性を持ってやりとりを展開させることができたら、
それは、すなわち、お茶の水小の個別課題などで課されうる「お話づくり」の力につながっています。
また、登場人物のやり取りの中で、
「喜怒哀楽」の感情を織り交ぜていくことをしてみたら、どうでしょうか。
これは、筑波小のお話の内容理解の「表情」の設問に通じることであったり、
世田谷小などをはじめとした口頭試問での「(絵を見せて)この子はどうして泣いているのですか」と言った設問にも通じるでしょう。
また、ごっこ遊びの中で、ペーパー学習などで学んだ課題を入れ込んでみながら遊べたら、
それは、まさしく隠れた学習時間になりますし、
そればかりでなく、この形式が、「お話の内容理解」のなかで数の課題や地図上の移動が折り込まれている、筑波形のペーパー課題の形式にも通じるものでもあります。
「ごっこ遊び」が、誰か(何か)の真似をする、ということになれば、
お茶の水小や大泉小の「模倣」につながるものでもありますし、
身体を動かしながらの遊びとなれば、それは「模倣運動」との関連も見えてきます。
「おままごと」などから、
大泉小の生活課題に通じる理解を深めることも可能でしょうし、
ルールを決めた遊びに発展したら、
小金井小の、複数のお約束を覚えながら取り組む運動課題にも似通ってきます。
さらには、「ごっこ遊び」に限らないですが、
何かしらのおもちゃを使って遊んだ時に「お片付け」をすることを重視して習慣化させることができたら、
竹早小の「自由遊び」の際にも、お約束を守って楽しく遊ぶことが可能になるはずです。
さて、これらの課題に適応できる能力は、
果たして、ペーパー学習だけで身につけることができるでしょうか。
国立小学校が、「過度の受験対策を憂慮します。」といったメッセージを(学校によっては実際に)発しているのは、
そういった側面も、あるのではないかな、と思います。
もちろん、ご家庭でのお勉強として、ペーパー学習はぜひ組み込んでいきたいところですが、
それにも増して、幼児期の「遊び」は、受験を考えても「必修科目」であると考えています。
大切なのは、その遊びを「解釈」する視点でもあります。
「じゃあ、ただ遊ばせておくだけでも、受験の対策になるということですか。」
というご質問があったとしたら、
それは、半分以上は「その通り」とはなるのでしょうが、
かと言って「満点」というわけではない、というのが個人的な見解です。
せっかく、「小学校受験」を目指し、
そこに向けてのお勉強や対策をしているのであれば、
日常のお勉強や、対策で取り組んでいるようなことを、
「さりげなく」まぜこんでいくことも、できてしまうはずです。
遊びの最中は、
基本的に、お子さまが中心となって、その遊びを「創って」いくことになるでしょうが、
その中で、「これはできるようになってきてるな」とか、「こんなことは、できたりするかな?」と言ったことを、こっそり確認していくことで、
(お子さまが)知らず知らずのうちに、受験にも通じる力が養われていった、というのが理想です。
普段から、親子で一緒にお勉強にも取り組んでいるからこそ、
そういった「見方」も、可能になるはずです。
お子さまの「あそび」の中に含まれている、
「まなび」の要素を、発見していくことは、とても有益なことです。
そうすることによって、
「わが子は遊んでばかりだけど、こんなことで良いのかしら。」と言った焦りを感じることはなくなり、
「いいぞいいぞ、今日もたくさん遊びながら学んでるな」と感じられるようになるはずです。
そして、「お勉強」の中では、難しくて取り組みきれなかったことも、
「できる」を要求しない「遊び」の空気感や軽いトーンのなかで、自然と触れていくことも、できるようになるはずです。
もちろん、受験本番は、
緊迫感もある中で、課題に取り組むことができるようになる必要があるでしょうが、
今は、まだ受験本番の日ではありません。
「お勉強している」とすら思わない空気感の中で、
たくさん、楽しく学びを(こっそり)積み重ねていってください。
もちろん、遊びの時間の際は、
「楽しく」がポイントで、「まなび」は二の次です。
それでも、勝手に学びは積み重なっていきますから、
楽しいお勉強の時間に加えて、
ぜひ、楽しく遊べる時間も、過ごしていっていただけたら、と思っております。
2020オールインワン講座part1
1日で、国立小受験の5つの課題「全部のせ」の、
オールインワン講座を開催いたします。
国立小受験の本番を意識した、普段のお教室よりテスト形式に近い課題に取り組みます。
狙いは「春までの総復習」です。
少し緊張感のある空間でも、これまでのお勉強で培った力を発揮できるか、に挑戦していくことを目指します。
日程:6/7(日)
時間:午前 9:00~11:00
午後 13:00~15:00(2回とも同じ内容です)
受講料:12,000円
定員:各9名
会場:新宿区四谷三栄町
(参加申込をされた皆様に、詳細の住所をお伝えしています。)
内容:本番を意識した実践的な内容
お申し込み:今すぐです。
専用のお申し込みページから、必要事項をご入力の上、お申し込みください。
春の特別講習分のエネルギーを、この1日に一点集中で、お届けします。
お勉強が大好きな皆様と、一緒に学びの時間を共有させていただけるのを、楽しみにしております。
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