国立小受験において出題されないことは、まったく学習する必要がないか。
本日は、昨日の、国立小受験に関するクイズから、あらためて考えていきたいと思います。
問題)国立小学校の受験において、「これは、出題されない」と言える課題は、どのような課題でしょうか。
答えは、
・文字を「読む」課題
・文字を「書く」課題
・数字を「書く」課題
と、書きました。
なぜ、これらの課題が出題されないかというと、
「読み」「書き」「計算」については、小学生で学習する内容であり、
小学校受験が先取り学習を要求するものではあってはならない、とされているからです。
もし国立小受験において、「読み」「書き」が出題されてしまうようなことがあれば、
それでは、国立小が「エリート教育の実践の場」であることの表明となってしまい、批判の声が上がることは避けられないでしょう。
また過去のブログ記事でもご紹介した通り、国立小学校の使命を考えたら、
それが「エリート教育の場」ではない、ということは明らかですから、
先取り学習的な課題を国立小学校が課すことは、まず、考えにくいでしょう。
と、いうことは、
「小学校受験に合格するため」を考えたら、
「読み」「書き」「計算」について学習する必要は、無いということになります。
幼児期の「読み」「書き」「計算」は、不要?
ですが、だからと言って、
小学校に入学する前に、「読む」経験や「書く」経験をまったくしなくて良いか、というと、
決して、そういうわけではありません。
生活の中で、
身の回りに書いてある文章や言葉に興味をもったり、
「ひらがなやカタカナを書けるようになりたい!」という思いを持つことは、
子どもたちの中で、自然に芽生える感情でもあります。
たくさんの本(絵本)を読む中で、
自然と、文章の読み方を身につけていくこともできるはずです。
小学校受験で問われない能力が、「必要とされていない能力」というわけではない
というのが個人的な見解です。
むしろ、小学校で学習するようなことにも、興味を持って、触れていくことが、
小学生でのスムーズな学習の積み重ねに繋がります。
誤解を恐れずに言えば、
小学生の学習指導要領やカリキュラムというのは、
あくまでも「その学年までには身につけておきたい力」の基準を示しているものだと考えています。
お子さまの興味や、理解のレベルによっては、
いわゆる「先取り的な」学習の内容についても、どんどん、知識を深めていけると良いでしょう。
特に、「ひらがな」「カタカナ」「100までの数字」の読み・書きに関しては、
小学生に進学する前には、身につけておきたい力です。
小学校での学習を進めていく際に、
「基本的には理解している」という状況があることは、
授業ごとの理解を進めていく、大きなアドバンテージになります。
「ひらがな」「カタカナ」「数字」の読みと書きについては、
園や、ご家庭などでの生活を通して、継続して、触れていく中で学習を進めていけるようにしたいです。
ご家庭でも、「ひらがな」「カタカナ」の「五十音表」があれば、
お子さまの目につく壁やドアに貼るなどするのも良いでしょう。
これらは、「小学校受験の合格のため」には関係ないことかもしれませんが、
幼児期の学習の基礎となります。
ぜひ、「読み」や「書き」についても、興味を持って触れていく環境を作ってみてください。
また、今回の記事では触れていない、小学校受験では出題されない「計算課題」についてですが、
こちらについては、少し気をつけたい「学習の順序」があります。
小学校受験期の「計算」についての取り組み方については、
次回あらためて、触れていきたいと思います。
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