お子さまにとって「適切なレベル感」でお勉強の指導をするには
本日は「節分」ですね。
帰宅後に、ご自宅で「豆まき」をする(した)、という方も、多いことでしょう。
小学校受験の「季節」の区分とはややずれますが、
暦の上では、本日が「冬の最終日」です。
これから来る、「春」に目がけて、
元気いっぱいに豆をまいて、
お家に福を呼び込みましょう。
ご自宅でのお勉強を見ている時の「適切なレベル」での声かけとは
前回のブログで、お子さまがお勉強を「嫌だ」という原因のひとつとして、
「無理なお勉強をさせてしまっている」ということについて触れました。
では、どうすれば良いか、という点について、
ご自宅でのお勉強を振り返るためのチェックポイントを、いくつかご紹介します。
①取り組む問題集や「課題」のレベル(難易度)について
ご自宅では、どのくらいのレベルの問題に取り組めば良いか。
これについては、
「この問題集がいいですよ」というのではなく、
お子さまが、どのくらい「できる」かどうかについてを基準とします。
お子さまの「できる」の基準を、大きく3パターンに分けるとします。
パターン1:特にアドバイスをしなくとも、正解することができるレベル
パターン2:ヒントやアドバイスをすれば正解できるが、自力では正解が困難なレベル
パターン3:アドバイスをしても、正解に辿り着くのが難しいレベル
ご自宅でのお勉強については、
基本的には、
パターン1の「自力で正解できる」レベルの問題を中心に取り組むのがおすすめです。
目安として、全学習の6割〜8割は、
この「自力で正解できる」問題で構成されるのが望ましいでしょう。
(ここは、逆に言えば、ペーパーの「枚数を稼ぐ」問題でもあります。8割の分量の問題ですが、かける時間や労力は、全体の2割くらいで終わるイメージです。)
そして、
残りの2割〜4割を、
パターン2の「ヒントがあればできるが、自力ではわからない」問題に取り組むようにします。
この問題は、ひとつの問題について、
「何について答える問題なのか」
「どうやって答えを出せば良いのか」
など、じっくり話し合いながら取り組むようにします。
やり方がわかった、というタイミングで、
アドバイスをしなくても取り組める、演習型の問題として繰り返し取り組むようにしましょう。
パターン3の「アドバイスをしてもやり方がわからない」という問題については、
あまり執着せず、「後からやる」問題に回しましょう。
しばらくしてから取り組んだら、すんなりできるようになっていることもあります。
難しすぎた問題について、
「できなかった」という感覚を残さずに、
あっさりと切り上げることが大切です。
②具体的な「教え方」について
お勉強に取り組む際は、
必ず「できなかった」問題にも出会うこととなります。
そんな「できなかった」問題について、
「これ、間違ってるよ。」
「なんで、こんなこともできないの?」
などと言われて、
嬉しい、という人はあまり多くないのではないかと思います。
(少なくとも、私はそのような言われ方はされたくないですし、また、誰かがそんな言われ方をしている場に遭遇することも、好きではありません。)
「ペーパーの答えを間違えた。」
「製作の作業ができなかった。」
こういったことが、「事実」としてあったとします。
その時に、
「〇〇はできていないね。」
と言うのは簡単ですが、
私は、あえて言わないようにしています。
代わりに伝えることは、
「惜しい!」
とかだったりします。
(実際に、どのくらい「惜しい」のかは、あまり問題ではありません。)
それから、
うまくいっていないお子さまを教えるときは、
手元を見るのではなく、
「目つき」を見るようにします。
すると、
できる、できないはともかく、
真剣に、問題に取り組んでいることがわかりますから、
「よく頑張っていたよ。」
と伝えることもできますし、
逆に、集中力が切れていたり疲れていたりするようであれば、
「早めにお勉強は切り上げなきゃな」
という判断をするきっかけにもなります。
また、問題自体は「不正解」となったとしても、
その中で「できていること」がないかを考えます。
たとえば、
「クーピーの色は聞けていたね。」とか、
「数までは数えられていたね。」というふうにです。
たとえば、問題の「正解」をするのに必要な手順が「1」〜「10」まであったとして、
そのうちの「8」とか「9」まで至っていても、
結果として「10」まで至らなかったから、「バツ」。
「1」〜「8」とか「9」までの取り組みそのものが無に帰するような「バツ」を与えるようなやり方が、一方であるでしょう。
先生やお母さま、お父さまから「バツ」をもらわないように、というモチベーションで、学びを積み重ねることが、
はたして良いのかどうなのかは、わかりません。
ただ、そうするよりかは、
「8」や「9」までいけたことを認めつつ、
正解まで届かなかった「2」とか「1」を悔しがる方が、
「今度こそ」という気持ちにつながるような気がします。
仮に、
お子さまが、「10」のステップのうち「1」とか「2」までしか到達できなくても、
「1」はできたね、と伝えられるのですが、
仮に、まったくもってどうしたら良いかわからない、
つまり、「10」のうちの「1」にも進めないような問題があったとしたら、
「これは難しかったね。問題が悪かったね。」
あるいは、
「これを選んだお母さん(お父さん/先生)が悪かったね。」
と言ってしまって差し支えないです。
それに対して、
「そうだそうだ、お母さんが悪いんだ!」となるお子さまの場合は、
少しだけアプローチを考えないといけないかもですが、
多くの場合は、そんなことはないはずです。
今は難しい問題は、
気にせず、さっと手を引く、がポイントです。
以上、ご家庭でお勉強を教えるときの「コツ」について紹介してみました。
散漫な内容となってしまいましたが、
少しでも、お役に立つネタがあれば嬉しいです。
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