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小学校受験でペーパーを嫌がる原因はこれ|親がやりがちな失敗と正しい対処法

ご自宅で取り組むペーパー教材に、「難しい問題」が増えてきたら?

 

小学校受験に向けたお勉強を考えるときに、

ご自宅での「ペーパー学習」にも取り組んでいくことになります。

 

定期教室に通っている会員の皆様は、

お教室でお渡ししている家庭学習用教材に取り組んだり、

あるいは、市販のペーパー教材に取り組むこともあるでしょう。

 

 

ペーパー教材に取り組んでいくと、

「最初は、簡単な問題でスムーズにできていたのに、次第に、問題が難しくなってうまく進まなくなった」

という事態に陥ることもあるかもしれません。

 

難しい問題を、なんとかして進めようとしても、

・以前ほどに、ペーパーの枚数を取り組むことができなくなる

・時間をかけて解答をしても、正解できないことが増える

・お子さまが、ペーパー学習に対して難色を示すようになる

 

と、ますますペーパー学習が進まない事態となることもあるでしょう。

 

 

ご家庭のペーパー学習がうまく進まなくなることの原因と、その対処法についてまとめていきます。

 

 

ご家庭のペーパー学習が、うまく進まなくなる原因

 

結論:嫌がる原因は「能力」ではなく「設計ミス」です

 

小学校受験において、

お子さまがペーパー学習を嫌がるようになる最大の原因は、

能力不足ではなく、学習設計のミスです。

特に多いのは以下の3つです。

 

・難易度設定が合っていない

・枚数で管理している

・理解ではなくパターン暗記になっている

 

ここを修正すれば、

多くの場合、ペーパー学習は立て直すことができます。

 

原因1:難易度設定が合っていない

 

1冊の教材を、全て解ききることができたり、

次のレベルの教材に、どんどんと取り組んでいったりすることは、

 

「お勉強が進んでいる」という実感を得られやすいものです。

 

ですが、

「1冊の問題に、全て取り組み終えた」からといって、

必ずしも、次のレベルの教材に進まなければいけない、というお約束はありません。

 

ときには、次のステージに進まずに、

同じ問題集を使って「レベル上げ」をする必要がある場合もあります。

 

結果的に、その方が、

スムーズに次の学習に進んでいくことが可能な場合もあります。

 

 

ペーパー学習をすることの目的は、

「教材を何冊やるか」「どれだけ上のレベルの問題に取り組んでいるか」ではなく、

ひとつひとつの単元の内容を「頭で理解し」「自分で考えて、スムーズに解答できる」ようになることです。

 

これは、小学校以降の各教科の学習においても同じことが言えます。

何学年もの先取り学習をすること自体は、もちろん素晴らしいですが、

それは、「そこまでの学習の内容を、理解して積み上げていっている」ことが大前提になります。

 

 

 

原因2:ペーパー学習のノルマを「枚数」で管理している

 

毎日のペーパー学習を、「1日○枚」と決めている場合、

 

問題が難しくなるにつれて、

「ペーパー1枚あたりの問題の数」が増えていったときに、

どうしても、以前とは同じペースで、1枚の問題に取り組めなくなることもあります。

 

 

(例えば、筑波小対策の図形課題の中には、1枚に10問以上の問題があるようなものもあります。

そのペーパーの「1枚」と、1枚の中に問題が1問だけのペーパーの「1枚」も、枚数で考えると、同じ「1枚」となるのです。)

 

以前は、10枚のペーパーに取り組むことも簡単だったのに、

難しい問題となってきたために、かなり頑張って取り組んだのに、5枚しかできなかった。

 

学習量を「ペーパーの枚数」だけで考えると、

このようなことから、モチベーションが続かなくなることもあるのです。

 

 

原因3:理解を伴わない「パターン学習」になっている

 

小学校受験のペーパー学習に限ったことではありませんが、

効率的な学習とは、これまでに身につけた知識やスキルをもとに、次の学習を進めていく、という形式を取ります。

 

 

小学校受験のペーパー学習においては、

たとえば、

「計数(分類計数)」のやり方やスキルが身についたから、「求差(1対1対応)」「1対多対応」「等分除」「包含除」といった数の課題の解答がスムーズにできますし、

「包含除」についても、1種類のものをまとめることができるようになってから、複数の種類のものをひとまとめにする(いわゆる「セットの数」)問題が解けるようになっていきます。

 

図形課題にしても、

「同図形発見」「位置の対応」「点図形」のような問題が素早く、正確にできるようになっているからこそ、

その後の「重ね図形」「回転図形(回転位置移動)」「反転」「交換」といった問題に取り組んでいくことができます。

 

新しい単元のお勉強をスムーズに進めていくためには、

前提となる手前の単元の理解が不可欠です。

 

 

ところが、

手前の単元のペーパー学習を、その問題の答え方を身につけることだけしか考えない、いわゆる「パターン学習」で終わらせている場合、

前提となる理解が不足しているため、次の単元のお勉強をする際も、理解が進みづらくなります。

 

お子さまとしては、

「わけもわからず、解き方を覚えていこう」としている状況ですから、

お勉強を苦痛に感じやすいかもしれません。

 

 

なお、この「パターン学習」は、

そのまま、のちの「公式を覚えることに主眼を置いた数学の学習」「丸暗記が中心の理社の学習」などに繋がります。

 

私の知る限りでは、

「公式を覚えること」や、「一問一答の問題集を繰り返すこと」にこそお勉強の楽しさを見出した、という話はこれまで聞いたことはありません。

むしろ、こうしたパターン学習を繰り返したことから「勉強嫌い」になったり、「勉強への苦手意識」が生まれた、という話は、ごくごくありふれた話でもあります。

 

ここまで読んで、

 

・今の進め方が合っているか分からない

・子どもの状態に対して適切なレベルが判断できない

と感じた場合は、一度立ち止まるべきです。

 

当協会の定期教室では、

お子さま一人ひとりの到達度をもとに、

・今やるべき単元

・適切な難易度

・家庭での具体的な進め方

まで具体的に設計しています。

 

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スムーズに、ご家庭でのペーパー学習を積み重ねていくための対処法

 

次に、ご家庭でのペーパー学習において、着実に学びのステップを進めていくために、気をつけることを挙げていきます。

 

①解けない問題が増えてきたら、無理に先に進もうとしない

 

不正解の問題が増えてきたら、

その問題集を、無理に進めようとしないことが大切です。

 

その代わりに、

これまでに解いてきた問題の「復習」の時間を増やすことで、

より正確に、よりスムーズに正解ができる力を身につけていきます。

 

 

復習を繰り返すことで、

手前の単元の理解も深まり、

難しかった問題も、スムーズに理解をすることができるようになることでしょう。

 

 

「自力で8割正解」が毎日のペーパー学習の目安

 

毎日のペーパー学習を進めていくとき、

「8割の問題は、(ヒントがなくても)制限時間内に自力で正解できる」というレベルで、問題を選定するようにします。

 

つまり、5枚のペーパーに取り組むなら、4枚はできる問題。

10枚のペーパーに取り組むなら、8枚はできる問題、となるようにします。

 

それよりも、正答率が落ちるようであると、

今取り組んでいる教材は、お子さまにとってレベルが高すぎる、ということになります。

 

 

手前の教材に戻ることは、恥ずかしいことではありません。

むしろ、着実に理解を積み重ねていく上では、推奨すべきことです。

 

そもそも、自力で8割以上の正解ができないレベルの問題は、

例え、1回やって答えを書いたからといって、その問題を「終わらせた」とは言えません。

 

同じ問題に、何回でも取り組んで、理解のレベルを上げていきましょう。

 

 

ちなみに、繰り返し問題に取り組んでいくと、

問題が読まれる前に、答えがわかっているので設問をよく聞かなくなる」

といった課題が出てくる時があります。

 

こういった時は、2週間〜1ヶ月ほど、その問題集を寝かせておいて、

後日、あらためて取り組むようにします。

 

お子さまが、1ヶ月後にも問題と答えを覚えているだけの記憶力の持ち主であれば、

そもそもの学習単元の理解も、できるレベルにあるはずです。

 

 

②ペーパー学習を「枚数」だけでなく「時間」でも評価するようにする

 

「ペーパーを○枚やる」ことを、日々のノルマや目的とするのではなく、

かけた時間や、解答の制限時間などで、学習量を管理・把握するようにします。

 

ペーパーの枚数だけで学習量を評価しようとすると、

どうしても、1枚1枚のペーパーを雑に終わらせるようになり、解答の精度も落ちがちになります。

 

枚数を「こなす」ことを目的にするのではなく、

「夕方の17時半から18時がペーパーの時間」などと決めて取り組むことで、

毎日の学習を「やり切った」という感覚にさせることも大切です。

 

 

③「進めたい問題集」以外の「簡単な問題」を増やすようにする

 

新たに理解を進めていきたい単元の学習、

いわば、「本日のメインディッシュ」に取り組む前後に、

 

「前菜」や「デザート」的な問題を混ぜ込むようにします。

 

そうすることで、

「できた!」からスムーズにお勉強を進めていき、

「できた!」で気持ちよくお勉強を終えることができます。

 

 

これは、前述の「ペーパー学習を、枚数で考えがち」という考え方が抜けない場合にも有効です。

 

例えば、これまで、「難しい問題5枚」しかできなかったところを、

前後の1枚ずつを、「簡単な問題5枚」と入れ替えることで、

 

「簡単な5枚」+「難しい3枚」+「簡単な5枚」の計13枚のペーパーに取り組むことができるようになります。

(ざっくり「簡単」「難しい」と分けていますが、もちろん、「簡単」の中にも微妙な難易度のグラデーションがあるはずです。)

 

仮に、「難しい3枚」が自力での解答ができなかったとしても、

残りの10枚を自力で解答できる状況だったら、

「10/13=77%≒ほぼ8割」となるので、

学習のバランスとしては悪くありません。

 

 

「前菜の5枚」の調子で「メインディッシュ」を下げることも視野に

 

ちなみに、

「簡単な問題」からお勉強に取り組み出したとしても、

そうした「復習問題」の中でも間違えてしまうなど、理解が曖昧な問題が出てくることも多々あるでしょう。

 

その時は、予定していた「難しい問題」は取り組まないで、

理解が曖昧だったところの「復習」に時間を割くといった「軌道修正」も必要です。

(あるいは、その日のコンディションによっては、「難しい問題3枚」を除いた10枚だけでペーパー学習を切り上げることが「正解」であることもあるでしょう。)

 

そういう意味では、「簡単な問題」と「難しい問題」は、別の問題集の問題であっても良いわけですし、

毎日のペーパーを、ホチキス止めして準備をしておく必要がある、というわけでもありません。

 

むしろ、ある程度の柔軟性も確保した状態で、学習を計画していくことの方が望ましいでしょう。

 

 

 

今できていない理由の多くは、単純な「経験不足」

 

小学校受験のペーパー学習については、多くの場合、

「できない」=「触れていない(触れてきた量が少ない)

だけです。

 

例えば、

・左右の理解

・数の概念

・図形認識

いずれも、「経験量」でできるかどうかが決まります

 

 

 

ペーパー学習は何のためにやっているの?

 

小学校受験の勉強は、

「できないことを見つける作業」です。

 

そしてそれは、

「小学生になる前に穴を埋めるチャンス」

でもあります。

 

 

 

最後に:戦略を間違えると努力が無駄になる

 

ペーパー学習は、

・何をやるか

・どの順番でやるか

が重要です。

 

これを間違えると、

努力しても成果が出にくいということもあります。

 

逆に言えば、

正しく学習のステップを計画・実践すれば、無理なくペーパーの力も伸びていきやすいです。

 

ペーパー学習は、「理解の土台を踏み固めながら」着実にステップアップしていきましょう

 

繰り返し学習の中でも、

「以前との変化」に気がついた時は、どんどん、それをお子さまに伝えていくようにします。

 

そうすることで、

「複数回、同じ問題に取り組むことの意味や取り組み方」を、お子さまが身につけていくことが可能になっていきます。

 

お子さまにとっても「同じ問題集を何度も取り組むこと」が当たり前となっていることは、

就学後の「計算」や「漢字」といった反復、継続が必要な学習を、ストレスなく進めていける素地ともなるでしょう。

 

 

ぜひ、無理なく、楽しめる構成で、毎日のペーパー学習を企画していただき、

ご家庭でも、日々の「できた!」を積み上げていってみてください。

 

 

ご家庭のペーパー学習の進め方にお悩みの方へ

 

もし現在、

・ペーパーを嫌がるようになっている

・今の勉強をこのまま続けていいか不安がある

・家庭だけでは限界を感じている

のであれば、

一度、学習設計そのものを見直すタイミングかもしれません。

 

当協会の定期教室では、

単なる「問題演習」ではなく、

・理解の順序設計

・到達度に応じた課題設定

・家庭学習の具体的な改善

まで踏み込んでサポートしています。

 

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