国立小受験のペーパー課題の訂正方法は、「×」か「=」。では、「○のつけ方」は?
ペーパー問題で間違えた時は、「お約束」があります。
都内の国立小の中で、
過去、ペーパー課題が出題されているのは、4校です。
今週末から検定が行われる、筑波大学附属小学校と、
今月末に調査がある、東京学芸大学附属の小金井小学校・世田谷小学校・大泉小学校の3校です。
小学校受験におけるペーパー課題では、「消しゴム」がありません。
ですから、解答に間違えた時も、書いた答えを消すことができません。
その代わり、
間違えた時に、訂正する方法について「指示(お約束)」がだされます。
過去のルールでは、
筑波小・小金井小・世田谷小は、
間違えたところに「×(バツ)」をつけることで、
大泉小は、
「=(横二重線)」をつけることで、
「答えを消した」のと同じルールになります。
もちろん、
今年度の本番では、
上記のルールとは違うお約束がなされるかもしれません。
(ペーパー課題が出題されない可能性だって、否定はできません。)
ですから、解答の訂正方法についても、
必ず「当日の指示(お約束)」をよく聞いて、
その指示通りに取り組むようにしましょう。
「訂正方法」は指示がある。しかしながら、
ペーパーで間違えたときの「訂正方法」については指示があります。
ですが、
ペーパーに解答する方法については、
指示がない場合もあります。
たとえば、
「正解を選んで○をつけてください。」
という問題の場合、
その「○のつけ方」については、
指示がなされない可能性が高いでしょう。
では、ペーパー課題で、「正解に○をつける」問題は、
どのような解答をするのが望ましいのでしょうか。
ブログ読者の皆様だったら、
お子さまに、どのように○をつけるようにアドバイスをするでしょうか。
「細かい指示がない」ということは「自由度が高い」ということでもあります。
これは、「願書の書き方」にも通じるところでもありますが、
書き方について、細かく指定をされている場合は、
「指定の方法」を厳密に守ることが大切です。
たとえば、もし、願書の記入の際に、
「留意事項等なしの場合は必ず「なし」と書いてください。」
という記載があったとしたら、
その場合の記入は「なし」一択になります。
空白のまま提出すること、あるいは、「特にありません。」「特にございません。」など、指示と異なる記載をすることは、
書類不備となる可能性があります。
反対に、願書提出用封筒の「住所」の欄に、郵便番号を書いたほうが良いか、どうか、ということについては、
(郵便番号欄がないので、実際は「記入する必要はない」というのが答えですが、)
記載方法について特に指定がされていないので、仮に郵便番号を記入してしまったとしても、
それ自体が「不備」とはなりません。
それと同様に考えたら、
解答の際の「○のつけ方」について細かい指定がされないのであれば、
設問の内容をみたしていれば、「正解」となると考えられます。
先ほどの例で言うと、
「お部屋の中に○をつける」という設問からしても、
また、他の解答に与える影響を考えても、
解答欄をはみ出して○をつけている④は不適と考えられますが、
それ以外の①②③は、正解の範疇、と考えて良いでしょう。
ですが、
ペーパー解答の際の工夫として、
上記①②③の中でも、最適な「○のつけ方」があります。
それは、
のように、正解の一部分に、○をつけるやり方です。
なぜ、①③のやり方でないほうが良いのか、の理由ですが、
まず、①については、
解答の○が小さすぎるため、丸つけをする際に、解答を見落とされる危険性があるためです。
同様に、丸つけの際に正解を見落とされるという危険性から、
このように、黒い部分の中に○をつける方法も、避けたほうが良いです。
このように、答えに○をつけているのが、(白い部分をみて)はっきり認識できるようにしたほうが良いでしょう。
採点者に対して親切な答案を作成する、というのは、小学校以降のテストでも大切なスタンスです。
次に、③の「正解を○で囲む」方法についてですが、
「○が大きいと解答に時間がかかる」という以外に、もう一つ、理由があります。
それが、「間違えた際に訂正をした後」に起こる問題です。
たとえば、先ほどの問題で、答えに○をつけた後の「見直し」で、
「隣が正解だった」と考えた際には、
最初の解答に「×」をつけるなどして、答えをかきなおします。
ですが、この「見直し」での訂正こそが、実は勘違いでした。
このようなことが起こる可能性も、(確率としては、かなり低いですが)まったく無い、というわけではありません。
その場合、真ん中の「誤」については×で訂正できたとしても、
あらためて正解に○をつけようとした時に、○がつけづらいため、
なんとか○をつけてはみたものの、もう何が正解だか、分かりにくい状態となってしまいました。
もし、②のサイズで○をつけていたら、
万が一の訂正が重なった場合でも、十分に正解を確認することができます。
これは、ちょっとした違いですが、
こうした小さな工夫が、もしかしたら、本番での1問の「正誤」を分けるかもしれません。
お教室では、このような小さな工夫について、
ひとつひとつご紹介をしていっています。
そして、そうした工夫を積み重ねて、ご家庭でも学習を進めることで、
1問1問の正解をもぎ取れる、ペーパーの「型」を身につけていくことを、目指しています。
年長さんの皆様は、直前期、
あらためて、お子さまの解答の「型」を確認してみてください。
そして、年中さんのお子さまたちは、
今のうちから、
ペーパーに上手に答えていける、解答の「型」を、
ひとつひとつ、身につけていきましょう。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
お申し込み受付中の講座
◎金生先生の「行動観察講座」
日時:11月22日(日) ①10:00~11:30 ②13:30~15:00
(①午前と②午後とで、同じ内容の講座です。)
会場:四ツ谷
受講料:10,000円(税込)
講師:金生先生
お申し込みは、
今すぐです。
専用のお申し込みページより、必要事項を入力してお申し込みください。
◎学芸大附属大泉小 対策 直前講習
※下記日時の、いずれも同じ内容の講座です。
日時:11月22日(日) 15:45〜17:15
会場:四ツ谷
受講料:9,000円(税込)
講師:藤田
日時:11月23日(月祝)
男子クラス①10:00〜11:30
女子クラス②13:30〜15:00
男女クラス③15:45〜17:15
※11月23日は、各時間帯ともキャンセル待ちでのご案内となっております。
会場:石神井公園
受講料:9,000円(税込)
講師:藤田
お申し込みは、今すぐです。
専用のお申し込みページから、必要事項を入力して、お申し込みください。
◎お茶の水女子大学附属小学校 対策 集中講習
日時:11月29日(日) ①9:00〜11:00 ②13:00〜15:00
(①午前と②午後とで、同じ内容の講座です。)
会場:四ツ谷
受講料:10,000円(税込)
講師:藤田
※①の時間帯は、キャンセル待ちでのご案内となっております。
専用のお申し込みページから、必要事項を入力していただき、お申し込みください。
◎お茶の水女子大学附属小学校 直前 少人数講習
日時:12月6日(日) ①11:00〜11:40 ②13:00〜13:40 ③14:00〜14:40 ④15:00〜15:40
(①②③④とも、定員3名までの少人数制の講座です。)
※各時間帯とも、現在キャンセル待ちでのご案内となっております。
会場:四ツ谷
受講料:6,000円(税込)
講師:藤田
お申し込みは、現在キャンセル待ち状態となっております。
専用のお申し込みページから、必要事項を入力していただき、お申し込みください。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
年長・年中さん向けの定期教室の詳細はこちらから。
体験レッスン受付中
対象:年中
料金:3,000円
特典:図形センスを磨く「紙パズル」をプレゼントします!
体験レッスンの申込は
こちらです。←←