【小学校受験】行動観察対策|家庭で「合格する子」の習慣を育てる具体的な方法

「お教室ではお友達と関われているようだけど、家で親ができることはないだろうか?」
「行動観察の対策って、結局は生まれ持った性格で決まるの?」
小学校受験において、ペーパー以上に「対策が見えにくい」のが行動観察です。
行動観察は、単なる「お友だちとの遊び」ではありません。
国立小学校の先生が見ているのは、「指示を正しく聞き、理解し、守れるか」という『指示行動』の徹底です。
この記事では、小学校受験のプロの視点から、
ご家庭の日常の中で「行動観察」の評価を劇的に高めるトレーニング法を具体的に解説します。
小学校受験の行動観察課題の対策で、自宅でできないことはないか。
行動観察については、「お教室での立ち居振る舞い」や「お友達とのやりとり」であることを考えると、
やはり、「場慣れ」「人慣れ」「課題慣れ」が重要なところになるとは思います。
それだけに、お教室の果たすべき役割も、大きいように感じます。
ですが、「お教室はお教室」として、
「お家でも、何かできる対策はないの?」と、思う方も多いことでしょう。
やはり、日常の生活の中で、気をつけることの積み重ねは、
大きく、役に立っていきます。
そういったことを考えたら、
ご自宅の中でもできる「行動観察」対策につながる視点を持っておくことも、
意義があることでしょう。
そんな、「行動観察」対策につながる視点のひとつ。
本日は、「指示行動」についてです。
国立小受験の本質は、すべて「指示行動」にある
まず大前提として、
そもそも、調査を実施している国立小学校の先生方が、
「ここからは、行動観察の課題をしよう」などと、課題を区別しながら調査を実施しているのか、という点はありますが、
(「行動観察」「口頭試問」などとカテゴリー分けをしているのは、むしろお教室側の分類です。)
そこについては、今回は触れないこととして、
「行動観察」という視点で言うと、
国立小受験においては、
校門をくぐってから、出るまでの一連の行動が、「行動観察」の対象であるとも言えます。
その上で、重要なポイントは、
試験本番中は、行動についての「指示」や「お約束」が出される、ということです。
たとえば、
「座って、静かに待っていてください。」もしかり、
「他の人が運動するときは、応援をしてください。」もしかり、
「番号が呼ばれたら、呼ばれた方に移動してお話をしてください。」もしかり。
どのように行動すれば良いかは、事前に、口頭での指示がされることがほとんどです。
その場合、
指示を「よく聞いて」、
指示の内容を「記憶にとどめて」
出された指示を「守る」ことが大切です。
指示を聞けていない人、
言われたことを忘れてしまう人、
言われたことを守れない人は、
注意の対象となります。
ペーパー、制作、運動などの課題の出来、不出来が合否を決定づけることはないようですが、
行動面で、注意を受けてしまった場合は、
「残念ながら……」となってしまうようです。
家庭で楽しみながらできる「指示行動」の練習法
そのように考えた場合、
ご自宅で過ごしているときも、何かしらの「お約束」をしてみる。
その「お約束」を、覚えていて、正しく守れるかどうかも、意識してみる。
こうしたことが大切です。
1. 10分後の約束(セルフコントロール)
たとえば、お家で遊んでいる時、
「あと10分で、遊びの時間は終了でお片付けをしてね。」
と約束したのであれば、
時間が来た時に、たとえ、もう少し遊びたくても、気持ちを切り替えてお片付けができる。
このようなことができるのは、受験の指示行動の上で、非常に重要です。
何かに熱中していたとしても、
お約束をしたことを覚えていて、その通りに行動できた時は、
「よくお約束を覚えていたね。」
などと、伝えていけると良いでしょう。
最初は、うまくできないかもしれません。
(ついつい、遊ぶことを続けてしまうこと。「嫌だ、もっと遊びたい。」と自分の気持ちを優先してしまうことは、よくある普通のことです。)
ですが、
こんな、「少し先のことをお約束してみる」こと、
そして、そのお約束を守ろうとすることについては、
繰り返し、繰り返し、取り組んでみてください。
2. 「複数の指示」を一度に伝える(短期記憶の強化)
また、小学校受験における「指示」は、
一度に複数の指示が出されることが、ままあります。
たとえば、
「ペーパーに取り組む際のお約束を3つ伝えます。
ひとつめ、「初め」と「やめ」の合図を守ります。
ふたつめ、隣を見ずにおこないます。
みっつめ、間違えたときは、「×」をつけて直すお約束です。」
というお約束は、お教室に参加している皆様なら「おなじみ」でしょうが、
このように、いくつかのお約束が、続けて出されます。
複数の指示や、お約束を、
覚えておきながら、お約束通りに取り組むことが大切です。
例えば、
「①ご飯が終わったら、お皿は台所に持っていって、水をかけるようにしてね。②そのあとはバスタオルを着替えを持ってきて、お風呂に入ります。③お風呂から上がったあとは、着替えと歯磨きをして、好きな本を持ってきてお布団の部屋に行っててね。」
と、複数の指示を、一度に伝えてみることで、日常生活のルーティンを「複数指示のワーク」に変えてみましょう。
ご家庭での対策は、あくまで「ゆるやかに、楽しく」
ご家庭でも取り組める、行動観察につながる「指示行動の練習」について、ご紹介しましたが、
ここでひとつ、非常に大切な注意点があります。
それは、ご自宅での指示行動練習については、
「ゆるやかに」おこなう、ということです。
ご家庭での対策を、決して「厳格な訓練」にしてはいけません。
特に、年長さんのお子さまは、受験の本番が近づくにつれて、(お母さま・お父さまの緊張感の高まりを察知して)
意識せずとも、ストレスやプレッシャーがかかりやすくなってきます。
ご家庭までが「試験会場」になってしまうと、お子さまの心は逃げ場を失い、かえって本番で萎縮したり、反動で指示を聞けなくなったりします。
お教室や、他のお勉強で、
集中力を使い切っている場合も、あると思います。
お子さまの状態を、よく見極めて、
「休むべき時は、休む」
ということも、大切にしていってください。
・ゲーム感覚で: 「これ、難しいけどできるかな?」と挑戦を促す。
・憩いの場として: 家庭は最大の安心できる場所であるという土台を維持する。
「上手にやること」よりも「前向きに取り組むこと」を大切にしてください。
行動観察の実践力をつけるための講座も準備しております
ご家庭での土台作りができてきたら、次は、より本番に近い「プロの環境」での実践です。
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本番にも通用する力を、無理なく学ばせたい、という保護者の皆様、
ぜひ、お子さまのお教室へのご参加をお待ちしております。
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年中・年長時から一貫して、対話学習を通してペーパー・巧緻性・行動観察をバランスよく学びます。
一人ひとりの個性に合わせた「受かる子の振る舞い」を指導します。
定期教室
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