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茗荷谷の国立3校(筑波・お茶の水・竹早)の併願は可能?抽選倍率は?対策は?

都内の国立小の併願は可能ですか?

 

東京都内には、2023年3月現在で、

国立大学附属小学校が6校都立小学校が1校あります。

 

都内の国立大学附属小学校

筑波大学附属小学校

お茶の水女子大学附属小学校

東京学芸大学附属竹早小学校

東京学芸大学附属小金井小学校

東京学芸大学附属世田谷小学校

東京学芸大学附属大泉小学校

 

都立小学校

東京都立立川国際中等教育学校附属小学校

 

それぞれの学校には、以下の通学区域(学区)が設定されています。

 

筑波大学附属小学校…東京都23区、西東京市、埼玉県和光市

お茶の水女子大学附属小学校…東京都23区

東京学芸大学附属竹早小学校…東京都23区

東京学芸大学附属小金井小学校…東京都昭島市、国立市、小金井市、国分寺市、小平市、立川市、調布市、西東京市、東久留米市、東村山市、日野市、府中市、三鷹市、武蔵野市、杉並区、中野区の全域(および、稲城市、清瀬市、八王子市、東大和市、福生市、世田谷区、練馬区、新宿区の一部)

東京学芸大学附属世田谷小学校…東京都世田谷区、目黒区、大田区の指定の町名・丁目の区域

東京学芸大学附属大泉小学校…「徒歩または公共の交通機関を使って、自宅から本校まで片道40分以内で通学できる地域」(東京都練馬区、杉並区、中野区、板橋区、豊島区、新宿区、文京区、武蔵野市、三鷹市、西東京市、東村山市、小平市、埼玉県所沢市、入間市、狭山市などの地域)

東京都立立川国際中等教育学校附属小学校…東京都新宿区、世田谷区、渋谷区、中野区、杉並区、練馬区、八王子市、立川市、武蔵野市、三鷹市、青梅市、府中市、昭島市、調布市、町田市、小金井市、小平市、日野市、東村山市、国分寺市、国立市、福生市、狛江市、東大和市、清瀬市、東久留米市、武蔵村山市、多摩市、稲城市、羽村市、あきる野市、西東京市、瑞穂町、日の出町

 

大泉小と立川国際小については、受験後に転居することができれば、学区外からの受験も可能ではありますが、

 

現在お住まいの住所から引っ越さないことを前提として考えると、

足立区、荒川区、江戸川区、葛飾区、北区、江東区、品川区、墨田区、台東区、千代田区、中央区、港区にお住まいの方と、

板橋区、大田区、豊島区、文京区、目黒区の特定の地域にお住まいの方にとっては、

 

国立・都立小の7校の中で、通うことができる学校が

「筑波小」「お茶の水小」「竹早小」の3校に絞られている、ということになります。

 

 

この3校は、

いずれも、学校からの最寄駅が東京メトロ丸の内線の茗荷谷駅であることからも、

「茗荷谷3校」

というふうに、まとめて語られることも多いです。

 

 

この茗荷谷3校について、

併願での受験をすることは可能なのか。

 

また、その場合の対策はどのようにすれば良いか、などの情報をまとめていきます。

 

 

3校とも受験日程が異なるため、併願受験は可能。

 

例年の日程どおりで受験が実施された場合、

竹早小は、11月の最終週

お茶の水小は、12月の第2週

筑波小は、12月の第3週

ごろに、受験の本番があります。

 

昨年(23年度入学生)の受験日は、

竹早小…11月30日(水)・12月1日(木)

お茶の水小…12月6日(火)〜8日(木)

筑波小…12月13日(火)〜15日(木)

で実施されています。

 

3校の受験日が異なるため、3つの学校すべてを受験することは、可能です。

 

 

もちろん「3校ともに出願」が最適解ではない場合もあります。

 

併願自体が可能であるからといって、

自動的に「3校とも出願すれば良い」という結論が出るわけではありません。

 

地理的に近接している3校ですが、

それぞれの学校の性格は異なっています

 

例えば、筑波大学附属小学校では、

運動会に向けた厳しい練習や、敗因にこだわる伝統があります。

「勝ち負け」にこだわり、結果からも学んでいくという教育方針があるようです。

 

それに対し、東京学芸大学附属竹早小学校では、

「勝ち負け」「優劣」をつけることにこだわらない傾向にあります。

学期ごとの「通知表」についても、先生からの評価ではなく、自己評価をするようになっています。

学習の間違いについても、「バツ」をつけないような考え方があるようです。

 

お子さま自身は、

どちらの学校で学ぶ場合も、

学校の教育方針を受け入れて、

刺激的で、楽しい学校生活を送っていくことができるはずです。

 

ところが、この学校の教育方針と、

ご家庭の教育方針が真逆であったりする場合には、

ご家庭の側にストレスが生じてしまうという可能性があります。

 

 

また、進学においても注意する必要があります。

 

お茶の水女子大学附属小学校は、

附属高校が女子校のため、中学から高校への男子の連絡進学がありません

 

そのため、男子は中学卒業後、必ず高校受験をすることとなります。

 

あるいは、小学校卒業の時点で、中学受験をして別の中学に進学することとなります。

 

全員が進学できるわけではないとはいえ、附属高校までの連絡進学制度が存在する筑波小、竹早小と異なり、

お茶の水小に入学する男子は、必ず中学か高校で受験をすることになります。

 

「中学受験・高校受験をしない」ということをメリットに小学校受験を考えている場合は、

男子のお茶の水小には、そのメリットがない、ということにもなります。

 

 

こういったそれぞれの学校の性格を踏まえて、

「出願する・しない」は個別に判断をしていくことが必要です。

 

 

また、3校ともに「試験前抽選」があります。

 

同じく昨年度の例で言うと、

 

試験前抽選の通過率(倍率)は、

竹早小…男子15%(約6.67倍)・女子16%(約6.25倍)

お茶の水小…男子12%(8.10倍)・女子9%(11.17倍)

筑波小…男子40%(約2.5倍)・女子47%(約2.13倍)

でした。

(※お茶の水小のみ、志願者数と抽選通過者数が判明しているため、通過率とは異なる正確な倍率が出ています。ただし、実際は受験番号の下2桁の抽選によって通過・不通過が決定しているため、出願後の抽選通過の確率を考える場合、抽選通過率の数字で考えるの方が適当です。)

 

つまり、昨年度の出願者が、もし全員が3校ともに出願をしていたと考えたら、

3校ともに試験前抽選を通過する確率

男子0.72%(約139人に1人)

女子およそ0.68%(約148人に1人)

だったということになります。

 

これは、サイコロを2回振って連続で1の目を出した後に、コインを2回投げて連続で表を出す確率(約0.69%)とほぼ同じで、

コインを7回投げて連続で表を出し続ける確率(約0.78%)よりも難しいです。

 

抽選における合否には、

それまでの対策の度合いや、理解度はまったく関係ありませんので、

3校ともに出願して、3校とも抽選通過した、という場合は、かなり運が良いと言えます。

 

 

なお、2校に出願して2校とも抽選通過する確率は、

筑波小×お茶の水小…男子4.8%・女子4.23%

筑波小×竹早小…男子6%・女子7.52%

お茶の水小×竹早小…男子1.8%・女子1.44%

であり、これもかなりの高倍率であると言わざるを得ません。

 

昨年度の数字をもとに計算をした場合、

茗荷谷3校にすべて出願して、うち2校以上に抽選通過する確率(3校ともに抽選通過する確率を含む)は、

男子9.54%・女子およそ11.84%

です。

 

3校すべてに出願をしても、ざっくり8人〜10人に1人くらいしか、2校以上を受験することができない、ということになります。

 

 

むしろ、

茗荷谷3校については、1校でも受験できたとしたら、運が良いと言えるかもしれません。

 

3校すべてに出願をして、1校も受験できない(すべての抽選を通過できない)確率が、

男子44.88%・女子およそ40.51%

もあるからです。

 

試験前の抽選がある以上、

「対策をしてきたけれど、実力を試す場もなく小学校受験を終えることとなる」可能性があるのが、

茗荷谷3校の受験の現実でもあります。

 

 

茗荷谷3校だけの受験をする場合には、対策の「バランス感」も必要。

 

地理的な状況などの事情から、 

「受験をするなら国立(茗荷谷3校)専願で」というご家庭も多くいらっしゃいます。

 

「そもそも、受験できない可能性もあるかもしれない」

ということも理解しつつ、

 

それでも、運よく抽選に通過できた時にそなえて、

しっかりと課題をやり遂げられるだけの準備をしていく。

 

 

このバランス感が必要だとも言えるでしょう。

 

 

 

小学校受験に向けた準備は、

かける時間や労力など、ご家庭の中での負担も少なからずあります

 

抽選でご縁をいただけなかった場合に、

「これまでにしてきたことが無駄だった」と思えるような受験準備を進めてほしくはない、というのが、

私自身の思いでもあります。

 

むしろ、

「小学校受験をしたからこそ、お勉強に取り組む土台を作ることができた」と感じられるような受験準備を進めていただきたいと願っています。

 

受験の合格「だけ」を追求するのではなく

その後(就学後)の学びも考えつつ、有意義な学びの時間を積み重ねていくことが、

小学校受験に向けたお勉強の「価値」をより高めることになります。

 

 

お教室でも、こうした「ご縁」の要素が強い国立小受験の性格を踏まえ、

就学前の学びの土台づくりや、幼児期の成長に欠かせない親子の情緒面での結びつきなどを大切にしながら、

小学校受験期の「お勉強」を企画するサポートをしてまいります。

 

 

お勉強の進め方や、受験準備の方法などで、

お困りのことがございましたら、お気軽にご連絡ください。

 

 

お申し込み受付中の講座

 

○ゴールデンウィーク講習

 

・製作講座………5月3日(水祝) 8:30〜9:30

・口頭試問講座…5月3日(水祝) 10:00〜11:00

・運動講座………5月3日(水祝)11:30〜12:30

 

対象:年長
価格:各7,000円(税込)

講師:藤田
教室:小学校受験協会四谷教室
   新宿区四谷三栄町

 

■お申込みは、今すぐです。

GW講座のお申し込みページから、必要事項をご入力の上、お申し込みください。

 

 

○筑波大学附属小学校 対策講座

 

日程:5月28日(日)11:00〜12:30

   6月25日(日)11:00〜12:30

   7月23日(日)11:00〜12:30

対象:年長
価格:各回9,000円(税込)

講師:藤田
教室:小学校受験協会四谷教室
   新宿区四谷三栄町

 

■お申込みは、今すぐです。

筑波小対策講座のお申し込みページから、必要事項を入力の上、お申込みください。

 

 

〇金生先生の行動観察講座

日程:5月13日(土)9:00~10:30

   6月10日(土)9:00~10:30

   7月8日(土)9:00~10:30
対象:新年長
価格:10,000円(税込)
講師:金生先生
教室:小学校受験協会四谷教室
   新宿区四谷三栄町

■お申込みは、今すぐです。

行動観察講座のお申し込みページから、必要事項をご入力の上、お申し込みください。

 


〇絵画制作講座

日程:5月13日(土)11:00~12:20

   6月10日(土)11:00~12:20

   7月8日(土)11:00~12:20

対象:新年長
価格:9,000円(税込)
講師:清水先生
教室:小学校受験協会四谷教室
   新宿区四谷三栄町

■お申込みは、今すぐです。

絵画制作講座のお申し込みページから、必要事項をご入力の上、お申し込みください。

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