繰り返しが、「当たり前」への最短ルート
今日は、国立小受験 定期教室でした。
今日のテーマは、「求差」。
「多い」「少ない」の表現を使って、ふたつのものの数の違いを説明してみました。
「多い」や「少ない」以外にも、
「余る」や「足りない」、あるいは数の「違い」といった表現も、理解していくことが大切になってきます。
大人から見たら、「結局は同じこと言ってる」と感じるようなことでも、
ひとつひとつの表現に、まずは触れ、その意味を覚えてから、使いこなすことができるようになってきます。
ふたつの数を比べた時に、あまった数が、なにを意味するのか。
ご自宅でも、具体物をもとに、対話をしながら、学習していってください。
教室での授業で、「理解した」となるお子さまがいます。
ですが、
たった一回の授業で、完全な理解をすることができるのは、「非常に稀」と言っても差し支えないでしょう。
おそらく、教室の授業で「理解できた」となるまでには、
同じような経験や思考(試行)を、これまでに何度か、繰り返してきていたから、なのかもしれません。
「はじめて自転車に乗れた!」
「はじめて逆上がりができた!」
もし、自転車や逆上がりだったら、
はじめての成功で、「もう、完全にできるようになった!」とは、考えないことでしょう。
きっと、「もう一回、やってみよう」となりますし、
「もっとスムーズにやってみよう」と、繰り返し繰り返し、やってみることでしょう。
学習も、本当はこれと一緒です。
一度だけ触れて、理解したように見えたことで、「理解できた」と考えるのは、少し気が早いことかもしれません。
大切なことだから、2度、3度。
何度か繰り返していくことで、いつしかそれは「当たり前のこと」になります。
「当たり前」の領域に行くためには、少し、時間がかかるのです。
きっと、私たちも、最初は、そうだったに違いありません。そのことを、すっかり忘れているだけで。
教室で、お勉強したことは、
「今日は、どんなことお勉強したの?」と、聞いてみてください。
それが、ちょうどいい復習になります。
そして、折に触れて、学習した内容を、確認してみてください。
それは、ペーパーを前にしないタイミングでも、構いません。
繰り返し、繰り返しが、「当たり前」への最短ルートです。
ぜひ、そこに至るまでを、楽しく、いっしょに、取り組んでみてください。