知育におけるトランプゲームの有能性
本日は、ご家庭でできる「遊び」の中でも、
様々な学習に通じる力を養うことができる「トランプゲーム」に取り組むことのメリットについて、まとめてみました。
ぜひ、ご家庭でもトランプゲームに取り組んでみてください。
知育におけるトランプゲームの有能性
①数字と数を対応づけることができる。
トランプカードの数札には、左上と右下に数字が書いてあります。
そして、同時に、カードの真ん中に、その数字と同じだけ「スペード・ハート・ダイヤ・クラブ」のいずれかのマークがあります。
つまり、数字(算用数字)と、ものの数を対応づけて覚えることができるのです。
(小学校受験においては、数字を書く課題は課されませんが、数字を読める、書けるようにしておくことは、年少さんの時からできるようにしていく価値があります。)
また、数の構成を考える時にも、
たとえば「2と3で5」を考えるときも、数字を見て答えることと、
カードに描かれているマークを数えることの、
両方から学習をすることができます。
同じ数、を捨てる「ババ抜き」以外に、
「J」「Q」「K」を抜いた数札(「A」含む)とジョーカーで、
「2枚で10になるペアを捨てる」ルールでババ抜きをすれば、「10の構成」をスムーズに理解することもできます。
②数の順番について理解を深めることができる。
トランプゲームの「七並べ」に取り組むことで、
「○より1つ大きい数」
「○より1つ小さい数」
を、理解することができます。
さらに、理解が進むと、
「○より2つ(3つ,4つ…)大きい(小さい)数」についての理解も、進めることができるます。
(たとえば、7のカードが場に出ている状態で、6のカードが手元になく、自分が5のカードを持っている時、「誰かが6のカードを出さなかったら、自分が出せない」と考えることになります。頭の中で、数の順番を、何度も繰り返し考えることになります。)
「七並べ」については、
最初におくカードを、「7」にしないことで、いろいろなバリエーションを考えることができます。
③カードを配る=等分の概念を体感できる。
トランプゲームにおいて、参加者に同じ数ずつカードを配る時、
どのように配っていますでしょうか。
おそらく、カードを1枚ずつ、時計回り(あるいは反時計回り)に配っていくでしょう。
これが、まさしく「数の等分」の考え方の基本になります。
カードを配るときに、1巡ごとに「今、何枚になった?」などと、確認していくことで、数の等分の考え方が理解しやすくなります。
④記憶課題・位置の対応課題のトレーニングにもなる。
トランプゲームの「神経衰弱」は、
場所と、カードの内容を集中して覚えるゲームです。
この「意識して覚える」ということで、記憶する力を鍛えることができます。
神経衰弱については、カードをバラバラに置いて考える(カードの向きや偏り具合で覚える)ことだけでなく、
縦×横の形に並べて置いて考える(上から○番目、右から○番目で覚える)ことも、「方眼上の位置」の理解につながります。
⑤行動観察に必要な力が育まれる。
トランプゲームに限った話ではありませんが、
テーブルゲーム・パーティーゲームにおいては、「ルール」を理解することが必要不可欠です。
ルールの説明を聞いて、ルールを理解して遊ぶことで、
「聞いた内容を理解して取り組む」という力が育まれます。
これは、小学校受験における「行動観察」をはじめとした指示行動において、
「お話を聞いて、言われたことを守って取り組む」ことに強くなります。
また、トランプゲームは勝負事ですので、
「勝った嬉しさ」「負けた悔しさ」を感じることとなります。
そこから、次のゲームや活動に気持ちを切り替えることは、お子さまにとって容易なことではないでしょう。
だからこそ、そうした気持ちが動く場面を、ゲームを通して作ることが大切です。
(ゲームだからこそ、そうした気持ちの切り替えを「練習」として捉えることができます。)
遊びながら、受験にも通じる知育を進めていきましょう。
ぜひ、この冬、
ご家族で集まった時などに、トランプゲームにも取り組んでみてください。
「あそび」も、意識しておけば、立派な「まなび」の時間になります。
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