小学校受験に向けたお勉強を通して、お子さまが「勉強が好き」になるために大切なこと。
今日は、冷たい雨の都内です。
雨と、雪では、
雪の方が、冷たいはずなのに、
冬の雨の方が、冷たく感じるような気がします。
おそらく心理的なものでしょうが、そんな気がするのは、私だけでしょうか。
冬場は、指先が「かじかんで」いると、指先に力が入りづらいです。
そうすると、「運筆」や「制作」などの手先の巧緻性の課題を、スムーズに行うことが難しいかもしれません。
「指先が冷たいと、なかなか動かすのが難しいんだね。」
といったことは、体感してみても良いかもしれませんが、
指先が冷たい時は、無理にこうした学習を進めようとせず、
指先が温まってから、取り組むようにしてみてください。
(代わりに、口頭試問や対話形式の学習に取り組んでみてください。)
「お勉強が好き」の前に
お教室などで授業をしていると、
「お勉強が好き」というお子さまも、多く集まってくれます。
小学校時に入学する前に、どのような状態になっておくと良いか、を考えたとき、
まず第一には、「お勉強が好き」という状態になることを目指したいです。
「好き」であるからこそ、
それだけ、前向きにお勉強に向き合えて、
それだけ、たくさんの学びを積み重ねていくことができるからです。
この「お勉強が好き」という状態は、
特に幼児期の場合、
「適切な教材を与えていれば、そうなる」といったものではないでしょう。
幼児期の「お勉強が好き」というのは、その前に、ある言葉が隠されています。
それは、
「(お父さんとやる)お勉強が好き」
「(お母さんとやる)お勉強が好き」
「(○○先生とやる)お勉強が好き」
という言葉です。
好きな人と取り組むお勉強だからこそ、
楽しく、取り組むことができるのです。
たとえ、ひとりで自学自習型の教材に取り組めていたとしても、
そのあとの、丸つけの際のお母さんとの会話があるから、楽しく取り組むことができる、
といった側面があると言っても良いでしょう。
お子さまにとって、「お母さま」「お父さま」というのは「いちばん大好き」な存在のはずです。
大好きな、お父さん、お母さんと、お勉強をする時に、
大好きなお父さん、お母さんが楽しそうにしている姿が見られたら、
ますます、楽しくお勉強に取り組むことができるでしょう。
反対に、
お勉強の時だけ、大好きなはずのお父さんやお母さんが「怖く」なったりすると、
「お勉強なんて、なかったら良いのになあ。。」
などと、思うことになるかもしれません。
ですから、
大好きなお父さま、お母さまと、「楽しい時間」を共有できる時間として、
「お勉強」の時間を過ごしていただけたら嬉しいです。
「お勉強」の時間を楽しい時間にするポイント
では、どうすれば、
「お勉強」の時間を「楽しい」時間として過ごすことができるのでしょうか。
細かい方法論は、いくつもあるでしょうが、
いちばんの土台となるのは、
お父さま、お母さまの「勉強観」を、
「勉強=楽しい」というものにするということです。
例えば、
日々のお勉強の時間が、
「ノルマ」や「タスク」のようなものになっていないでしょうか。
お勉強に取り組む目的が、
かりに、「受験のため」であっても、
あるいは「小学校に入学するための準備のため」であっても、
「お勉強」を「やるべき」ものと捉えないような、考え方の工夫をすることが大切です。
そのためのコツとしては、
「お勉強」を、「ゲーム」のように捉えることが大切です。
あるいは、お子さまの学習内容について、
お母さま、お父さまご自身が、
「この課題を、子どもはどのように理解をしていくものなのだろう?」とか、
「どうやったら、わが子はこの問題に関心を持つものなのだろう?」といったように、
探究・研究をする感覚で、取り組んでみるのはいかがでしょうか。
これらの答えは、あっさり出るものばかりでは、ないかもしれませんが、
「難しいことや、すぐに答えが出ないものも、面白いよね。」といった感覚を、親子で共有していけると、
「学び」に向かう姿勢を、親子で共有することができると思います。
お子さまと勉強する際の「スタンス」を考える
子どもに対して「勉強を教える」という感覚になると、
どうしても、「教えてあげている」といった関係性になってしまいがちですし、
「子どものために、〜している」という意識に、なってしまいがちです。
「してあげている」という感覚が強いと、
特にお子さまが思うように勉強に取り組めていないときに、
「なんで、こうまでして勉強をしなくちゃいけないんだろう」
などと思うことになるかもしれません。
そんな感覚を、
「子どもと、一緒に学ぶ」という捉え方にしてみると、
子どもと同じ目線で、一緒に「発見」の楽しさを味わっていくことができるかもしれません。
お子さまにとっての「お勉強」が、
お父さまや、お母さまにとっての「学びの機会」にもなれば、
お子さまと一緒に、学び、成長していく機会にできるはずです。
お勉強への意識を100%前向きに、というのは、
はっきり言ってしまえば理想論でしょう。
ですが、完璧である必要は、ないのです。
少しだけでも、「ポジティブな勉強観」を足してみて、
ほんの少しだけ、「楽しい」瞬間を増やしてみていただけたら、
「楽しいお勉強」が、少しずつ、続いていくと思います。
ちなみに私はと言えば、
「三度の飯」と同じくらい、
いや、ひょっとしたら、それ以上に、
「お勉強」が好きです。
そんな私が、いつも楽しくお勉強をさせていただけているのは、
一緒にお勉強をしてくださっているお子さまたちや、
そのお父さま、お母さまがいてくださるからです。
いつも、一緒に楽しくお勉強させていただけていることに、
心から、感謝をしています。
そして、せっかく、一緒にお勉強をさせていただけるのなら、
ぜひ、一緒に、「お勉強を楽しみたい」と、思っています。