大人の言葉づかいも、あえて会話の中に入れてみましょう。
今日は、幼稚園の正課教室にうかがっています。
「あけましておめでとうございます。」のご挨拶を、進んでしてくれるお子さまたちの表情に触れて、
たくさんの元気とパワーをいただきました。
「今日は、何日ですか?」
毎日の、日付について意識をすることも、大切な学習のうちの一つです。
今日は、1月9日。
「9日」を、「ここのか」と言うことができるでしょうか。
「ついたち」「ふつか」「みっか」「よっか」「いつか」「むいか」「なのか」「ようか」「ここのか」「とおか」
ものを数える際につける「序数詞」の問題と合わせて、
日付を言う際の言い方もスラスラ言えるように、日常生活の中で、確認をしてみましょう。
「大人の表現」も、あえて会話の中に取り入れてみる。
日常の会話の中で、
「お子さまにわかりやすい表現で伝えること」は、
お子さまとのコミュニケーションの上でも重要です。
ですが、
あえて、大人や小学生のお兄さん、お姉さんが使うような表現も、会話の中で入れていくようにします。
それが、小学校受験においても役に立つことがあります。
なぜなら、小学校受験における試験官は、小学校の先生であり、
その小学校の先生は、試験前日まで、小学生を相手にお話をしているからです。
小学6年生に向けて使う言葉は、
就学前のお子さまが聞いている言葉と、異なることがあります。
たとえば、口頭試問の際にも、
「朝ごはんには、何を食べてきましたか?」
ではなく、
「朝食には、何を食べてきましたか?」
と聞かれることがあります。
口頭試問だけでなく、お話の内容理解などでも、
聞いたことがない言葉があると、
その意味を考えているうちに、話が進んでしまっていた、
ということも、ありうるでしょう。
そういったことを考えたら、
たとえ、就学前のお子さまだとしても、
大人が使うような表現で、話をしてみる、ということは大切なのです。
もちろん、こむずかしく話そう、ということではありません。
そして、お子さまが分からなかった表現については、理解できるような表現で言い換えてあげることが重要です。
大切なのは、いろいろな言い回しの引き出しを、幼児期から増やしていくことです。
ひとつひとつの表現を「覚え込ませよう」とする必要はありません。
たくさんの表現に触れながら会話をしていくことで、
自然と、幅広い言葉遣いを身につけていくことができます。
それだけ柔軟に、知識を吸収していくことが、お子さまには可能だからです。
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