国立小受験における「ノンペーパー校」の受験対策では、「ペーパー学習」は必要ない?
今日の都内は、暑さを感じる1日でした。
これからの季節、熱中症に気をつけないといけないですね。
外出も解禁となり、週末もお外遊びをする方もいらっしゃるでしょうが、
熱中症対策にも、くれぐれもお気をつけください。
ノンペーパーの試験を行う学校を受験する場合、ペーパー学習はしなくていいでしょうか?
今回は、ノンペーパー試験の対策におけるペーパー学習について、書いていきます。
都内の国立小学校6校の中で、
例年、考査にペーパー課題が出題されるのは、
・筑波大学附属小学校
・東京学芸大学附属小金井小学校
・東京学芸大学附属世田谷小学校
・東京学芸大学附属大泉小学校
の4校です。
逆に、例年の検定でペーパー課題が出題されない(いわゆる「ノンペーパー」)のが、
・お茶の水女子大学附属小学校
・東京学芸大学附属竹早小学校
の2校です。
お教室でも、ペーパー学習を一緒に行う時間を設けていますし、
レギュラークラスでは「家庭学習用ペーパー」や宿題ペーパーなどをお渡ししています。
ですが、ノンペーパー校の2校のみを志望する場合は、
「ペーパー課題の学習は必要ないのではないか。」
という疑問が湧いてきます。
受験予定校にペーパー課題が出題されなければ、ペーパー学習は必要ない?
答えは、「ノー」です。
ペーパー課題が出題されない学校の受験を目指す場合でも、
ペーパー学習には、取り組んでおくことがオススメです。
理由は、大きく分けて2つ。
ペーパー学習に取り組むことは、
①就学前準備学習としての意味と
②受験対策そのものとしての意味
があるからです。
①ペーパー学習は、そのまま就学前準備学習になる。
まず、ペーパー学習が、小学校に進学した後の学習にとってプラスに働く、という側面が挙げられます。
ペーパー学習を進めていく上で、
・鉛筆やクーピーを握る力や「運筆力」
・小学校の学習の土台となる「思考力」
・机に向かって学習に取り組む「学習習慣」
が身につきます。
極端な話、
たとえ小学校受験を一切考えていない、としても、
ペーパー課題について取り組むことは有益である、とすら言えると考えています。
②ペーパー学習に取り組むことで、ノンペーパー受験の課題を理解する力がつく。
たとえば、お茶の水小の「個別課題」で出題される課題は、
言語・数・比較の課題、など様々ですが、
いずれも、ペーパーを使った学習の理解ができていれば、よりスムーズに取り組むことができる課題です。
様々なバリエーションのペーパー形式の学習に、繰り返し取り組むことで、
個別課題での具体物を使った課題に対応する力を、養うことができます。
(具体物を使って、個別課題を模した学習をご自宅でやることも有益なのですが、さらにペーパーを加えることで、より沢山の形式の問題に取り組むことが可能になります。)
以上の理由から、小学校受験に向けた「ペーパー学習」は、
たとえ、受験でペーパー課題に取り組むことがないお子さまにとっても、
有益な学習方法である、と言えるのです。
ノンペーパー対策を考えたら、「ペーパー学習」にもひと工夫を。
ただし、
ノンペーパー受験を考えているとしたら、
ペーパー学習を、ひたすら枚数をこなしていくだけでは、少しもったいないです。
もし、ノンペーパー形式の受験をメインで考えているのであれば、
ペーパー学習に取り組む時も、
「これは、なぜ、そう思ったのか」や、
「どのようにすれば正解がわかるか」などといったことについて、
お子さまに口頭で説明をしてもらう機会を、もうけるようにしてみましょう。
取り組んだペーパーの内容について、お子さまに説明をしてもらうことで、
より理解を深めることが可能となるだけでなく、
口頭で「説明する力」も身につけることができます。
必然的に、枚数は少なめになってしまうでしょうが、
1枚1枚のペーパー課題にじっくり取り組むことで、
ノンペーパーの課題にも、活かされる力が身についていきます。
本番でペーパー課題がない予定のお子さまも、
ぜひ、ペーパー学習にも取り組んでみてください。
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