制作にもかかわる「ぬる」課題で気をつけること
都内は、冷え込みが続いています。
「子供は風の子」などと言うとおりで、
子どもの頃は、寒さなど気にならず外で遊びまわっていたのに、
近年、めっきり寒さがこたえるようになりました。
子どもの頃、寒かった中で外遊びに付き合ってくれていた両親に、あらためて感謝の念を感じる今日この頃です。
お母さま、お父さまも、寒い中の外出は、くれぐれもお気をつけください。
さて、寒さが厳しい時こそ、ご自宅でゆっくり過ごしたい時です。
ご自宅で、遊び感覚でできるお勉強に、取り組んでみるのはいかがでしょうか。
本日は、制作課題としても問われる「ぬる」作業についてです。
ぬる作業は、
・クーピーを持つ指先の力
・思い通りにクーピーを動かす「手先の巧緻性」
などが、問われる作業です。
日常の中で、「ぬる」という動作を、たくさん経験していた方が、より、スムーズにぬる作業ができるようになっていきます。
「ぬる」力は、「ぬりえ」で鍛える。
「ぬる」力は、なにも、制作用の問題集を取り組むだけでしか身につかないわけではありません。
普段の遊びの中で取り組む「ぬりえ」でも、ぬる力を鍛えていくことができます。
好きなキャラクターの塗り絵など、どのようなものでも構いません。
お子さまが、楽しく前向きに取り組めるぬりえに、取り組んでいきましょう。
「ぬる」力をつけるために意識したいこと
・スピーディーな「ふちどり」をする
「ぬる」作業は、線からはみ出さないように、丁寧にぬることが必要です。
そのためにも、線に沿って、「ふちどり」をしていくことが大切です。
私立小受験を考える場合、「ふちどり」は、細かく何往復もしながら、丁寧に仕上げていくことが求められます。
ですが、国立小受験の「ぬる」課題については、制限時間が短い中で、スピーディーに仕上げることも必要になってきます。
端の線を、一筆でなぞれるような「ふちどり」をすることがポイントです。
・ぬる「濃さ」に変化をつけられるようにする
制作における「ぬる」作業においては、色の濃さについても、コントロールできるようにしていきたいです。
具体的には、「濃い」「中くらい」「薄い」の3段階くらいの塗り分けを、できるようにしていくことが目標です。
年中さんの現時点では、「濃く」を力強く、白いところがなくなるくらいに塗れることが、まず先決です。
そして、「濃く」ができるようになったら、「濃い」の反対の「薄い」を、塗れるようにします。
「薄い」は、白いところをまばらに残してぬるのではなく、クーピーを持つ手の力を軽く抜いた状態で、線からはみ出さないで塗ることが必要です。
力を抜いて「ふちどり」もしますし、線の内部を塗り進める際も、白いところがなくなるように、力を抜きつつ丁寧に、塗ります。
これらのポイントを意識した上で、普段の「ぬりえ」に取り組むことで、
受験にも必要な「ぬる」力は、自然と身についていきます。
塗り絵に取り組む際も、お母さま、あるいはお父さまと、「いっしょに」取り組んでいくことで、
大人の「お手本」を見て、同じように、「上手にやりたい」という意識が芽生えるきっかけにもなります。
「上手に塗りなさい」ではなく、「こんな風に上手に塗りたい」という、意欲を刺激することがポイントです。
ぜひ、親子でのぬりえ遊びを通して、受験にもつながる制作の力を、磨いていってください。