小学校受験のペーパー学習で、設問を聞けていない時の「処方せん」
解き直せば理解できているのに、ペーパーに正解できていない。
ご自宅でペーパー学習をしていると、
あるいは、お教室でペーパー課題に取り組んだり、模試などのテストを受けてみると、
簡単にできそうな問題で、正解できない、ということがあるかもしれません。
間違えた問題について、「もう一回やってみよう」と言って取り組んでみると、
すんなり正解できています。
どうやら、問題を理解できていなかったりするわけではなさそうです。
こんな場合に考えられるのは、
「設問をよく聞けていなかった」ことです。
小学校受験の問題は「聞く」力が正答の大前提。
小学校受験の問題は、ひらがなやカタカナ、数字などを使った文章で出題することができませんから、
代わりに、全ての設問や出題が「音声による読み上げ形式での出題」となります。
しかも、この音声による出題は、1回だけしか読まれない形式で出題されます。
考え方によっては、2回読まれる場合も多い受験英語のリスニング問題よりも難しい、ということになります。
つまり、問題が出されるときは、集中して聞き、内容を理解することが必要なのですが、
設問が読まれる瞬間に、ぼんやりと聞き流してしまうお子さまが一定数いるのも、また事実です。
わが子が設問をよく聞けていないようなとき、どのようにアドバイス・サポートすれば良いのでしょうか。
ペーパーへの解答の前に、設問の内容についての「復唱」をしてもらう。
設問をよく聞けていないお子さまに対しては、
ペーパー設問を読んだ後、解答をしてもらう前に、
「どんな問題だったか?」を口頭で説明してもらうようにします。
そうすることで、「聞いてないとわからないんだ」ということを認識してもらいやすくなります。
この時の復唱ですが、
「設問を一言一句そのまま言う」ようにする必要はありません。
設問で言われている内容(要素)を全て押さえられているかどうかを確かめるようにします。
例えば、
問)リンゴとミカン、どちらがいくつ多いですか。その数だけ下の多い方の絵のお部屋に鉛筆で○を書いてください。
という設問があったとき、その問題の内容としては、
「リンゴとミカンの数を比べて、多い方のお部屋に、何個だけ多かったかを鉛筆で○を書く。」
で100点満点です。
そして、復唱の結果、足りていない部分があったとします。
(設問をぼんやり聞いていても、大まかな内容まではあっていたりします。)
そんなときは、足りていない部分について聞き返すようにします。
例えば、先の例で「鉛筆で」が抜けていた場合は、
「何を使って○を書くんだっけ?」などと聞き返すようにします。
事前に設問内容の確認を口頭ですることで、
実際にペーパー問題に取り組まなくとも、設問を聞けているか(理解できているか)の確認をすることができます。
つまり、ペーパーの丸つけをする前に、理解できていないところを確認・修正して取り組むこともできるのです。
設問を読んでいる時の「視線」が、「復唱」をさせるかどうかの目安です。
ペーパー問題に取り組んでいる時、
「集中して聞けているかどうか」を判断する目安となるのは、「お子さまの視線の位置」です。
ペーパーをじっくり見ながら設問を聞けているときは、おそらく問題ないでしょう。
反対に、ぼんやり空間を眺めているようなときは、設問を聞きながら考えることはできていないことが多いです。
お子さまの視線は、集中して聞けているかのあくまでも目安ですが、
お子さまが、設問を聞けているかを見極めつつ、
適宜、ペーパー解答の前に設問の内容の確認をはさんでみてください。
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教室:小学校受験協会四谷教室
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