「間違い」を気にして着手できない場合に気をつけること。
今日の都内は、良いお天気、
絶好の「お外遊び日和」です。
太陽の光を浴びることは、
健やかな骨の成長を助けるなど、
健康にもプラスになる部分があるそうです。
晴れた日は、お外に出てみて、
思いっきり走ったり、
ブランコや鉄棒、うんていなどの遊具で遊んだり、
たくさん、身体を動かしてみてください。
本日は、
先日いただいた、以下のようなご質問について、少し、考えていきます。
ご質問)わが子は、間違えることを嫌がるようで、ペーパーでも間違いを意識しすぎて答えられなくなることがあります。また、制作でも「ちょうむすび」がまだできず、本人にも苦手意識があるせいか、「ちょうむすびは嫌だ、やりたくない!」と言うことが多いです。苦手な課題についても前向きにチャレンジしていけるようになるためには、どうすれば良いでしょうか。
間違えることも、立派なお勉強。
まず、日々のお勉強を進める上で、
「間違い」はあってはならないか、というと、
そうではありません。
むしろ、
「間違えた」瞬間こそ、新しい学びや理解の扉が開かれる絶好の機会でもあります。
ですから、
「間違えてもいいんだよ」というメッセージは、
お教室でも、ご家庭でも、繰り返してお伝えしていくことが大切だと、考えています。
しかしながら、
「間違えても大丈夫」だとか、「失敗は成功のもと」などといったことを、いくら言葉で伝えたとしても、
それを、お子さまがどうも理解できないようである、ということも、あるようです。
どうしたら、「間違えても良いから考えてみる」「まずは、手を動かしながら取り組んでみる」ということを、お子さまに理解してもらうことができるようになるのでしょうか。
お子さまが、間違いも含めて、学びに変えていけるようになるために、
教える側・伝える側として、考えておきたいポイントがあります。
それは、
「何を褒め、何を叱っているか」
ということです。
もう少し具体的に書くと、
・お子さまが間違えたことで、お母さま、お父さまが叱ることがある。
あるいは、
・間違えても叱りはしないものの、褒めるのは正解したときだけ。
といった関わり方をしているようであれば、少し気をつける必要があるかもしれません。
上記どちらの場合も、お子さまからしてみれば
「結局、正解しなきゃダメなんだ。」という経験となっていくため、
いくら「間違えてもいい」と言われたところで、その言葉をすんなり信じることが難しくなります。
「間違えても大丈夫。挑戦することで力がついていくからね。」
そんなことをお伝えしていくのであれば、
その他の言動についても、一貫性を持たせていくことが大切です。
より、学習をスムーズに積み上げていき、学びの習慣を継続させていくためには、
「正解したときに褒める」という機会は、徐々にでも少なくしていくことが理想的でしょう。
その代わりに、
「勉強へ取り組む姿勢」
「集中力が続いた時間」
などに着目して褒める、というふうに意識を切り替えてみましょう。
「問題に正解すること」と「問題に集中して取り組むこと」では、何が違うのでしょうか。
前者は、自分が100%コントロールできない「結果」面のことであるのに対し、
後者は、自分の意志でコントロールできる「行動」面について、であるという違いがあります。
正解しようと思っても、正解できないかもしれない時に、
間違えた時のリスクを意識してしまい身動きが取れなくなる、ということは、
子どもだけでなく、大人の世界でもあることかもしれません。
しかし、
「正解」か「間違い」か、ということではなく、
「チャレンジ」1回ごとに、○がついていく、という感覚を深く身につけることができれば、
小学校受験に向けた取り組みだけでなく、
小学校以降の学習においても、
ひいては、大人になってからの様々な課題についても、
等しく役に立つ「心構え」を手に入れることができます。
わからない中でも、考えてみること。
不完全でも、言葉にしてみること。
できなくても、時間内で精一杯とりくむこと。
そんなことの大切さを言葉で伝えていくとともに、
「何を褒めるか」そして「何を叱るか(叱らないか)」といった観点からも、
「結果の前に行動ありき」という考え方を、伝えていってください。