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行動観察における私立・国立の違い(3)

行動観察における私立・国立の違いについて3回にわたりご説明しています。

最終回の今日は対策の違いについて具体的に触れていきます。

 

1日目 行動観察における私立・国立の違い(1)はこちらから。

2日目 行動観察における私立・国立の違い(2)はこちらから。

 

私立小受験の場合、試験前の抽選がないため、
適切に出願をすることができれば、本番の試験を受験することができます。
 
「もし、受験資格が得られなかったら」と考える必要がないため、
合格のために必要な力を身に付けるために、熱心に対策を進めることもやりやすくなるでしょう。
特に、(国立小よりも早く本番を迎える私立小の「直前期」である)夏休みの期間には、
連日のようにお教室の講習に通って対策をする、というご家庭も、決して珍しくはありません。
 
一方、国立小受験のみを考える場合、試験前抽選のことを片隅に考えながらの受験準備となりますので、受験に向けた準備について本腰を入れるのが、「抽選通過後」となる場合も多くあります。
例年「抽選が通ったので受験対策をスタートする」というご家庭が一定数あるのも、国立小受験の特徴です。(私立小受験において、「夏休みごろから受験勉強に着手する」というパターンは、そこまで聞かれません。)
そのため国立小受験においては、「受験の基本的なお約束がわからないまま、本番に突入する」というお子さまが、私立を受験と比べると多くなる傾向があります。
 
 
 
国立生受験において、行動観察、特にグループ課題を制するためには、
ルールが理解できていないお友だちと一緒になっても、
慌てず、うまく課題の成功に向かう流れを作っていく必要があります。
 
私立小受験の対策を中心に進めていった場合、
志望校の対策講座などのお教室に参加をされたり、実際に受験をするお子さまたちは、ある程度までは、受験の課題に向けた「お約束」を理解し、準備やトレーニングをしてきているお子さまたちであることが多くなります。
そのため、行動観察の課題についても、ある程度は「予定調和」で活動が進んでいくことも多いかもしれません。

ところが、国立小受験を考えたときには、
それまでにお教室で練習してきた「常識」が、通用しないお友だちとも、一緒に活動をすることがありえます。
 
突然の「イレギュラー」に戸惑う中で、
本来の自分の行動がうまくできないことに焦りを隠せなかったり、お友だちと揉めてしまったりするということも、出てくるかもしれません。
 
 
来週に実施する「グループ課題対策講座」が目指しているのは、
「ただやり方を覚える」のではなく、
「お友達と力を合わせるときの考え方(スタンス)」そのものに意識を向ける経験を積んでいくことです。
 
メンバーを固定したレギュラークラスではなく、
毎回の講座に「初めて参加するお子さま」がいることを想定した上で開講していくことも、こうしたねらいがあるからです。
 
はじめてのお子さまにとっては、課題そのものの取り組み方や、基本的な「お約束」を理解しながら経験するために、
行動観察課題に、繰り返し取り組んできているというお子さまにとっては、自分が理解できていることを、お友達と共有をして、一緒に力を合わせていく経験値を積んでいくために、
毎月の講座を企画していきます。
 
 
4月13日のグループ課題対策講座は、
「集団製作(積み重ね)」
「猛獣狩りに行こうよ(身体模倣と仲間づくり)」
「魚釣り課題(相談によるルール決め)」
に取り組む予定です。
 
お友だちと一緒に力合わせて、課題をやり遂げることを目指す経験を、
どんどん積み重ねていきましょう。


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