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今年の「お教室」にご参加いただいた皆様に、あらためて感謝しております。

2022年の「定期教室」が終了いたしました。

 

先週末の「国立小受験 専門 定期教室」も、

おかげさまで、新年長の皆様と90分の授業を終了することができました。

 

真剣にお話を聞く姿や、

最後までじっくりと正解を探す姿、

ところどころに、「思考」のはたらく瞬間を感じさせられる姿に、

お子さまたちが、これから、ぐんぐん伸びていくイメージが、たくさん湧いてきました。

 

 

「正解」だけをポンポンと提示していくよりも、

お子さまが考える時間を、じっくりと「待つ」ということも意識しています。

 

また、お勉強が簡単すぎて飽きてしまわないように、

「あえて考えさせる」ことも必要な場合があります。

 

 

このあたりの塩梅は、お子さまに合わせた「さじ加減」です。

 

ですが、私は魔法使いでもなければ、超能力者でもありません。

その日のお教室の空気感から、これまでの経験をたよりに、「試行錯誤」をしながら授業をお届けしています。

 

 

お子さまの成長は、ときに私たち大人の想像の遥かに上をいくことがあります。

ですから、「前回まで」のお子さま像は、

目の前の授業をする上では「参考程度」にするにとどめています。

 

それぞれのお子さまの、これまでの学びの歩みをイメージしつつも、

先入観にとらわれないように気をつけながら、つねに「初回の授業」を意識してきました。

 

そうやって、

毎回、「はじめまして」を繰り返すように、お教室で授業を実施していったら、

あっという間に、2022年も年の瀬を迎えようとしています。

 

 

2022年、皆様と一緒にチャレンジをしてきたお教室でした。

 

小学校受験は、「本番」が12月までで終わるので、

年度末よりも、年末の方がひとつの区切りとしては大きいです。

 

1年間の授業を終えて、

ようやく、今年1年を振り返ることができるようになりました。

 

 

今年も、多くの皆様とお教室でお勉強をご一緒させていただき、

学びの時間を創っていくことができました。

 

 

特に今年は、

「合格『だけ』を目指さない受験対策」というメッセージを、これまで以上に明確に打ち出した年でした。

 

小学校受験をする以上は、

「合格」を目指して準備をするのが普通であり、

また、何のためにわが子を受験教室に通わせるのか、と考えたら、

「合格のため」であるのは当然のことでしょう。

 

「何のために、小学校受験教室が存在しているのか」

「何が、小学校受験教室に求められているのか」と考えたときに、

お教室の存在意義や市場のニーズと、一見すると矛盾するような立場・価値観を表明することは、

勇気のいることでもありました。

 

 

それでも、お教室として指導をしていく上での立場や「受験観」を明らかにしたのは、

受験の「合否」を超える大切なものが、就学前のお勉強には存在する、という信念があったからです。

 

そして、何よりも、

お教室とご家庭が、「両思い」の状態で受験を企画していくことが重要であるとの考えからでした。

 

 

小学校受験の「本番」が終わってから、はや1週間から1ヶ月が経過しました。

 

この間、合格、不合格をとわず、いくつものご連絡やメッセージをいただいております。

 

「志望校合格」のご報告にも増して嬉しいのは、

私たちが意図してきた、「肯定的な学習観」「ご家庭での学習習慣」が身についた、というご報告や、

お子さまの「今」を否定しないという基本方針に対する、気づきや感謝のご連絡をいただけたことです。

 

 

そして、同時に、

価値観を同じくするご家庭の皆様とご一緒に取り組んだ小学校受験だったからこそ、

「合格」のご報告も、いっそう嬉しいものでした。

 

 

小学校受験の対策を通して目指してきたもの。

 

お教室として目指したのは、

 

お子さまの欠点を探し、叱責したり、なじったり、

おだてたりなだめすかしたりしながら取り組む受験勉強でもなければ、

 

親子ともにプレッシャーをかけ、精神的に追い込むような受験対策でもありません。

 

 

目指したのは、

ひとりの「個」として、お子さまの思いを最大限に尊重しつつ、

自ら、成長のための一歩を踏み出していく決断を「待つ」時間を作りながら進める受験勉強であり、

 

そして、お子さま一人ひとりの成長を「信じきる」姿勢をお母さま、お父さまと共有していきながら進める受験対策でした。

 

 

 

これは、「価値観」の問題であり、

万人にとっての「正解(ゴール)」ではありません

 

ですから、

お教室でご一緒させていただいた皆様が、

共通の「ゴール」を目指して小学校受験に取り組めた、というのは、

本当に「ありがたい」ことだと思っています。

 

 

理想は、「100%成功する小学校受験」

 

都内の国立小受験は、

どの学校も、合格倍率が10倍を超える「狭き門」です。

 

受験の「成功」が「合格」なのであれば、

小学校受験は、数%の「成功者」と同時に、9割以上の「失敗者」を、毎年かならず生む取り組みである、ということになります。

 

関わった人の数%しか幸せになれず、

大半が失敗し、不幸になってしまうのだとしたら、

「小学校受験」とは、いったい何なのでしょうか。

 

 

目指すのは、「合否」という枠組みを超えて、

小学生になる前のお子さまと一緒に取り組む、かけがえのない学びの時間を作ることではないでしょうか。

 

 

私が目指しているのは、

お教室で関わらせていただいた皆様の全員に、

満足した小学校受験期を過ごしていただく、ということです。

 

 

 

理想を語るだけなら、誰だってできるでしょう。

 

この理想を実現するためにも、

私自身、もっともっと学び、力をつけていく必要があります。

 

定期教室の「卒業生」の皆様にも恥じることのないお教室を作り上げていくためにも、

2023年のお教室では、さらなるレベルアップを追求していきます。

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