行動観察のグループ課題で、どんどん声をかけていけるようになるために、「ご家庭での工夫」
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本日は、金生先生の行動観察講座でした。
お教室で、本日ご参加の皆さんの様子を拝見していて、
まず、嬉しかったことがひとつ。
定期教室でもご一緒しているお子さまたちに、
先週と比べて、明らかに「ちょうむすび」の上達が見られたことです。
多くのお子さまが、
正しい結び方で、「ちょうむすび」を完成させられていました。
場合によっては、
2ヶ月、3ヶ月経っても、なかなか上達しないこともある「ちょうむすび」ですが、
1週間で、明らかな上達をしている、ということは、
ご家庭で、丁寧に取り組んだことの成果でもあることでしょう。
もちろん、
受験本番に向けて求められるレベルからしたら、
「まだまだ」上達の余地はあります。
それでも、
ご家庭で、「達人」を目指して練習をしているお子さまと、
その「成長」を確かめながらサポートをしてくださっているご家庭の様子を感じることができ、
お子さまたちのたくさんの可能性を感じました。
この調子で、
「ひもむすび」も、継続して取り組むことで、
また、それ以外のお勉強も取り組みながら、
どんどん、力をつけていってください。
行動観察のグループ課題でのコミュニケーション能力を高めるために。
今日の行動観察講座では、
お友達と相談をしながら、協力をして取り組む課題も複数ありましたが、
初めての課題に対して、
「どうしたらいいだろう」
と戸惑ってしまったお子さまも多かったようです。
グループで取り組む課題では、
自分の考えを伝えたり、
お友達の様子にも気を配りながら、
一緒に課題に取り組んでいくことが大切です。
ですから、
「自分が何をしようとしているか」
「相手にどうしてほしいか」
も、言葉にして伝えることが大切です。
講座の中では、
「こんな時は、こういうふうに言ったほうがいいよ。」
というアドバイスをしたりすることもありますから、
もちろん、そうした「慣れ」が積み重なることで、
どんどん、グループでの課題でも、
スムーズに行動することができるようになってくることでしょう。
ですが、
ひとつひとつの課題に「慣れ」ていくだけでなく、
お教室以外の場所(特に、ご家庭の中)で、
行動観察(グループ課題)にも強くなれる、根本的な「スタンス」を養うことができるかもしれません。
お父さま、お母さまにとっては、
時間はかかるかもしれませんが、
その分、効果的です。
それは、
お子さまの気持ちを「あえて」察しない、
お子さまの行動を「あえて」先回りしない、
ということです。
就学前の、5歳前後のお子さまたちですから、
まだまだ、できないことも沢山あるのが当然です。
ですが、
だからこそ、
お子さまが「自力で取り組む」機会を、可能な限り作っていくことが、大切です。
また、
普段、一緒に過ごしているお母さま、お父さまならばこそ、
お子さまの様子を見たら、
「何をしようとしているのか」
「何をしたいのか」
「何をしてほしいのか」
は、言葉を聞かずとも「わかる」ことも多いでしょう。
ですが、
それらを受けて、
お子さまの手となり、足となり、
手厚くサポートをすれば、するほど、
「黙っていても、きっと助けてもらえるだろう。」
という姿勢が、出てしまうようにも感じています。
もちろん、
困った時に、お父さま、お母さまが助けてくれる、ということは、
お子さまが、安心して物事に取り組むことができる土台になるでしょうし、
親子間の信頼関係のもととも、なっているでしょう。
ですが、
こと、小学校受験の「本番」を考えてみると、
困った時に、声をあげないで戸惑っているばかりでは、
誰かが助けてくれるということは、ないと考えてよいでしょう。
また、
黙って、何か行動をしたとして、
その意図を、同じ年齢のお友達が「察して」もらうことを期待するのも、
確実な方法とは言えません。
そうではなく、
自分の考えを、
わかりやすく、言葉にして伝えることができると、
グループで取り組む課題も、
より、スムーズに進んでいくことができるでしょう。
ちなみに、本日の行動観察講座の中でも、
たまたま、このテーマにぴったりの出来事がありました。
休憩時間の際に、
「水筒のフタが開けられません。」
と言ってくれたお子さまがいました。
黙っていないで、声をかけてくれたことは、
ひとつの「勇気」でもあり、素晴らしいことです。
ですが、
「水筒のフタが開かない。」ということは、
あくまでも「事実」を伝えているだけに過ぎません。
ですから、
意地悪をするつもりではなく、
「先生に、どうしてほしいんですか?」
と聞き返しました。
お子さまからしたら、ちょっと面食らったかもしれません。
おそらく、
同じようなシチュエーションがあったとき、
ご家庭でも、
幼稚園や保育園でも、
「じゃあ、代わりにフタを開けてあげるよ。」
という対応をしてもらうのが「一般的」だったでしょうから。
(大人からすれば、「フタが開かない」という言葉だけでお子さまの意図は十分に伝わります。)
ですが、
こと、小学校受験のお教室の中で、先生に何かを求めるときや、
ましてや、お友達に対して何かをしてもらいたいときは、
「事実を伝えること」だけでは不十分です。
相手に対する「行動の要請」を、セットで伝える必要があります。
このように、
できる限り、「他者の判断に結果を委ねる」のではなく、
「主体的に動く」ということが必要です。
この姿勢は、小学校受験に限らず「一事が万事」で大切で、
なんでも、してあげ、与えてあげると、
それが「当たり前」にもなるでしょうし、
結果、自ら「取りに行く」という姿勢が失われてしまいます。
これから、ますます重視されていく「探究的な学習」は、
「この勉強をしなさい」と与えられるものではなく、
自らの意思によって、積極的に取り組んでいくものでもあります。
ですから、「他者から与えられることを前提としない」という姿勢は、
小学校に進学してからも、必要なことでしょう。
(そして、「学生」が終わった後も、重要な姿勢のひとつとなるかもしれません。)
少し、厳しいかもしれませんが、
「待ち」の姿勢では、何も起こらない(かもしれない)、ということを、
経験的に学んでいくことが、
主体的な行動を生み出していくでしょう。
お子さまが、
自らの力で考え、自ら行動するようになるためには、
「魚を与える」のではなく、
「魚のとり方を教える」ことが大切です。
もちろん、お教室では、
小学校受験のひとつひとつの課題にスムーズに取り組むための、技術やノウハウをお伝えしていきます。
ですが、
それとあわせて、むしろ大切なのは、
お子さまが、自分の力で、目の前の現実を変えていこうとする「意識」を、
お教室以外の生活も含めて身につけていくことです。
それが、
小学校受験だけにとどまらず、
「その後」の人生をも豊かにしていくための、
ひとつの「土台」になっていくはずだと信じています。
ちなみに、先ほどの「水筒」の一件について、余談ですが、
その後も、何人かに「フタを開けてください」と依頼されて、
固くなっていた水筒の「フタ」を開けた後、
私は、その全員に対して、
水筒のフタを「閉めて」返しています。
もちろん、意図があってのことです。
「お水がこぼれないようにするため」ではありません。
「水筒のフタを開ける」という、巧緻性の作業のひとつの経験を、
(フタがゆるんだ状態から)お子さまに自力でしてもらうためです。
大人が、子どもに何かをしてあげれば、あげるほど、
その自立や成長の機会を(表現は悪いですが)「奪ってしまう」ことになるかもしれません。
お子さまの「ひとりでできる」力を伸ばすためにも、
サポートは、必要最小限に、
どんどん、「できた!」という感覚を身につけていってもらいたいなと、思っています。
ご家庭でも、
お子さまの「自発的な行動」を促すために、
「ひと呼吸」おいて、「待つ」ということを、
(無理のない範囲で)意識してみてください。
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3月スタートの新しいレギュラークラスについて、2/15より「体験レッスン」を開催します。
3月スタートの新しいレギュラークラスのスタートに先立ち、体験レッスンを開催いたします。
体験レッスンの期間は、2月の後半で、
実際にレッスンが行われる曜日・時間帯に合わせて、
40分程度のレッスンと、簡単なフィードバックと保護者説明をいたします。
それぞれのクラスの、体験レッスンの日時は、以下の通りです。
新年長さん向けの体験レッスン
難関校対策クラス
(1)2/15(月)15:00~ (2)2/20(土)13:30~ (3)2/22(月)15:00~ (4)2/27(土)13:30~
女子校クラス
(1)2/17(水)13:30~ (2)2/18(木)15:00~ (3)2/24(水)13:30~ (4)2/25(木)15:00~
絵画工作クラス(年長)
(1)2/17(水)15:30~ (2)2/24(水)15:30~
新年中さん向けの体験レッスン
年中総合クラス
(1)2/15(月)13:30~ (2)2/20(土)9:30~ (3)2/22(月)13:30~ (4)2/27(土)9:30~
絵画工作クラス(年中)
(1)2/17(水)13:30~ (2)2/24(水)13:30~
それぞれのクラスの体験レッスンは、(1)〜(4)まで、すべて同じ内容です。
参加費は、
各回5,000円(税込)です。
体験レッスンへのご参加のお申し込みは、
今すぐです。
こちらのお申し込みページから、
体験参加をご希望のレッスンなど必要事項を入力の上、お申し込みください。
皆様からのお申し込みを、お待ちしております。
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開講中のレギュラークラスについて
新年長(年中さん)向けの定期教室の詳細はこちらから。
体験レッスン受付中
対象:新年長(年中)
料金:3,000円
特典:図形センスを磨く「紙パズル」をプレゼントします!
体験レッスンの申込は
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