幸せな「受験」を企画するために。
この週末は、大学入試センター試験が実施されました。
小学校受験とは、ジャンルが違いますが、
この2日間で、悲喜こもごも、たくさんのドラマがあったのだろうな、と思います。
一つの目標を目指して、たくさんの準備をしてきたからこそ、
味わえる感情があると思っています。
それは、小学校受験でも、同じです。
小学校受験の本番は、年中さんのお子さまにとっては、10ヶ月先、11ヶ月先ですが、
その時に、どんな感情を、感じているでしょうか。
お父さまは?
お母さまは?
そして、お子さまご本人は?
今と比べて、
どんなことが、できるようになっているでしょうか。
もちろん、受験勉強をすることで、お子さまの学力は、間違いなく向上していきます。
それは、言語、数理、図形、理科的常識などの、ペーパー的な「学力」に限らず、
運動課題をやりきる体幹の強さや、リズム能力、
制作課題に必要な、手先の巧緻性、
自分の意見を堂々と表現できる力、
お友達と協力して、課題に取り組む力、
なども、含まれます。
それだけではありません。
先生のお話を、聞くときの「姿勢」や、
ひとつのテーマに集中して取り組む「粘り強さ」、
できなかったことが、繰り返しの練習によってできるようになった!という「小さな成功体験」など、
小学校に進学した後に、とても活きてくる態度や習慣も、身につけていくことができるでしょう。
むしろ、それは学校教育の枠のみにとどまるものですら、ないかもしれません。
ここからの期間で、獲得していく様々なスキルや、経験は、
生涯にわたる継続的学習をしていけるこれからの社会において、
一生ものの「財産」にもなりうるでしょう。
受験の「合否」の枠を超えた、限りない可能性が、
就学前の1年には、秘められていると信じています。
そして、その「成長」の可能性は、
少し語弊があるかもしれませんが、
小学校受験は、子どもだけのものではありません。
お父さま、お母さま、保護者の方のサポートなしで、
小学校受験に取り組むことができる子どもは、ひとりとして存在しえないでしょう。
言い換えれば、
小学校受験ができるお子さまたちには、
例外なく、生活を共にする強力なサポーターが、ついているということになります。
小学校受験に取り組んでいく中で、
お子さまを通じて、様々な「壁」や「困難と感じる状況」にも、直面するかもしれません。
そんなとき、
どう、関わっていけばよいのか、
そして、どうしたらよかったか、
たくさんの選択を迫られることでしょう。
そうした、ひとつひとつの経験は、
お子さまだけでなく、
お父さまや、お母さまにとっても、
大いなる学びの機会と、なるに違いありません。
つまり、小学校受験に向かう日々は、
子どもと、お母さま、お父さまが、
一緒に、学びを深めていくことができる、貴重な時間に、なりうるということになります。
このようなことは、
あえて、私が触れるべきことでは、ないようなことかもしれません。
ですが、ぜひ、
せっかく、ここまでお読みいただいたあなたには、
受験を終えたとき、「どんな状態になっていたいか」
「どんなことが、できるようになっていたいか」
そんな理想のゴール像を、ぜひ、イメージしてみていただけたらと、思っています。
ご家庭での学習が、
親子の絆を深め、更に充実した時間になることを、心から、祈っています。
