小学校受験の準備にもつながる!お子さまに「お手伝い」をしてもらいましょう。

本日のブログは、ご自宅でもできる「お手伝い」のススメについてです。
皆様のご家庭では、
お家で、お子さまに「お手伝い」をしてもらっているでしょうか。
お子さまが、ご自宅で「お手伝い」をすることは、
小学校受験を考えた場合も、
また、そうでない場合も、
たいへん価値があることです。
なぜ、お子さまに「お手伝い」をしてもらうと良いのか。
その理由を、いくつかご紹介していきます。
お手伝いの効果①:日常生活の中で、手先の巧緻性のトレーニングができる。
例えば、
「食後のテーブルを布巾で水拭きする」というお手伝いの場合、
・水に濡れた布巾を「しぼる」ことや
・布巾を、丁寧に「たたむ」ことを、
継続的に取り組むことになります。
「取り込んだ洗濯物をたたんでクローゼットにしまう」というお手伝いの場合、
・衣服を「たたむ」
という、まさに生活巧緻性の課題を実践することができます。
これらは、お教室でお勉強するのも良いですが、
毎日の生活の中で取り組ばことで、自然と実践を継続して、力がついていくことです。
指先や手先の能力を高めるためには、
よりたくさん、手指を使う機会を設けることが大切です。
「お勉強」として取り組むよりも、
毎日の生活習慣の中で取り組む方が、継続性が高まります。
お手伝いの効果②:「段取り」を覚えることは、指示製作・指示行動・行動観察課題の練習にもつながる。
例えば、
「お料理やお菓子づくりをする」場合、
作業の順番を、言葉で聞いたり、
お手本を見たりして取り組むことになります。
作業の段取りを覚えてから取り組むのは、
まさに「指示製作」の課題と同じです。
あるいは、口頭の指示を聞いて取り組む「指示行動」の練習であるとも言えるかもしれません。
それから、お母さまやお父さまと一緒に作業を進めるとなると、
声をかけあって役割分担をしたり、力を合わせて取り組んだり、
といった、「行動観察」の課題にもつながる力を養うこともできます。
特別な意識をせずとも、
お手伝いに取り組むだけでも充分に効果的なのですが、
一緒に取り組むお父さま、お母さまが、
製作的な要素や、行動観察的な要素を意図していくことで、
これらの効果は、さらに高まることでしょう。
お手伝いの効果③:そもそも、口頭試問で聞かれる可能性も充分にある。
「お家で、お父さんやお母さんのお手伝いをすることはありますか?」
「それは、どんなお手伝いですか?」
「どんなことに気をつけて取り組んでいますか?」
これらの質問は、
国立小受験の口頭試問課題として、
どの学校で出題されてもおかしくない質問です。
当然ながら、
実際に、お手伝いを経験していないと、
うまくは答えられないような質問でしょう。
「国立小受験 専門 定期教室」でも、
全く同じ質問を、お子さまたちにさせていただくことがあります。
(おそらく、今年もどこかのタイミングで質問することになると思います。)
ちなみに、以前お教室で「お家でどんなお手伝いをしていますか?」と質問をした時のことですが、
多くのお子さまが、ご自宅で取り組む「お手伝い」について答えてくれたのですが、
ひとり、「お手伝いはしません。」と答えてくれたお子さまがいました。
そのお子さまが言うには、
「子どもは遊ぶのが仕事だから、お家のことはしない。」ということでした。
おそらく、ご家庭として、明確な教育方針があってのことでしょうが、
お子さまを「お手伝い」から遠ざけることで、結果的に、お子さまの学びの機会も減ってしまっているのではないか、とも感じました。
(これは想像となってはしまいますが、お母さまが家事をして、その間、お子さまには何らかの遊びをしてもらっている、ということなのでしょう。そうだとすると、子どもの「遊び」の中にも、親子の関わりは生まれづらかったかもしれません。)
でも、お手伝いをさせてる余裕がないし……。
実際のところを考えると、
お子さまにお手伝いをしてもらうことで、
かえって親の負担が増える、という可能性は、じゅうぶんに考えられます。
かつて、2度3度、お子さまにお手伝いをしてもらおうと試みて、
その度に、「ひどいこと」になってしまった、というご経験がある方ならば、
ここまでの話の流れを読んで、
「ああ、まったく藤田は子育てを分かってないなあ。」
と画面を閉じてしまいたくなるかもしれません。
(もしかしたら、すでにそうしてしまっている、という方もいるかもしれません……。)
そのようなことも、重々承知の上で、
それでも「お手伝い、いいですよ。」ということをお伝えしていってます。
ただし、
「何でもかんでも、やらせようとする」ことを推奨しているわけではありません。
毎日の生活の中で、無理・無茶を継続させようとすることは、
まったく現実的ではありません。
お子さまが、今できる「お手伝い」をやってもらう
これが、私のお伝えしたい結論です。
見方を変えると、
「お子さまが、今できるお手伝い」を見極める、という部分が、
お父さま、お母さまの「もっとも力をかけるべき点」であるとも言えるでしょう。
お子さまが、無理なくできるお手伝いに取り組み、
できる「お手伝い」の幅を広げていく。
そんな展開が、理想です。
まだまだある!たとえ小学校受験をしなかったとしてもオススメできる「お子さまがお手伝い」をすると良い理由。
もし、「お手伝いをすること」が、小学校受験のため「だけ」に必要なのであれば、
私は、そこまで「お手伝い」を推しません。
小学校受験のためにしか役立たない勉強法や対策があったとしても、
そういったものには、特に魅力も価値も感じていない、というのが私の本音です。
既にあげた、「指先を使ったトレーニング」や、「段取り」「協調性」の向上についても、
小学校受験を抜きにしても、お子さまの発達・成長にとって、価値があるものだと考えています。
つまり、これまでに紹介してきた「お手伝いの価値」は、
お子さまの「学習面」に資するものとしての「お手伝い」の側面を切り取ったものです。
そして、お子さまが「お手伝い」に取り組むことは、
こうした「学びの側面」だけにもとどまらない、と考えています。
お手伝いの効果④:お子さまが「生活力」をつけていくことができる。
こんなお話をするのは、まだ、ちょっと気が早いように感じられるかもしれませんが、
お子さまは、ゆくゆくは独り立ちをして、自活をしていくことになります。
その時のことも念頭におきつつ、
幼少期から「無理なく、生活力を高める」ための小さな一歩を踏んでいけるのが、
日々の「お手伝い」でもあります。
もちろん、いざ、独り立ちしたらしたで、
必要に迫られて自活するようになれば、そうなったで、
何とかしてやっていくことにはなるでしょう。
ところが、そうなった時に、
何とかしてやっていけてるかどうか、というのもハッキリしなかったりします。
大学生や新社会人の「うつ病」の原因が、
一人暮らしを始めたことによる食習慣・生活習慣の乱れにある、という説もあるそうです。
もしそうだとすれば、このことは、
既に成人している、私たち親世代が、
まさに「両親に色々やってもらって育った世代」である可能性も示唆しているでしょう。
「自分が子どもの時はこうだった」が、子育てにおける最善の尺度ではない、という可能性があるのです。
お子さまは、ご自宅の中で「お客さま」になっていませんか。
お子さまにとって、「何でもやってもらうことが当然」となっていると、
そこから自立のステップを踏ませることが、より大変になってきます。
お子さまが、自分のことを自分でできるようになるために、いつから準備をするのが良いでしょうか。
親元を離れることが決まったタイミングでしょうか。
それとも、中高生になった頃でしょうか。
あるいは、今から、少しずつでも準備をしておくべきでしょうか。
その準備は、早ければ早いに越したことはないでしょう。
お手伝いの効果⑤:お子さまが「家族の一員」として自己肯定感を高める。
生まれてから、これまで、
お父さま、お母さまから、たくさんの愛情を注がれ、
すくすくと育ってきたお子さまからすると、
お母さまや、お父さまというのは、
本当に大好きな、大切な存在です。
そんなお父さま、お母さまの、役に立つことが、
自分にもできている。
これは、お子さまにとって、
本当に大きな「自信」につながります。
お子さまが、できるお手伝いを、やってくれるようにお願いすること。
そして、お子さまがお手伝いをしてくれたことに対して、
お母さま、お父さまが、心からの感謝を伝えること。
これが、お子さまが、さらに成長をしていくための、大きな原動力になります。
ひょっとしたら、
このことが、お子さまにお手伝いをしてもらうことの、最大のメリットなのかもしれません。
日々の生活の中で、お子さまに「お手伝い」をお願いすることは、
お子さまの「できる!」という思いを育てる、
絶好の機会なのです。
ぜひ、普段の生活の中から、
「これは、わが子にやってもらえることかな」
という視点で、
お子さまが、無理なくできる「お手伝い」の機会を作っていってください。
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