国立小受験 運動課題の対策において、忘れがちだけど重要なこと。
冷え込みが激しくなってきましたね。
わが家では、本日、今シーズン初めて、暖房のスイッチを入れました。
そろそろ、鍋料理やおでんが美味しくなってくる季節です。
みなさま、暖かくしてお過ごしください。
本日は、国立小学校受験の、運動課題について書きます。
国立小学校受験の運動課題というと、
筑波小の「くま歩き」や、
小金井小の「立ち幅跳び」
世田谷小の「その場ケンパー」など、
いくつかの特徴的な内容があります。
我が家は、筑波小を志望しているから、運動課題については、くま歩きを練習しておけば大丈夫。
と考えがちですが、
それは、半分は正解、半分は間違いです。
なぜならば、運動課題で「くま歩き」が出題されたとしても、
運動課題において見られているのは、「くま歩きの上手さ」だけではないからです。
たとえば、筑波小の場合、1教室15名で運動課題に取り組むわけですが、
「くま歩き」に取り組むのは、1人ずつです。
と、いうことは、
自分が、くま歩きに取り組んでいる時間を「1」としたら、
自分がくま歩きをしていない残りの時間が「14」となるわけで、
圧倒的に、「待機」の時間が長いということになります。
国立小の場合、
公共交通機関を使った、長距離の通学をするお子さまが多いわけで、
そうした長距離通学に耐えられる体力があるかどうかを確かめるのも、運動課題の重要な目的のひとつです。
ですが、
そうした基礎体力を確認できるのは、
なにも、運動そのものに取り組んでいる瞬間だけではなく、
残りの時間を「体操座りをして静かに待機」できるか、という点でも見えてきてしまうのではないか、と感じます。
体操座りの姿勢を、維持することができるか。
このこと自体に、体幹の力が必要とされるのです。
また、運動課題そのものとは違うかもしれませんが、
お約束を守ることや、目的意識を持って取り組むこと、
なども、「待機時の姿勢」に表れます。
待機時の姿勢を整えるためには、
目的を持った「待機の練習」をすることが、有効です。
ゲーム感覚で、「体操座りで3分」など、姿勢を整えることができるか、取り組んでみても良いかもしれません。
ご自宅でテレビを見る時、なども、あえて体操座りで座る練習などを、してみるのも、いいかもしれません。
ただし、姿勢の練習は、
いずれのパターンをとるとしても、親子で目的を共有してから、取り組むことが重要です。
無理強いするのは、親子ともに精神的に負担となってしまう可能性があるからです。
そして、「体操座りの姿勢」意外にも、
運動課題中に、大切となりうるポイントがあります。
それは、「立つ姿勢」そして「歩く姿勢」です。
立った時の「きをつけ」ですが、
両手の指を真っ直ぐにして、両腕を身体の横に固定する姿勢ができるお子様と、
それができていないお子さまでは、
立ち姿の印象が、大きく違います。
そして、「きをつけ」の姿勢については、
少し、言葉で指摘をしたところで、
すぐには意識できない場合が多いです。
ご自宅でも、立つ姿勢や、座る姿勢について、練習をしてみると良いと思います。
お父さまや、お母さまの「お手本」をマネしようとすること自体が、立派な「模倣運動」の練習になります。
立つ姿勢と合わせて、「歩き方」も、印象面で差が出るポイントです。
特に、わざとらしい動きにする必要はないですが、
背筋を真っ直ぐにして、キビキビと歩けているお子さまがいる一方で、
脚を引きずるようにして、ダラダラっと、移動をしたり、
反対に、危険を感じるくらいに走って移動をしたり、
といった姿も、見受けられます。
「たかが歩き方」と思っていると、
意外なくらいに、歩き方で差が出ます。
過去問に乗っている運動課題、そのものの練習をすることは、もちろん重要ですが、
それ以外の、「立つ」「座る」「歩く」といった基本動作も、運動課題的な視点からも重要です。
ぜひ、ご自宅でも確認してみてください。
そして、こうした基本動作がどうしてもうまくできない場合は、
やはり、「基本的な体幹の力」が身についていない可能性が考えられます。
受験運動に取り組むことはもちろん、
日常の中で、定期的に、外で遊ぶ習慣を持つようにすると良いでしょう。
お帰り前の園庭で遊ぶもよし、
休日に公園で遊ぶもよし、
思いっきり走り回ったり、遊具で遊んだりすることでも、
体幹の力は、どんどん、鍛えられて行きます。
楽しく、外遊びをしていくことを継続していけば、
小学生になってからの長距離通学も、へっちゃらの体力が身についていくでしょう。
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