国立小受験の「お話の内容理解」や「口頭試問」のレベルアップにも必要な「助詞」に触れましょう。
小学校受験にて出題される「お話の内容理解」や「口頭試問」をレベルアップさせるために。
本日は、小学校受験で出題される「お話の内容理解」や「口頭試問」で、
さらに、ひとつ上のレベルに行くための「助詞の理解」について説明をします。
「助詞」は、小学校受験において、絶えず使われています。
たとえば、次の「お話の内容理解」の一節(例)を見てみましょう。
「クマくんは、ウサギさんと一緒に、ニコニコ公園へ行って、すべり台で遊びました。途中から、ネコくん、ゾウさん、タヌキくんがやってきたので、みんなで、かくれんぼをすることになりました。じゃんけんをして、ネコくんが鬼になりました。ネコくんは、タヌキくん、ゾウさん、クマくんを見つけることができましたが、木の茂みに隠れていたウサギさんのことは、見つけることができませんでした。」
よくありそうな「公園で遊ぶ」シーンのお話を作ってみましたが、
今回、注目したいのはその内容ではなく、
お話の中に、たくさんの助詞(太字にした部分)が入っている、という点です。
「お話の中に助詞が入るのは、べつに普通なんじゃないの。」と感じるかもしれません。
ですが、子どもたちの生活を振り返って考えてみると、
意外と、日常の会話の中に、助詞が含まれていない場合があります。
ひょっとしたら、大人の私たちでも、助詞ぬきで会話をしているかもしれません。
たとえば、
「ごはん食べた?」
「お風呂入るよ。」
「パジャマ着なさい。」
こんなふうに、助詞がない会話をしていることは、ないでしょうか。
日常会話では、助詞が無くても、言いたいことは伝わります。
ですから、日常生活を送る上では、「助詞」がなかったところで、特に問題はないかもしれません。
ですが、こと「小学校受験」となると、
普段から助詞に触れていないことが、理解の妨げになりえるのです。
先ほどの「お話の内容理解」のお話の例をとっても、
たくさんの助詞が出てきますが、
それらの助詞が、お子さまにとって「謎の言葉」であると、
「いまの音は、どういう意味だったんだろう」と、
その都度、理解に滞りが生じてしまいかねません。
あるいは、そこまで直接的に疑問に思わないまでも、
「なんだか、聞き慣れない言い回しだなあ」と感じるかもしれません。
「お話の内容理解」を例に取りましたが、
小学校受験の課題の全てが「指示行動」であることを踏まえたら、
受験の本番の間ずっと、お子さまにとって馴染みのない(かもしれない)助詞の入った指示がどんどん出されていく、というふうに言えるかもしれません。
助詞が「馴染みのある言葉」になっていれば、
それらの指示の要点を、スムーズに理解しやすくなるでしょう。
また、口頭試問の際でも、
「です」「ます」をつけた丁寧な表現である他に、
正しい助詞が入った表現で受け答えができていると、
それだけでも、ぐっとお兄さん、お姉さんの印象になります。
「助詞」を理解して、助詞の入った言葉づかいができるようになるのが理想でしょう。
どうやって、お子さまの「助詞」の理解を進めていくか。
では、どのようにすれば、お子さまが「助詞」を理解していけるようにすることができるのでしょうか。
シンプルかつ強力な方法は、
「日常の会話の中から、助詞を含めた表現をすることを心がける」ことです。
先ほどの日常会話の例でいうと、
「ごはんは食べた?」
「お風呂に入るよ。」
「パジャマを着なさい。」
というふうに、助詞をつけた表現を、日常からしていくことを心がけます。
少し、堅苦しい印象になる気もしますが、
この、日常の積み重ねが、もっとも効果的です。
もちろん、お教室でも、
(ときに、助詞ぬきのくだけた表現をすることもありますが、)
基本的には、助詞をつけた「ですます調」での会話を心がけています。
ご家庭で、「ご飯は食べましたか。」とまでする必要はないと思いますが、
たとえば、「お勉強の時」だけなどでも、
言葉づかいを、少し意識していくことは、大切なことのように感じます。
基本は「楽しく」が前提ではありますが、
ぜひ、そんな「助詞」を使った指示や会話について、ご家庭でも取り組んでみてください。
新年長さんに向けた春の特別講習として、3本立ての講習会を開催いたします。
春の特別講習①「行動観察講座」
2020春期・行動観察講座日 時:2020年3月28日(土) 10:00〜11:30 会 場:日本児童教育専門学校 〒169-0075 新宿区高田馬場1-32-15 対 象:新年長のみなさま 講習費:8,000円(税込) |
春の特別講習②「口頭試問&運動講座」
2020春期・口頭試問&運動講座日 時:2020年4月11日(土) 10:00〜11:30 会 場:日本児童教育専門学校 〒169-0075 新宿区高田馬場1-32-15 対 象:新年長のみなさま 講習費:8,000円(税込) |
春の特別講座③「制作講座」
2020春期・制作講座日 時:2020年4月25日(土) 10:00〜11:30 会 場:日本児童教育専門学校 〒169-0075 新宿区高田馬場1-32-15 対 象:新年長のみなさま 講習費:8,000円(税込) |
春の特別講習 お申し込みは
講習のお申し込みは、3講座とも
ホームページ上で受付中です。
お申し込み専用ページは、こちらです。
テーマを絞った特別講習で、
皆様と一緒にお勉強ができるのを、楽しみにしています。
年中さん・年少さん向けの定期教室の詳細はこちらから。
体験レッスン受付中
対象:年中・年少 料金:3,000円 特典:図形センスを磨く「紙パズル」をプレゼントします! |