効果的な声かけの方法とは
本日から、三連休ですね。
まとまった休みが取れる時こそ、
どこかに遊びに出かけたり、
ご自宅で、ゆっくりお子さまと過ごしたり、
お子さまの、小さな挑戦を見守ったり、
いつもと、違うことを経験できる、良い機会かもしれません。
ぜひ、充実の三連休をお過ごしください。
さて、本日は、「効果的な声のかけ方」について、ご紹介したいと思います。
ものごとに取り組むときは、「意識」が通用な鍵をにぎる
これは、「お勉強」に限った話だけではありません。
何かをする際には、「意識」がその効果を左右します。
例えば、同じ「筋トレ」をするにしても、
「どこの筋肉を鍛えているのか」を意識しながら行うのと、
特に何も意識しないまま行うのとでは、
トレーニングの効果が違ってくるそうです。
車で旅行に行く際にも、
カーナビで行き先を入力したら、目的地付近にたどり着けるでしょうが、
何も考えずに車を走らせたら、あさっての方向に走り出してしまうかもしれません。
何かを行う際に、
意識のスクリーンに何を描くかが、大切になってきます。
それは、もちろん、お子さまを導いたり、サポートする上でも重要なことです。
お子さまに、どのような「意識」を抱かせるか、を考えたときに、
重要な法則があります。
それは、
「脳は、否定形を認識しない。」
ということです。
「失敗しないように」と考えすぎて、結局、うまくいかなかったというご経験は、ないでしょうか。
例えば、3つのコップに水を入れて、「同じ量にする」という等分の課題に取り組む場合を、考えてみましょう。
この時に、
「コップに、こぼさないように水を入れてね。」
とアドバイスをしたとします。
「こぼさない」という指示を聞いた場合、
意識の中に「水をこぼす」というイメージが浮かんでしまいます。
そのイメージを、強く打ち消そうとしても、心の中に浮かんだ「こぼす」イメージは、より強くイメージされてしまいます。
結果的に、「こぼさないように」と言われたにも関わらず、水をこぼしてしまった。
というような結果に、なってしまうことは、よくあることです。
「〜しない」という言葉を言い換える。
お子さまに指示を出したり、アドバイスをする時に、
「〜しない」という言い方ではなく、描いてほしいイメージを、言葉にして伝えるようにすると、良い結果に繋がりやすいです。
例えば先ほどの例でいうと、
「お水をこぼさないように入れてね。」の代わりに、
「お水を上手に入れてね。」とするのです。
このように心がけるだけで、
物事が、より効果的に伝わっていくことを、実感できるかもしれません。
私自身、教室でお子さまにアドバイスをする際や、授業説明の際も、
なるべく、「何を意識してほしいか」を具体的にイメージしていただけるような、伝え方を心がけています。
もちろん、心がけている、なので、「全てを肯定的な表現にしなければならない」というわけではありません。
あくまでも、伝え方のひとつのコツとして、
ふっと、思いついた時に、実践してみていただけたらと、思います。