オールインワン講座、ペーパー課題のまとめ

本日の「オールインワン講座」、ご参加の皆様、ありがとうございます。
春の特別講習が、延期から中止となったことを受けて、
あらためて企画された今回のオールインワン講習でしたが、
120分の時間があっという間と感じるくらいに、
ご参加の皆様も、集中して講座に参加をしてくれました。
今回の講座は、
基礎的な課題から、チャレンジレベルの課題まで、
幅広く、詰め込まさせていただきましたので、
ご参加の一人ひとりに、新しいテーマや課題が見つかったかもしれません。
上手くいかなかったこと、もあったかもしれませんし、
「わからなかった」問題もあったかもしれませんが、
それを「できた」「できなかった」で判断して評価するだけでなく、
ぜひ、お子さまが120分間を「やり通した」ことについて、
まずは「よくがんばったね。」と伝えていただきたいです。
どのお子さまも、途中で投げ出したりすることもなく、最後まで、真剣に取り組んでくれました。
今回のオールインワン講習ですが、
「密集」対策ということもあり、授業後の授業説明の時間をとることができませんでしたので、
今後、数日のブログを通して、
今回の講習会のポイントや、ご自宅での復習のポイントなどについて、お伝えさせていただこうと思います。
まずは、「ペーパー課題」について、順に説明をいたします。
「オールインワン講座①」ペーパー課題の「ポイント」と復習について
①お話の内容理解
ペーパー1枚目は、「お話の内容理解」の問題です。
ひとつ目のポイントは「ペーパーを裏にしてください」の指示の前に、ペーパーに描かれている絵をしっかりと見ることです。
そうすることで、「どのような質問がなされるか」について、事前に予想をすることができるようになります。
今回の問題であれば、
「天気」と「登場人物(動物)」について質問されるであろう、ということについて、
見通しを立ててお話を聞くことができたのではないでしょうか。
登場人物については、単純に記憶することが必要ですが、
コツとしては、お話の内容を、心の中で「ビジュアル化」することができると、より、強く印象に残すことができるはずです。
皆さんのイメージの中には、すべり台を滑るゾウさんを、思い浮かべることができたでしょうか。
②同図形発見
ペーパー2枚目は、「同図形発見」の問題です。
授業の中で、お子さまたちに「上手な解き方」についての質問もしましたが、
・全体ではなく、「上の部分」とか「右側」などというように、部分に注目すること。
・お手本とは違う絵を見つけて正解から除外していく(消去法)こと。
が、ポイントになってきます。
同図形発見については、
「重ね図形」「回転図形」などの理解につながる土台にもなります。
また、直前期においても「部分に注目する」ということが良い準備運動にもなりますので、
日常的に、取り組んでいくと良い単元でもあります。
③分類計数
「指定されたものの数を数える」という、至って基礎的な問題ですが、
その基本レベルがゆえに、
直前期や本番において、「逆に忘れ去られている」単元の一つでもあります。
ひとつの方向(例えば、左側)から順番に、
もれなく数えていって、その数を記憶して、解答欄に書き込んでいきましょう。
正解を出すことができているお子さまは、
「よりスピーディーに」を意識して、繰り返し取り組んでみてください。
特に、数の課題が出題される可能性がある大泉小・小金井小を目指すお子さまは、直前期まで繰り返し、取り組んでいってほしい単元のひとつでもあります。
④図形分割
図形分割の解き方のコツは、
授業中にお子さまにも説明をしてもらいましたが、
「ひとつの形について、足りていない(残りの形を)書き足す」ことで、正解を見つけていく方法です。
詳しい手順については、過去のブログ記事をご参照ください。
最終的には、補助線を書かなくても、イメージで形が見えてくるようにしたいところですが、
もしたびたび間違えることがある時は、まずは、「足りない残りの形」をかいてみる練習をすることをおすすめします。
足りない形をイメージして、正確に運筆をすることだけでも、
良い学習になります。
⑤求差
5枚目の求差の問題も、数の課題として出題されうる問題です。
・線結びを使うこと、
・「どちらが多いか」を理解することまでは、
多くのお子さまがたどり着いていました。
本日、課題となったポイントは、「多い数だけ」という指示を聞き取る、というところでした。
言葉の意味を理解できていなかった、
単純に、指示を聞きそびれてしまった、
どちらの理由も考えられますが、
いずれにせよ、「〇〇は、△△より□つ多い(少ない)です。」という表現で説明をすることを試みていけば、
該当の表現についても、意識のアンテナが立って、正しく聞き取って理解することができるようになるでしょう。
設問では、「いくつ多いですか?」となっているペーパー課題についても、
「じゃあ、どちらがいくつ少ないですか?」などと、別の表現について理解できて説明できるか、を確認するのも良いでしょう。
⑥重さ比べ
・シーソーを使った重さ比べについては、
「こちらの方が重そう」といった先入観は、むしろ持たない方が良いです。
(極端な話、ネズミの方がゾウより重くもなりうるのがペーパー問題です。)
シーソーの上下で、どちらが重いか、軽いかを理解していきます。
3つ以上のものの重さを比べているときに、
「1番重いもの」は「1度も上にあがっていないもの」、
「1番軽いもの」は「1度も下にさがっていないもの」であることを、
繰り返し学習する中で理解していってください。
⑦位置の対応(チャレンジ問題)
筑波小の2枚目のペーパーを想定したチャレンジ問題です。
パターン化されていない設問で、「初めて見た・聞いた」と思うような問題だったかもしれません。
(筑波小のペーパー2枚目については、いくら過去問や予想問題をやり尽くしたとしても、出題のされ方によっては「まったくの初見」と感じるような出題がされる可能性も大いにあることも想定しておきたいです。)
見慣れていないスタイルの問題についても、
時間いっぱい、少しでも答えを書けるように取り組んでいく必要があります。
(完答よりも、取り組み姿勢が重要とも言えるでしょう。)
また、1問目の「ルール説明」「練習」の中で、
初見の問題でも、いかに設問の意味を理解できるかもポイントです。
「つまり、こういうことだな」ということを自分自身の言葉で掴めるように、
ご自宅での復習の際は、
「この問題は、どういう問題なのだろうか」
「どうやって答えを書いていけば良いのだろうか」について、
親子で一緒に「検証」しながら取り組んでみてください。
じっくりでも、取り組んで理解できたあかつきには、
最難関のパズルを完成させたくらいに、思いっきりガッツポーズをして、喜んで欲しい、
そんなレベルの問題です。
最後の1枚はともかくとして、
残りの6枚の問題は、
ちょっとコツを掴んで、繰り返し取り組めば、じきに「できた!」という成長を実感できる問題です。
ちょっと間違えちゃったな、
理解が曖昧だったな、という問題については、
ぜひ、同じ単元の問題について、また取り組んでみてください。
「できなかった」が「できた!」に変わった時に、
着実な成長を、実感できるはずです。
大切な心構えは、
「ペーパーで間違えた」というのは、「失点(マイナス)」ではなく、
「無加点(ゼロベース)」だという意識です。
どの問題も、「できて当然」というものではなく、
「理解できている」「正解できる」ということが、
ゼロからプラスとなった、という意識で、学習に取り組んでいっていただけたら、と思います。
ペーパーの正解より大切な「習慣」
また、今回のペーパー課題においては、
「隣の人を見ない」というお約束が守れていることが、最大の評価ポイントです。
ペーパーを解く力は、これから、どんどん身についていきます。
そんな中でも、「できているか不安」でお隣を見てしまうお子さまには、
「できる」「できない」ことよりも、取り組み方の姿勢(真剣に、最後まで、一所懸命に取り組む)の方が大切だ、ということを、
繰り返し伝えながら、学習に取り組んでいっていただければ、と思います。
明日以降、オールインワン講座の、残りの課題についても、
引き続き、まとめてお伝えしてまいります。
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