すべてのお勉強に共通する「土台」とは。
秋も、すっかり深まってきました。
今年度の、小学校受験も、いよいよ佳境に入ってきます。
本番に向けた、最後の仕上げの時期ですが、
あれもこれも、と沢山の学習に手をつけたくなる今だからこそ、気をつけたいことがあります。
それが、「健康管理」です。
本番を意識して、気持ちも高まってくる頃ですから、
日々のお勉強も、やる気十分!で進められるかもしれません。
ですが、そんな時こそ、蓄積する疲労に、気がつかないこともあるかもしれません。
直前期こそ、「あえて」休息や睡眠を、取ることを意識してください。
気づかないうちに、「もっともっと」と焦る意識が出てきがちな時期です。
なので、意図的に休もうとするくらいで、かえって丁度よい休息が取れます。
そのくらいの感覚でいると、気持ちの上でも、良いと思います。
「こんなに寝ちゃってて大丈夫かなぁ。」
と、心配になることも、あるかもしれません。
大丈夫です。
寝ているときにこそ、頭の中は整理整頓され、疲れは吹き飛び、気持ちもリセットされます。
疲れてるな、と感じた時は、なおのこと、
そうでない時も、「規則正しい睡眠」を、心がけてください。
ペーパー学習に限らず、体や心の健全な成長のためにも、睡眠は大切だと、考えています。
そして、
なかなか、難しいことでも、あるとは思いますが、
お父さま、お母さまご自身にも、意識的な「睡眠」を、心がけていただけると、なお良いことだと思っております。
十分な睡眠を取ることで、気持ちの上でも余裕を持って、取り組むことができるはずです。
私自身の話で恐縮ですが、
幼児期から学生時代を通して、一貫して十分すぎるくらいの睡眠をとってきました。
より正確に言えば、「時間の許す限り寝ていた」と言ったほうが良いかもしれません。
(ご参考までに、就学前の時期は20時には就寝して、6時台に起床していました。)
そんな生活をする中で、成長するにしたがい、
「自分は頑張れていないかもしれない。」
「睡眠時間を削れば、もっとたくさんのことが出来たかもしれない。」
という、思いも持っていました。
その「反省」から、
大学を卒業してから、1日3時間睡眠で頑張ろうとした時期もありました。
短時間睡眠で数年すごした経験もへて、
現在は、日付が変わる前には入眠している生活に切り替えています。
やりたいことがあっても、早くに就寝する。
それは、日々、子どもたちと向き合う時間をいただく中で、
最高のコンディションを作ることが、責務だと考えてもいるからです。
「楽しく学習を積み上げること」を考える上で、
「その日のコンディション」は、最も重要な要素のひとつだと考えています。
そしてそれは、子どもにも、大人にも、共通して言えることだと思います。
やることが山積みになりがちな時期ではありますが、
だからこそ、1日の「おしまい」の時間を決めて、それ以上は続けないようにしていきたいものです。
もし、その日に終わらなかったものがあった時は、翌朝に、取り組むようにしてください。
昨日のことが嘘のように、すっきり取り組むことができるかもしれません。