お子さまは、「褒められた」「叱られた」のはいつと感じているでしょうか。
地味に難しいかもしれない質問「褒められたとき・叱られたときはいつですか」
今回は、口頭試問における上記の質問について触れていきます。
「お父さんorお母さんに褒められることはありますか?それはどんなときですか?」
「お父さんorお母さんに叱られる(怒られる)ことはありますか?それはどんなときですか?」
こうした質問は、小学校受験の口頭試問でも実際に出されています。
実際は、ご家庭の中でお子さまに対して、褒めることも叱ることも、多々あることでしょう。
ところが、いざこうやって質問をされた時に、
即座に、そんな時のことを思い浮かべるのは、なかなか難しいのではないでしょうか。
大人でもそうでしょう。
試しに、このブログをお読みのお父さま、お母さまも、
少しだけ考えてみてください。
「お子さまを褒めるときは、どんなときですか?」
「お子さまを叱るときは、どんなときですか?」
もし、小学校受験の「面接」で、面接官である先生からこのような質問をされた時に、
自分だったらどう答えるかをイメージしてみてください。
明確な答え方を、イメージできたでしょうか。
そして、その回答のイメージをはっきりさせるまでには、
どのくらいの時間がかかりましたでしょうか。
これまでに、上記の質問についての回答を実際に考えたことがない方の場合、
答える内容をイメージするのに、10数秒〜数十秒はかかったのではないでしょうか。
大人でも、それなりに考えてしまうこの質問。
同じことを、お子さまがどのくらいでイメージできるでしょうか。
さらに、緊張感が加わる受験本番において、
「すぐに答えなければならない」というプレッシャーがある中で、同じ質問をされた場合、
冷静に答えを考えることができるでしょうか。
現在、定期教室の授業後におこなっている口頭試問練習においても、
同様の質問を何度か出していますが、
答えに困って戸惑ってしまうお子さまが多い質問の上位に来るのが、
この「褒められた時」「叱られた時」の問題です。
これらの質問に沈黙してしまわないように、
ご家庭で準備をしようとすると、
「そうやって聞かれたら、『〇〇』と答えておきなさい」と言い含めたくなるかもしれませんね。
ところが、そうした「言わされる口頭試問」は、どうしても「言わされる感」が出てしまうものです。
淀みなく答えられたとしても、それがかえって「言わされてる感」にもつながるものなのです。
やはり、ご家庭の中で、お子さまの答えを引き出しながら準備をするのが大切でしょう。
この質問の内容について、ご家庭で考えていくとする時には、
「お母さま・お父さまが、わが子のことをどうやって褒めるか」ではなく、
「お子さまが、お母さま・お父さまから、『どんな時に褒められた』と感じているか」が重要です。
ご家庭で、準備をするなら、
「えー、お母さんこういう時に褒めてるじゃん!」などと言ってお子さまの答え方を決めていくのではなく、
「〇〇くんって、どんな時に褒められてるって感じる?」などと聞きながら、
この質問にどう答えたら良いかを考えるようにする方が良いです。
こんな質問に準備をしようとするのは、受験に取り組んでいるからこそ、なのでしょうが、
本当は、受験をする、しないに関わらず、
この「どんな時に褒められてると感じる?」「どんな時に叱られてると感じる?」の質問は、
ぜひ、わが子に対して投げかけてみてほしいと、思っています。
親が、意図していることが、
思いのほか伝わっていなかったり、
反対に、意図していない中でも伝わっていることがある、という事実を確認できるからです。
そして、「どんな時に褒められていると感じる」「どんな時に叱られていると感じる」かは、
お子さまの答えが、100%正解です。
この質問をしたときに、「お母さん(お父さん)は、〇〇の時も褒めてるけどな」などというように、お子さまの回答を否定的に捉えているような反応をすることは、しないように気をつけてください。
自分の「感想」を否定されることほど、本心を伝えることをためらうようになる最大の原因です。(感情や感想の否定を繰り返されたら、「ああ、この人は自分のことわかってくれないんだな」と、そのうち、本当に何もしゃべってくれなくなります。思春期になり、「わが子が何を考えているか全然わからない」となることの根底には、幼少期から受け続けた自己否定の蓄積があるのではないかと考えています。)
みずからの意図とは反した答えをお子さまがした場合は、
「そうか、なるほど、ふむふむ、あの「褒める」「叱る」は、それほど届いていないのかもな……。」
と、自らの伝え方に対するフィードバックを得られたというふうに考えるようにしてください。
(もちろん、そのふりかえりは、後になってから、で大丈夫です。)
年長さんのご家庭は、受験当日まであと4ヶ月前後です。
これからの生活でも、「褒めるタイミング」「叱るタイミング」を意図することは、充分にできるでしょう。
お子さまからの意見も参考にしつつ、
「どのタイミングで、どう伝えるのが良いかな」ということも、ぜひ、意識してみてください。
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