お子さまが「やりたくない」と言ったとき、どうすればいいか。
今日、明日と週末ですね。
都内のお天気は明日にかけて下り坂のようですが、
お出かけの際は、ぜひ防寒対策もお気をつけください。
今回は、ご家庭でお勉強をするときに、
お子さまが「やりたくない」と言ったとき、どうすれば良いか、
について、書いていきます。
お子さまが「やりたくない」と言ったとき、どうすれば良いか。
お子さまが、「やりたくない〜」と言ったときに、どうしたら良いか、
これには、次の2つの立場があるでしょう。
やめるべき? or 続けるべき?
それぞれの立場について、その論拠・理由をいくつか挙げてみることにします。
「やめるべき」派の意見・子どもが「やりたくない」と言っているのにやらせるのは、かわいそう。 ・無理やり続けさせようとしたら、子どもが勉強を嫌いになってしまうかもしれない。 ・「やりたくない」わが子を勉強に向かわせること自体が、むずかしい。 |
「続けるべき」派の意見・子どもの「やりたくない」と言う意見を聞いていたら、いつまで経っても勉強が進まない。 ・その日の予定を途中で投げ出すと「あきらめグセ」がついて良くない。 ・やっていたら、そのうち楽しくなるかもしれない。 |
どちらの意見も、「確かに」と思う理由があります。
もちろん、お子さまの「やりたくない」のトーンによって、対応を変える必要もあるでしょうが、
私のスタンスは、こうです。
今している学習を、可能な限り、早めに切り上げる。
「やりたくない」と言っていることを続けさせることの、メリットよりもデメリットが大きいからです。
お勉強そのものを嫌いになってしまっては、元も子もありませんから。
ただし、その学習を切り上げる上でも、条件があります。
ただし、中途半端に終わらせない。
必ず、「ここまでやる」と(短縮したゴールを)決めて、そこまでは、終わらせるようにします。
・「やりたくない」と言ったからやめられた。
・なんでも「嫌だ」と言えば言うことを聞いてくれる。
となってしまうのも、考えものです。
幼稚園や保育園には、ルールがあるでしょう。小学校でも、ルールがあります。
いくら「嫌だ」と言っても、守らなければならないこともあります。
ご家庭にだって、お母さまやお父さまが決めた、守るべきご家庭のルールがあって、差し支えないでしょう。
お子さまが「歯磨きするのが嫌だ」と言ったからといって、
「無理やりさせるのはちょっと」と、そのままにするわけにはいきません。
同じように、「やりたくない」と言ったとしても、
最低限、やっておいた方が良いお勉強というのは存在するでしょう。
私は、幼児期の歯磨きと、ちょっとした勉強の習慣は、同じくらいに重要だと考えています。
今回の話題にしているお勉強についても、この「歯磨き」と同じレベルの勉強(量)のことを言っている、と考えてください。
具体的には、5〜10分の机に向かう習慣です。
決して、1時間や2時間、毎日机にかじりつきなさい、と言いたいわけではありません。
効果的な「ひとつのお勉強の終わらせ方」
たとえば、
ペーパー学習を3枚やろうと思っていたところ、
お子さまが、やりたくない風だったとします。
それであれば、
「じゃあ、今日は1枚にして、代わりに、ぬり絵でもしようか。」
といった提案をしてみるのは、いかがでしょうか。
まったくペーパーに取り組まなかった、というのではなく、
少しだけでも、ペーパー問題に取り組んだ、という形をとることが重要です。
ペーパー問題の中には、
たとえば、1枚のイラストに対して複数の問題があるものもあります。
はじめから取り組む予定が1枚だけだったとしても、
その中の問題を、全部やらずに1問だけ取り組んで、終わるというのでも構いません。
(なぜなら、お子さまにとってはその問題が1問なのか3問なのかは分からないからです。)
ペーパー課題にせよ、制作の取り組みについても、口頭試問のお話練習にしても、
「途中でやめになった」と思われないようにすることがポイントです。
あたかも、「ここまでで終わりとはじめから決まっていた」かのように、終わらせていきましょう。
そうすれば、
「途中でやめた」「あきらめた」といった印象を、お子さまが持たないですみます。
終わらせた最後は、
必ず、「よくできたね!」と、○(まる)で終わらせるようにします。
問題に正解したかどうか、ではなく、
やり切った姿勢を、ほめることが大切です。
そもそも「やりたくない」と言った理由は、なぜ?
無事に、その日の学習を終えることができた後で、
ひとつだけ、考えておきたいことがあります。
それは、お子さまが「やりたくない」と言った原因を、検証してみることです。
お子さまの「やりたくない」には、いろいろな原因があるでしょう。
・体調が優れなかった
・お外で遊びすぎて疲れていた
・睡眠不足で朝まだ目が覚めていない
・お腹が空いて集中できない
・お勉強をして怒られるのが嫌になっている
・………
仮説で構いません。
「やりたくない」の原因を考えてみて、
じゃあ「やりたい」となるのはどのようにすれば良いのだろう。
と、日々の学習活動についても検証してみることが大切です。
そうすることで、ご家庭での学習環境が、より磨かれていきます。
幼児期の学習は「スモールステップ」を特に意識する。
幼児期の学習において必要なことのひとつとして、
幼児期は特に、「ひとつのことに長時間集中」することが難しい、ということがあげられます。
ご家庭での学習の活動もそうですが、
理想としては、10分〜15分程度で、ひとつの活動を終えて、次の活動に進めて行くのが良いでしょう。
仮に、たくさんのペーパーに取り組もう、という日でも、
ペーパーだけを60分、と言った取り組み方ではなく、
ペーパーを15分やったら、「ちぎり」を1つやってみる。
15分やったら、おやつの時間にする。
15分やったら、折り紙を折ってみる。
といったように、ペーパーの時間を細切れに設定することが大切です。
そして、少しの段階で(極論、1問ごとに)、「できた!」の瞬間をを大切にしていってあげてください。
もちろん、上記の例は、あくまでも1例です。
もし、ペーパー60分を目指していても、途中で、疲れてしまったようであれば、程よいところで気持ちよく切り上げることを、実践してみてください。
定期教室の生徒のみなさま、
冬休み期間中もご家庭学習に取り組むことになるでしょうが、
学習の分量や、具体的なお困りごとがあれば、
いつでも、お気軽にご相談ください。
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