小学校受験の「数の問題」で必要な考え方
昨日は、定期教室、年長クラス第3回目の授業でした。
第3回のテーマは「求差」と「数の多少」。
小学校で学習する「引き算」の土台となる考え方について、一緒に学習して行きました。
「6個のリンゴと、8個のミカン、どちらがいくつ多い?」
小学校受験は、先取り学習を前提としているものではありません。
ですから授業の中でも、
「8−6=2」
という「引き算」の表現は、一度も使っていません。
引き算に限らず、「+,ー,×,÷」の四則演算をできるようにすることが、今の時期まだ必要とされていないからです。
むしろ、「計算問題」をバリバリとできるようにすることは、小学校受験において、回答する上での足かせになる可能性すらあります。
それだけではありません。
「計算力」だけを先行して身につけさせようとすると、
小学校受験に限らない就学前学習においても、
そして、小学校に上がった後の学習においても、
学習を積み重ねる上での、「大切なもの」を忘れてしまうことになるかもしれません。
今回の授業でも、
・「数のちがい」とは?
・「ミカンはリンゴより、2個おおいです。」ー意味を理解して表現できるか?
・ミカンとリンゴを1つずつ配ろうとした時に、「配れない2つのミカン」は何というの?
そういったことを、ひとつひとつ確認していきました。
大人の目からしたら、同じ「8−6」でも、
そこに含まれるたくさんの意味を理解して、お子さまと共有していくことが、のちの学習を定着させる、大きな基礎になります。
ゴールデンウィークも過ぎて、
教室の生徒の皆さんも、「話す」と「聞く」を、意識して区別することが、できるようになってきました。
積み重ねてきた、授業や講習、ご家庭での学習の成果が、
少しずつ、
でも着実に、
形になってきていて嬉しく思います。
お勉強をする上での「ルール」や「お約束」を意識しながら、
思いっきり、毎日のお勉強を楽しみ尽くしていってほしい!
そんな思いを胸に、次回の授業も企画をしてまいります。