【竹早小受験】親子課題で「受かる子」の鍵とは?「はじめに子どもありき」を勘違いしないための技術

東京学芸大学附属竹早小学校の入試(発育総合調査)において、最も特徴的であり、かつ多くの保護者様が対策に悩まれるのが「親子課題」です。
竹早小の教育理念である「はじめに子どもありき」という言葉。
これを意識しすぎるあまり、
「親は何もしてはいけないのではないか」
「黙って見守るのが正解なのか」
と、本番での関わり方に迷いが生じてしまうケースが少なくありません。
しかし、実際の合格者の様子を見ると、親は決して「無」ではありません。
むしろ、お子さまの良さを引き出すための絶妙な「技術」を駆使しています。
今回は、
竹早小の親子課題で「受かる子」に見られる親子のリズム、
そして展開が停滞したときに合格へ導く「質問のコツ」
について解説します。
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竹早小の親子課題は、お子さまの「自然な表情」や「良さ」を引き出すのがポイント
例年、11月の最終週に実施される竹早小の発育総合調査では、
第1調査として、指示行動や自由遊びといったお子さまたちの行動観察課題が実施されるほか、
第2調査では、保護者の方・お子さまが別々に面接(口頭試問)を受けたのち、親子で一緒に課題に取り組む、いわゆる「親子課題」が出題されています。
こうした、親子で取り組む課題が課される例は、都内の国立小受験では他に例がありません。
私立小受験においては、親子で面接を受ける機会がある学校も少なくないので、親子面接の中で親子の関わり合いが見られる、という機会はあるでしょう。しかし、「親子で一緒に遊ぶ」といった課題は、やはり竹早小での出題が唯一無二と言っても過言ではありません。
親子課題は、他校で似たような出題がされていない。
このことが、竹早小の対策を、難解なものにしているという側面もあるかもしれません。
しかし、竹早小が親子課題を実施する意図は、
普段の親子の関わり合いの様子を見たいからであり、
「合格」のための特別な対策をしてほしい、ということではありません。
以下は、2022年度入試(2021年実施)まで配布されていた竹早小の学校案内の「入学者選抜」に関する項目にあった文章です。
本校は、定員の枠があるために、入学希望者全員を受け入れることができず、やむを得ず選抜をしますが、特別な準備を必要とするものではありません。ですから、ご家庭において、この選抜を突破させるために過度な準備教育がなされることを、本校ではたいへん憂慮しています。調査を受けるための準備や訓練が不適切に行われると、お子さんの心身の健やかな発育の障害になる場合があるからです。
対策を要求していないからこそ、
逆に言えば、これといった対策をしてほしくない(ありのままの親子関係を見たい)からこそ、
竹早小は、この親子課題(も含めた調査全般)についての「正解」を公表していません。
そうすると、
「どのように取り組むのが正解だろうか?」
と迷ってしまうお母さま・お父さまもいらっしゃることでしょう。
親子課題において「何が見られているのか」を考える上で、貴重な情報源となるのが、
竹早小が、例年8月末に実施(近年は動画で配信)している学校説明です。
この学校説明でも紹介されているのが、
竹早小の教育における基本姿勢
「はじめに子どもありき」
「自己肯定感を育てる」
というスタンスです。
この基本姿勢からも分かるように、竹早小では、
子どもの視点や感性に寄り添いながら、子どもの成長を見守っていくあり方を大切にしていると言えます。
過去の調査の様子をうかがっても、
・「わが子の説明に不備・不足がありそうだ」と感じつつも、その言葉を受け止めて遊んだ
親子がご縁をいただいているのに対し、
・子どもが決めたゲームのルールに対して、「ここは、こういう風にした方がいいんじゃない?」と建設的な提案をした
親子は、残念ながらご縁をいただけていません。
こうした事例も踏まえて考えると、
・お子さまの発言を、まずは受け止める
・お子さまの取り組みの様子を、温かく見守る
というスタンスが親子課題に取り組む上での「親の心構え」であると言えそうです。
お子さまからすると、自分の発言に対して、常に「修正」「矯正」をされながら生活していると、
親の顔色をうかがいながら課題に取り組むようになりがちです。
日常生活の中のルールやマナーなど、伝えるべきは伝える必要はありますが、
それ以外の場面(特に、日常生活の中の遊びの場面)では、お子さまが自由に、のびのび過ごせることを意識していくことが重要です。
「自分の発想を自由に伝えて良い」という安心感があると、
親子課題の時間の中でも、自然な笑顔や反応など、お子さまの魅力が発揮されやすくなります。
竹早小「親子課題」は、親の「相の手」で決まる
とはいえ、「保護者の方が不自由になる」のだと、発展性や展開がしづらくなります。
「はじめに子どもありき」であるからといって、
お父さま、お母さまは「何もしてはいけない」ということではありません。
むしろ、積極的に関わる、ということも大切です。
活動のルールを伝えたり流れを決めるのはお子さま主体がいいですが、
その際のお父さま、お母さまの役割は、「なるほど」「いいね」「面白そうだね」などといった、
「承認の声かけ」をすることで、よりお子さまの気持ちを乗せていくことができます。
親子課題を「お餅つき」に例えるのであれば、
「餅をつく」のがお子さまであれば、
お母さま、お父さまの役割は「相の手(あいのて)を入れること」だと言えばイメージできるでしょうか。
お餅をひっくり返す作業は、
お餅をつく人のリズムに合わせて行うものです。
そして、この「相の手」を入れることによって、
お餅をつく人は、よりリズム良く、お餅をつくことができるようになります。
実際に「お餅つき」を見たことがある方、お餅をついたことがある方は、
なんとなく、イメージをしていただけるかもしれません。
親子課題に取り組むと、
時に、「いやいや、餅はこうつくんだよ」と、最初から最後までお餅をついてあげるお父さま、お母さまがいらっしゃる一方で、
杵の使い方がわからないで戸惑っているお子さまの様子を、黙って見守るばかりの保護者の方もいらっしゃります。
親子課題を餅つきに例えるならば、
その目的は、「親子で楽しく餅つきをしましょう」ということになります。
お子さまが楽しむことは、もちろんですが、
お父さまやお母さまが「楽しい」を表現することも忘れてはいけません。
お子さまにとっては、
お母さま、お父さまと「楽しい」を共有することも、自身の「楽しい」につながるであろうからです。
展開が止まった時、どう動くか?合格を引き寄せる「問いかけ」の技術
親子課題で、
「お子さまが何をして良いか戸惑っている時」
あるいは、「最初に言っていた活動の趣旨から、大きく逸脱してしまっている時」
などは、
お父さま、お母さまは、受動的に待つだけではなく、
むしろ積極的に流れを作ることが必要になるかもしれません。
ところが、これを、
「〇〇しなくちゃいけないでしょ。」
「〇〇にすればいいんじゃない?」
などと、お父さまやお母さまが答えを出して、道を示してしまうと、
どうしても、お子さまの主体性がなくなってしまいます。
(むしろ、普段からこのような関わり方ばかりをしてしまっていると、普段よりも緊張するのが普通でもある親子課題の場において、お子さまが主体的に活動を進行させること自体が、非常に難しくなってしまうでしょう。)
では、どうすれば良いのでしょうか。
この問いに対する「答え」は、
お子さまに対して「質問」を投げかける、ではないかと感じています。
「〇〇の時って、どうするんだったっけ?」
「どうして〇〇することになったの?」
など、お子さまに「気づき」を与えられるような問いかけをすることで、
方向性の修正や、さらに展開を深めていくことが可能になるはずです。
ただ、やはりこれは文字情報の限界だな、とも感じるのですが、
上記の「質問」を、文字面だけで追ってしまうと、
聞き方やシチュエーションによっては「詰問」にもなってしまうかもしれません。
「何を言うか(質問するか)」よりも、「どのように言うか(質問するか)」が大切かもしれません。
だからこそ、声のトーンや表情が重要なのです。
基本的な考え方、スタンスは、
「お子さまの決定を尊重する」ことであり、
その中で、お子さまが判断や決定をしやすくなるような「問い」を投げかけることが大切なようです。
「お子さまの決定を尊重する」ということは、
お子さまに問いかけをしたからといって、その際のお子さまの対応や反応に「正解」を求めない、ということでもあると思います。
お子さまに質問をするのは、お父さま、お母さまが望む方向に「誘導」するものではないからです。
(質問に対する反応が思い通りではなかった時に、「違うでしょ?それは〜〜〜」と続けてしまえば、
それは結局、「修正」「矯正」であるのと変わらなくなります。
お子さまは、質問してくる大人の顔色をうかがい、「意図」を読み取ろうとするようになるはずです。)
お子さまに対する「受容」「承認」の蓄積を土台としつつ、
お子さまの判断を手助けするようなヒントを出してみてください。
そうすることで、新しい展開や、大人の感覚では思い付かないような発展を楽しみながら、
「遊び」の時間を企画することができるはずです。
本番で「自然体の良さ」を発揮するために
竹早小の親子課題は、一朝一夕で身につくものではありません。
特に「とっさの仕草」や「親子の会話のリズム」は、日頃の習慣が無意識のうちに表れてしまうものです。
当協会の定期教室では、お子さまの学習指導はもちろん、
保護者の方の「わが子への適切な関わり方」についても、専門家の視点から具体的にアドバイスをさせていただきます。
「この関わり方で合格に近づけているのか不安」
「本番レベルの緊張感の中で試してみたい」
という方は、ぜひ一度、当教室の指導を体感してみてください。
現在、年中クラス・年長クラスともに体験レッスンを受付中です。
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