【小学校受験】口頭試問で「答えられない」「声が小さい」など5つの課題を克服する対策

国立小受験で重要な「口頭試問」で上手く答えられない理由
小学校受験において、「口頭試問」は先生に直接お子さまを見ていただける数少ない、そして非常に重要な機会です。
特に、大勢の受験生が同時に課題に取り組む国立小受験では、
先生と1対1でやり取りをする口頭試問の出来が、結果を大きく左右します。
しかし、保護者の方からは
「家ではうるさいくらい喋るのに、先生の前だと声が小さくなる」
「質問されると黙り込んでしまう」
といったお悩みを本当によく伺います。
なぜ、普段通りの姿が出せないのでしょうか?
この記事では、これまで数多くの受験生を指導してきた経験から、
口頭試問における「5つのよくある課題」と、
ご家庭で今日からできる「克服法」
を詳しく解説します。
口頭試問のよくある5つの課題と克服法
これまで、小学校受験の指導をしてきた中で、
保護者の方からいただいた「口頭試問における課題点」や、実際に指導をしていく中で感じた課題点を順に挙げていきます。
そして、それぞれの課題点を克服するための方法(対策)について書いていきます。
口頭試問における課題点①「声が小さい」
普段、親子で過ごしている時は、むしろ「うるさい」と思うほどにたくさんお話をしているわが子。
ところが、ひとたび口頭試問の練習をしようとした途端、
別人になったのかと思うくらい、か細い声でしかお話ができなくなってしまう。
そして、お教室で先生に質問をされた時には、その傾向がますます顕著になる。
このように、 口頭試問において「声が小さくなってしまう」理由・原因として、
「自分の話していることに自信が持てていない」
ことが考えられます。
「この質問に、こんなふうに答えて良いのだろうか」
「こうやって答えるのは、合っているのだろうか」
などと、回答の「正解」「不正解」を考えすぎると、
「間違えてしまう不安」から、声が小さくなってしまうものです。
これまで聞かれたことがないような質問に答える場合には、なおさらです。
もちろん、「想定問答集」のように、よく聞かれる質問については繰り返し練習をすることで、自信をつけることも可能です。
しかしながら、「これまでに出題されたことがない質問」が本番で出される可能性は、完全に消すことはできません。
最終的に目指すべきは、「どのような質問がされたとしても、自信を持って答えられる」状態を作っていくことです。
口頭試問における「正解」を考えすぎるようになる原因として、
口頭試問練習のたびに、「内容」についてのフィードバックを受けすぎていることが考えられます。
お子さまの話したことについて、
「そんなこと言っちゃいけないじゃない!」
とか、
「そうじゃなくて、〇〇のように言わなきゃいけないよ。」
などといった指導をされ続けることで、
お子さまが口頭試問における「正解」を考えるようになってしまいます。
もう少し踏み込んだ言い方をするならば、
「怒られないように(否定されないように)するにはどうすればいいのか」という感覚で、質問の回答を探している、とも言えるかもしれません。
こうした原因の対処法は、
口頭試問練習の際、お子さまが言った回答については、基本的に受け入れる(お子さまの発言の内容を、こまごまと指摘しない)というスタンスを取ることです。
お子さまが言った内容が、たとえつたなかったとしても、
自分の考えを言葉にしようとしたことを認めるようにします。
そうすることで、お子さまは
「自分の言った言葉を受けとめてもらえた」という感覚を持ち、たくさん話ができるようになります。
また、口頭試問の際に声が小さいお子さまに対して「声が小さい」というフィードバックをすることは、
かえって、お子さまが「自分は声が小さくなるんだ」という認識(苦手意識)を持つことにつながりさえします。
口頭試問練習でない時でも、
お子さまが元気にお話をしているときに、
「いいお声が出ているね」
「すてきなお声でお話ししてくれてありがとう」
などとプラスの瞬間を伝えることを意識してみてください。
お子さまが、自分の「声」に自信を持ち、自分の「声」を好きになることができれば、
元気な声で、堂々とお話をすることができるようになっていくことでしょう。
口頭試問における課題点②「沈黙をしてしまう」
質問されて答えに窮し、黙り込んでしまうケースです。
原因は大きく分けて2つあります。
原因1:言語能力(語彙力)の不足
「そもそもの質問の意味が理解できない」ことや、
「自分の考えを適切に言葉にすることができない」
といった、お子さまの「言語能力」不足によるものです。
これは、日常的な親子の会話の「量と質」で解決できます。
普段から、様々な質問をわが子に投げかけ、その質問に答えてもらうことが習慣になっていれば、
「意味がわからなくて」「言いたいことが言葉にできなくて」沈黙することは、徐々に少なくなっていくはずです。
お子さまの答えが適切な表現ではなかった場合は、
その言い方を否定するのではなく、
言いたい事の意図が汲み取れるなら、「なるほどね。つまり〇〇ということだよね?」というふうに言い換えながら確認をすることで、
お子さまが正しい言葉の使い方を理解することができるようになります。
この小さな積み重ねが、入学後の国語力の土台にもなります。
お子さまの「国語力」は、日常的に繰り返される、親子の会話の量と質によって伸ばされていくのです。
原因2:怒られる(詰問される)ことへの恐れ
質問に沈黙してしまうもうひとつの理由は、
「怒られてしまうことを恐れるため」という理由です。
日常的に「どうしてそんなことをするの?」「なんでこれができないの?」と問い詰められることが多いと、
お子さまは「何か説明をするときは、怒られている時だ」とインプットしてしまい、説明をすることと「嫌な記憶」がセットになっているかもしれません。
すると、口頭試問で説明を求められた時にも、防衛本能で口をつぐんでしまいます。
これを克服するには、反対に「褒めることとセットで説明をしてもらう機会を作る」ことが重要です。
お子さまが上手に何かができた時、
「どうしてそんなに上手にできるようになったの?」
といった質問をしたり、
最後までやりきった姿を見せたときに、
「どんなふうに考えたら、こんなに最後まで頑張れたの?」
といったような質問をしたりしてみてください。
お子さまは得意になって、その説明をしようとするはずです。
こうした「褒めながら理由を聞く」という機会を増やすことを通じて、
説明することと良い記憶をセットにしていくのです。
そうすることで、質問に答えることへの恐怖心が消えていきます。
同時にマイナスの排除として「(できるだけ)問い詰めないようにする」ということも大切です。
感情的にお子さまのことを叱る時など、
お子さまが「どう答えたところで怒られる」という状況を作らないようにする必要があります。
お子さまからしたら、答えたところで叱られてしまうばかりか、火に油を注ぐ結果になることの方が多くなるわけなので、問いかけられた時に口をつぐんでしまうという選択を取りやすくなります。
お子さまに、何かを説明を求めるときは、
お子さまの心理的安全性を確保した状態であることを心がける必要があります。
そうすることで、お子さまは自分の考えを大人に伝えやすくなります。
もちろん、
お子さまが何か間違ったことをした際は、叱ることも必要です。
しかしながら、叱る際だとしても、お子さまに何かをの説明を求める場合は、
その言葉を全て受け止めるという心構えが必要になってきます。
口頭試問における課題点③「視線が合わない」
質問をされた先生の目を見ることができず、キョロキョロとしてしまうことや、
あるいは、視線がどこか別の空間を見てしまう。
「視線を合わせて話す」ことができると、口頭試問における「印象点」が劇的に向上します。
お子さまが目を見て会話をすることができていない場合の場合、第一に意識をしたい改善策が、
「親子で会話をする際から、目を合わせる習慣付けをする」
ということです。
日常生活に意識を向けてみると、
会話をするときに相手の目を見ないで話をすることが意外と多いことに気がつくかもしれません。
(私たち大人同士の会話においても例外ではありません。)
特にメールやSNSなど、文字上でのコミュニケーションが主流となり、
相手の目を見てコミュニケーションを取らないことが日常的になっているのが、現代のスタンダードでもあります。
だからこそ、
口頭試問はもちろんのこと、日常的な対面でのコミュニケーションにおいても、
「目を見て会話をする」ということをあえて意識することが必要です。
「目を見て会話をする」ことは、
現代社会を生きる私たちにとっては、もはや当たり前の習慣ではなく、「練習によって身につけていくべき習慣」と言えるかもしれません。
どうしても目線を合わせることが苦手だというお子さまは、
相手の目を見る代わりに、相手の眉間や目の下あたりを見ることによって、「相手の目を直視する」ことによる緊張が、いくらかやわらぎます。
しかしながらこれは、あくまでも「どうしようもならない場合の対処法」です。
まずは、親子で顔を合わせた状態での会話を意識することが大切です。
口頭試問における課題点④「表情が硬い」
口頭試問で話をする際に、素敵な表情でお話をすることは、
相手に与える印象を、さらに良くするためにも重要です。
とは言っても、初対面の大人と話をすることは緊張しやすいですから、
どうしても表情が硬くなってしまいがちです。
特に、「正しいことを話そう」と考えれば考えるほど、
どうしても表情は硬くなってしまいます。
表情豊かに話をするためにも、
やはり、「正解」にとらわれすぎないという心構えが必要です。
また、そもそも日常的に、にこやかな表情で過ごす機会が少ない場合、
どうしても表情が硬いものとなってしまいがちです。
親子で会話をする際に意識をしたいのは、
目を合わせることに加えて、「柔らかい表情で会話をする」ことです。
毎日、お子さまに対して微笑みかける習慣を意識することによって、
お子さまも表情豊かに会話をすることができるようになります。
お子さまと会話をするときに、お父さまお母さまが笑顔で会話をしていけば、
お子さまも、同じように笑顔になっていきます。
「にこやかな表情でお子さまに話しかける」(それができる状況・環境を整えていく)ことは、
口頭試問練習だからということではなく、日常の生活の中から意識をしていきたい習慣です。
口頭試問における問題、⑤「です」「ます」が付けられない。
「好きな食べ物はなんですか?」―「ハンバーグ!」
口頭試問では、「ですます調」で丁寧に回答をしてほしいのに、
どうしても子供っぽい話し方で終わってしまう。
この課題点を克服する、ひとつの解決策は、
「日常会話から、丁寧な心言葉づかいをするようにする」ことです。
お父さま、お母さまが、普段の生活から
お子さまに「です」や「ます」をつけて話しかけたり、話をしたりする機会を作っていくのです。
もちろん、親子の会話で、何から何までを「ですます調」にする必要はありません。
ときおり、丁寧な言葉遣いで話しかけをする機会を、会話の中に混ぜ込んでいくこと。
それに対して、お子さまも、丁寧に回答をしていく。
そんな習慣をご家庭の中で作っていくことで、
「ですます調」での会話は、自然とできるようになっていきます。
まとめ:口頭試問対策は「日常の対話」から
口頭試問にまつわる課題となる点を5つ挙げて、
それぞれの対策についてご紹介してきました。
口頭試問に強くなるための対策として、共通しているのは、
「口頭試問練習」だと思ってやる対策ではなく、普段からの対話・会話の習慣によって、「魅力的な話し方」を培っていくことです。
日常の会話の習慣を見直すことで、
お子さまも、口頭試問でスムーズに回答できるようになっていくはずです。
ご家庭の中でも、意識的に対話を繰り返し、口頭試問課題を得意分野のひとつにしていきましょう。
初対面の先生の前で話す「実践練習」は教室で
口頭試問の課題を克服する一番の近道は、特別な「面接の練習」をすることではなく、ご家庭での「日常の対話」の質を高めることです。
まずは、お子さまの話を否定せずに受け止め、目を見て笑顔で話す習慣を作っていきましょう。
一方で、どれだけ家庭でスムーズに話せるようになっても、「初めて会う先生」「いつもと違う教室」という非日常の環境に置かれると、緊張で実力を発揮できないお子さまは多くいらっしゃいます。
当教室の「国立小受験 専門 定期教室」では、ご家庭で培った会話の基礎を活かし、他のお友だちや先生のいる適度な緊張感の中で、堂々と自分の考えを伝える「実践的なトレーニング」を行っています。
「家では話せるのに、外に出るとモジモジしてしまう」
「どんな質問が来ても、自信を持って答えられるようになってほしい」
このようにお考えの方は、ぜひ一度、定期教室の体験レッスンへお越しください。
お子さまの良さを引き出し、本番でキラキラと輝く表情でお話しできる「自信」を育みます。
現在、年中クラス・年長クラスともに体験レッスンを受付中です。
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