「完璧主義は身を滅ぼす」本当の意味とは?その原因は幼少期の環境にあるかもしれません

「完璧主義は身を滅ぼす」
この言葉を聞いたことがありますか?
仕事や人間関係、そして子育てにおいて
「もっとちゃんとしなきゃ」
「完璧にこなさなきゃ」
と自分や子どもを追い詰めてしまい、苦しくなっている方は少なくありません。
私自身がこの言葉に初めて触れたのは、高校時代の恩師からの教えでした。
当時の私は、この言葉のおかげで大学受験を乗り切ることができたと感じています。
そして今、学習者ではなく「教育者」の視点から改めてこの言葉を振り返ると、
幼児期の教育や子育てにおいて、非常に重要な真理を突いていることに気がつきます。
今回は、「完璧主義は身を滅ぼす」の本当の意味と、
子どもが完璧主義になってしまう幼少期の原因、
そして完璧主義から抜け出すためのヒントについてお話しします。
恩師から教わった「完璧主義は身を滅ぼす」という言葉
高校時代の恩師のひとり、英語科のN先生からの教えです。
N先生は、コワモテで授業も厳しい先生でした。
毎回、教科書の内容を「読んで訳せ」と生徒を次々と指名するので、気が気ではありません。
授業の予習を、真剣にするようになったのも、この英語の授業が初めてだったような気がします。
当時は、どちらかというと、「こわい先生」という印象でした。
そんなN先生が、授業中に一番熱が入ったのは、ほかでもない「雑談」の時間でした。
「授業は聞かなくてもいいから、雑談だけは聞け。雑談を聞かない奴は成功しないぞ。」
と、たびたびおっしゃっていたのを思い出します。
「先生の授業を聞かないでやり過ごす方が難しいけどな、」などと思ってもいましたが、あらためて振り返ってみると、この一言は、まさに金言、だと思わずにはいられません。
N先生がしてくださった雑談の、大半は記憶の彼方へと追いやられてしまっているのですが(先生、ごめんなさい)、
ただひとつだけ、今でも強烈に憶えている言葉があります。
それが、
「完璧主義は身を滅ぼす」
という教えです。
恩師が語った本当の意味
N先生の言葉をお借りして、かいつまんでご紹介します。
100点を求めようとするな。
70点を80点にするのは簡単だけど、90点を100点にしようとするのは相当に苦しい。
コップいっぱいに水を入れて運ぶようなものだ。
それよりも、ほどほどに水を入れて、何回か運んだ方が、よっぽどたくさんの水を運べる。
100点を取らないと満足できない奴は、いずれどこかで100点を取れなくなった時に潰れてしまう。
何事も、ほどほどにしろ。
完璧主義は身を滅ぼす。
高校1年生の時に、この教えに触れたおかげで、
各教科、まんべんなく受験勉強をして、それが志望校合格にもつながった、と感じています。
100点を目指す「完璧主義」より、まずは終わらせる「完了主義」
ビジネスの世界などでも、完璧を目指していつまでも完成しないより、まずは60点でも最後までやり切る「完了主義」が大切だと言われますが、
これは、お勉強においても当てはまります。
ある科目を学習しようとした時に、気合を入れて学習をしようとするほど、
学びはじめの段階から、細かいところまで覚えようと意気込むものですが、
結果的に、途中で挫折してしまうことも少なくありません。
それよりも、まずは(細かい理解は置いておいて)ひと通りの範囲を学習することで、学習内容の全体像を掴むことが効果的です。
「完璧主義」になってしまう原因は「幼少期の環境」にある?
日々の教室指導の中で、「完璧」を求めるお子さまの姿を注意深く見ていると、その奥には、
子どもと関わる大人に、その原点があるのではないかということを、考えるようになりました。
常に、「よくできること」を求められる。
お母さんに褒められて嬉しかったのは「ペーパーに正解するとき」。叱られたのは「ペーパーができなかったから」。
そんなお話を、聞いたこともあります。
「満点をとって当たり前」で、親からテストで褒められたことはない。
少しでも間違えると厳しく叱責された。
そんな経験から、学習が手につかなくなり、勉強が苦手になった。という経験を語ってくれた知人もいます。
「最良」を求めるから人は成長する、けれど
もちろん、
「より良いもの」を求めることは、プロとしての尊敬すべき姿勢だと思います。
「神は細部に宿る」とも言います。
ですが、完璧を求めすぎた結果、上手くいかなくなってしまうのであれば、
それは本末転倒です。
過ぎたるは、なお及ばざるが如し。
小学校受験を目指すお子さまにとっても、
現時点で、「できない」を「できる」に仕上げることに、こだわらないほうが、良いこともたくさんあります。
そもそも、
「ペーパーで満点を取ること」や
「制作課題を完成させること」が、
合格の必須条件であるとも、言い切れません。
大切なのは、
「できる」「できない」よりも、日々の「取り組み方」ではないでしょうか。
日々、いかに楽しく、学びを積み重ねていくか。
それを追求していった先に、「できる」喜びや、成長を実感することが、増えていくのだと思います。
ぜひ、ご家庭でも「結果」ではなく「プロセス」を認める楽しい学びを、親子で共有していただけたらと願っています。
「100点」より「取り組み方」を認める教室づくり
幼児期の学習において、
ペーパーで満点を取ることや、制作課題を完璧に仕上げることは、
決して合格や成長の「必須条件」ではありません。
大切なのは、「できる・できない」という結果よりも、
「今日も最後まで頑張ったね」
「昨日よりここが工夫できたね」
という日々の取り組み方(プロセス)を認め、楽しく学びを積み重ねていくことです。
当教室「国立小受験 専門 定期教室」では、子どもたちに完璧を求めることはしません。
間違えてもいい、失敗してもいい。
そこから「どうすれば上手くいくかな?」と一緒に考え、
学ぶことにヤミツキになるような「きっかけ」を届けることを指導の柱としています。
「子どもに厳しくしすぎて、勉強嫌いになってしまわないか不安」
「ペーパーの点数ばかり気にして、親子で疲弊してしまっている」
もし、そんな完璧主義のループに陥りそうになった時は、ぜひ一度当教室の体験レッスンへお越しください。
「楽しく学ぶ」ことの本当の価値と、子どもが自ら伸びていく姿を、ご家族で実感していただけるはずです。
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