「ちぎる」とは?やぶるとの違いと正しい練習方法(無料プリント付)|小学校受験の制作課題対策

国立小学校受験の制作課題「ちぎる」で悩むご家庭へ
小学校受験の制作課題は、単に手先の器用さを見るだけではなく、
・指示を理解する力
・手順を守る力
・丁寧に作業する力
などを総合的に見られる課題です。
この制作課題で、「ちぎる」という作業が出題されることがあります。
小学校受験の「ちぎる」という動作は、単に紙を破るだけの作業ではありません。
親指と人差し指を細かくコントロールする緻密な動きであり、就学後の学習に必要な「運筆力」や「集中力」を養うための思考の土台となる活動なのです。
この違いを理解していないと、どれだけ練習してもなかなか上達しません。
実際に練習を始めてみると、
・まっすぐちぎれない
・線に沿ってちぎれない
・指が離れて「やぶる」ようになってしまう
といった悩みを持つご家庭も多いのではないでしょうか。
自己流のちぎり方や、親指同士を大きく離して破るような動作が癖になってしまうと、
本番のテストで思うようなスピードや正確性を出すことが難しくなります。
「うちの子、ちぎるのが遅いかも…」
と感じたら、それは筋力ではなく「正しい型」を知らないだけかもしれません。
この記事では、国立小受験専門の教室で指導している「正しいちぎり方」の型と、
ご家庭で毎日無理なく上達するための練習ステップを詳しく解説します。
国立小学校受験の制作課題「ちぎる」と、「やぶる」の違い
制作課題で「ちぎる」作業が課される際に、
まずは「ちぎる」という動作がどのような動作になるか、を理解しておく必要があります。
「ちぎる」は、
両手の親指と人差し指で、紙をつまんで、
右手と左手の親指がくっついた状態のまま、線に沿って用紙を分割する作業です。
両手の動きとしては、
用紙をつまんだまま、両方の手首を「ねじる」動きをしているとも言えるかもしれません。
(実際に、紙を持たなくてもよいので、「ちぎる」動作をやってみると、ひじから手首までの位置は動かずに、左右の手首が時計回り、ないしは反時計回りに回旋していることがわかるはずです。)
「ちぎる」とは違う「やぶる」という動作もあります。
「やぶる」動作は、どのような動作かというと、
同じく、親指と人差し指で用紙をつまみますが、
つまんだ両手の親指が、離れていくようにして用紙を分割していくような動きです。
(例えば「納豆のタレやふりかけの袋を開ける」動作、極端にすれば、「バナナの皮をむく」動作に近いのが「やぶる」です。)
「やぶる」動作は、親指と親指が離れる動作になりますが、
その際、両方の手首の位置も、動いていることになります。
なぜ、「やぶる」ではなく「ちぎる」である必要があるのか。
国立小受験の制作課題で課される「ちぎる」の動作が、
「やぶる」動作でないようにする必要があるのは、なぜでしょうか。
それは、「やぶる」動作が、曲線など細かい作業に不向きであることが理由です。
「やぶる」動作は、
親指どうしが離れているため、
実際の「今、破られている箇所」から、両指が離れているということになります。
そうすると、
曲線などの細かい変化を、正確につけることが難しくなってしまいます。
その点、「ちぎる」は、
「左手の親指と人差し指」「今ちぎられている箇所」「右手の親指と人差し指」が、ほとんどくっついている状態で、用紙をちぎっていきますから、
「直線」も「曲線」も、自由自在にちぎりとっていくことが可能です。
【基本の型】親指を離さない!正しい『ちぎり方』3つのポイント
あらためて、「ちぎる」作業の基本を確認していきましょう。
- 親指と親指を離さずにちぎる(「やぶる」動作にならない)
- 「上から下へ」ちぎる(「下から上へ」だとスピードが出づらい)
- 線の真ん中をちぎる(比較的、右側にずれる場合が多い)
ちぎるときは、親指と親指を仲良しにして、
「上から下へ」ちぎっていくのが基本です。
(下から上へと反対むきにちぎることもできますが、指の動きが難しくスピードが出づらいです。)
練習するときは、親指同士が離れないように、
「ちょこちょこ」とちぎっていくようにします。
親指同士が離れてしまうのは「やぶる」という動作であり、
線の上から離れてしまう可能性が高くなります。
そのため、まずは、
「親指と親指を仲良しにした」状態での「ちぎる」をマスターすることが大切になっていきます。
では、実際に、どのような手順で「ちぎる」をマスターしていけばよいのでしょうか。
以下に、「ちぎる」作業をマスターするためのステップをご紹介します。
ご家庭でできる「ちぎる」マスターのための練習ステップ
ステップ①折り目に沿って「ちぎる」
「ちぎる」マスターのためのファーストステップは、
「細長い用紙を、縦にちぎっていく」ことからスタートします。
縦に4つ折りにした折り紙の、折り目に沿って「ちぎる」といった練習が適当です。
(最初は、折り紙を縦に二等分しておいて、細長くしておいてからちぎるようにしても良いでしょう。)
まずは、「まっすぐ」ちぎる中で、
「親指と親指を仲良しにした」ちぎりのやり方を覚えていきます。
ステップ②線に沿ってちぎる
次のステップでは、用紙に折り目をつけずに、線をかいて、その線に沿って用紙をちぎります。
この時の用紙は、
お子さまが両手の指をくっつけてつまめる程度の細長い用紙にしたほうが良いでしょう。
最初は、「まっすぐの線」を、
慣れてきたら、「少し波打った曲線」をかいてみて、
線に沿ってちぎるようにします。
「直線」については、うっかり「やぶる」になってしまっても、線の通りに進むこともできるかもしれませんが、
「曲線」となると、「やぶる」だと、線からずれてしまうことになるでしょう。
ですから、「曲線」での「ちぎる」に関しては、
「ちぎる」動作がある程度ただしく行えるようになってから取り組むのでも、遅くはありません。
ステップ③形をちぎり取る
曲線も、自在にちぎることができるようになってきたら、
今度は、「○」や「△」、「♡」などの形を用紙に書いて、その線に沿ってちぎる、という作業を行います。
ちぎる用紙の大きさは、折り紙の4分の1サイズくらいが適当です。
少し大きなサイズの場合は、「紙を、少し波打たせて(という表現が適切ではない気もしますが、)、親指と人差し指の輪っかの中に収まるようにして持つ」という工夫も必要になってきます。
形をちぎりとる前に、
線の内側に、クーピーで色を塗るなどすれば、
「ぬる」作業についても練習をすることができます。
上記の「ちぎる」のレベルに沿って、
ちょうど良い難易度の練習に取り組むことで、
「ちぎる」作業のレベルを、ステップアップさせていきましょう。
「ちぎる」練習は、1日の時間や量を決めて、少しずつ取り組む
たとえば「折り紙の1辺を直線でちぎる」作業を、1分でちぎれるようになったら曲線に移行するなどルールを決めて、
そこに向けて、時間を計りながら取り組むと、記録を更新していく中で小さな成長を実感できるようになります。
最初は、「60秒まででお時間」として、まっすぐちぎれた長さの記録をとっていくと、
時間が長くなりすぎて「集中力切れ」を起こさないですみます。
毎日、少しずつ取り組むことが効果的です。
「1日1ちぎり」、例えば、「折り紙1枚を縦に4等分する」とか「形の描かれた紙の線に沿って形を1つちぎり取る」といった分量を決めて取り組めると良いでしょう。
少しずつ、無理なく進めるようにしていってください。
「ちぎる」作業の際は、線のどの位置をちぎれば良いのか。
制作課題で「ちぎる」課題が出てくると、
「線のどの位置をちぎれば良いか」という疑問が出てくることがあります。
たとえば、下図の○を太い線に沿ってちぎる、という課題が出た場合、

太い線の、「外側」「真ん中」「内側」のどのあたりをちぎれば良いか、気になるかもしれません。

正解は、「どこでもOK」です。
あくまでも、「線に沿って」なので、
図の通り、太い線の『中を通る』ようにちぎる意識を持つと、線が半分残るような形になり、もっとも綺麗に見えます。
(上の図で言えば、青いラインと緑のラインの間で、ちぎっていけば良い、ということになります。)
意識づけとしては、やはり、線の真ん中あたり(上の図であれば赤いライン)をちぎっていく意識で進めていけば、
線の内側に入ってちぎってしまったり、
線の外側を残してちぎることも、
少なくなるはずです。
とは言え、最初は、
「線に沿ってちぎる」こと自体が難しいかもしれません。
慣れないうちは、うまくできないのが当たり前なので、
繰り返し取り組む中で、どんどん「上手になってきたね」というのを、実感しながら練習を進めていってください。
ご家庭で使える「ちぎる」練習用プリント
ここまでお読みいただいた皆様に、
ご家庭の学習で使える「ちぎり練習プリント」を準備いたしました。
筑波小の「塗る・ちぎる・貼る」工程の練習のためにご活用ください。
「ちぎる」が難しい年中さんの場合は、ハサミで切る作業に変えて「塗る・切る・貼る」作業の練習としても使用できます。
線が細い方が、難易度が高いです。「レベル1(直線)で指の感覚を養い、レベル3(曲線)で自信をつけましょう。
「1日1ちぎり」の練習にご活用ください。
※お教室では、さらに様々な形をちぎる『応用編プリント』も活用中です。製作講座や預かり学習の際に、難しい形にもチャレンジしてみてください。
制作課題は「正しい練習方法」が重要
制作課題は、ただ繰り返し練習すれば良いわけではありません。
実際には
・紙や道具の持ち方
・指の使い方
・作業の順序
など、細かなポイントがあります。
自己流で練習を続けると、「頑張っているのに上達しない」という状態になることもあります。
当教室では、
国立小学校受験の制作課題について、
・手先の使い方
・作業の進め方
・次のレベルに上達するための意識ポイント
まで含めて指導しています。
制作課題の練習方法を知りたい方は、体験授業でもご相談いただけます。
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