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「やってはいけない」お子さまの可能性を閉ざす声かけ

今日も、幼稚園での授業がありました。

 

30人を超えるお子さまたちと一緒に、

「間違い探し」の問題に取り組んでみました。

 

 

「どんなところが違うかな?離れているところにいる人にもわかるように、言葉で説明してみよう。」

 

言葉で表現をしようとする意識や習慣を積み重ねることで、

お話をする力だけでなく、

お話を聞き取って理解する力も、一緒に身についていきます。

 

ご自宅でも、ぜひ、お子さまが言葉での説明を試みる機会を、作ってみてください。

 

 

さて、

幼稚園でのクラスともなると、

30人を超える大人数での授業です。

 

30人も、お子さまが集まれば、

全員が、最初から最後まで、整然と姿勢を整えて座る、というわけにはいきません。

むしろ、そうではないのが自然なことです。

 

それでも、

「小学校での学習の準備のため」を考えても、

そして、小学校受験を考えるのであれば、なおのこと、

「正しい姿勢をキープする」

ということは大切になってきます。

 

ですから当然、

姿勢について言及して、意識を促す必要もあります。

 

 

「子どもたちの姿勢が崩れがちである。」そして「姿勢を整えてもらいたい」

そんな時に、

どのような声がけをするか。

 

私が心がけていることを、ご紹介します。

 

 

子どもたちに「姿勢」を意識してほしいとき。

可能な限り、気をつけていることは、

 

「姿勢に気をつけてくださいね」という声かけを、

極力、特定の個人にむけては言わない、ということです。

 

どうしても、というときは、

全体にむけた声かけをします。

 

そして、むしろその代わりに、

「ここで姿勢を整えられている人がいて、すばらしいですね。」

といった声を、かけるようにしています。

 

極端な話、姿勢を整えられている人が30人中1人だけだったとしてもです。

 

 

そうすると、

「あっ、そうだ姿勢だった」

と、気がついて、すんなり姿勢を整えることができるお子さまが、出てきます。

 

 

これは、

直接的に強制されていなくても、

「どうしたらいいのかな。」を自分で気づいて、考えられることが、

後の自立性を育むためにも大切だと考えているからでもあります。

 

そして、もうひとつの理由は、

直接、指摘を受けた場合に、

「どうしよう、怒られちゃった。」

「ぼく(わたし)って、上手にできてなくてダメなのかなぁ。」

などと、

指摘されたことを引きずってしまう時間が、長くなる可能性があるからです。

 

心が動揺しているその時間にも、学習の内容がどんどん理解できるとしたら、

そのお子さまは、よほどのメンタルタフネスだと、言えるでしょう。

 

間違いや欠点を指摘することで、

子どもたちを「やっつけて」いこうとすると、

その分だけ、子どもたちの学びの時間を潰していることにすらなりうる、と考えています。

 

そして、

そうやって、個人を攻撃することが、

間違いが正されることに効果的か、ということを考えても、

「注意する」という声かけについては、一考の余地があるのではないかというのが個人的な立場です。

 

 

受験を考える上でも、

小学生のお勉強をスムーズに進めていく上でも、

「姿勢を整える」ということは重要な要素のひとつです。

 

ですが、それはあくまでも「大人の都合」「大人の論理」です。

 

学びの質を下げてまで、その都合を押しつける必要は

果たして、あるのでしょうか。

 

そして、逆に考えたら、

ある意味で大人の都合であるお約束を守って、

姿勢を整えて、お話を聞いてくれるお子さま、

つまり、

より深い学びの場を一緒に作るために協力してくれているお子さまがいたとしたら、

それは、とてもありがたいことなのです。

 

 

ですから、

私個人としては、

「姿勢を整える」ことに意識を向けてほしいときは、

間違いを正そうとするのではなく、

できている姿を認めることに、努めています。

 

 

 

誰にだって、うまくできていないことや欠点・短所はあるでしょう。

そもそも、私自身が欠点のかたまりのようなものです。

 

だからといって、

短所ばかりをひたすら指摘されていたら

どんどん、自信がなくなってしまうでしょう。

 

そのうち、得意なことや長所だと思っていたすらも、

「本当にできているのかな?」と、不安になってしまうかもしれません。

 

 

 

どうしても、間違いを指摘する際にも、

「なおすとよい行為について、理由をつけて指摘をする」ようにします。

 

たとえば、「お話を聞く」ということが上手にできていない場合には、

「お話を聞いていないと、次に何をしたらいいか分からなくなっちゃうよ?」とか、

「誰かがお話をする時にお喋りをしていたら、他のお友達がお話が聞けなくて困っちゃうよね。」といったように、伝えるようにします。

 

 

そして、これは、どんな理由があっても絶対にNGなのが、

「人格を否定する」ということです。

 

上記の例であれば、

「お話を聞けていないなんて、本当に自分勝手な子ね。」

「お約束を守れないなんて、人として最低よ。」

などといったところでしょうか。

 

これらの声かけは、

「間違った行動をあらためよう」という意識よりも、

「自分は自分勝手な子なんだ。」

「自分は、人として最低。」

といったメッセージを、

強く強く、お子さまに刻みつけてしまうことになります。

 

 

そして、

こうした、人格について語るメッセージは、

長期的に、お子さまの心の中にとどまり、

将来にわたって、その人生に影響を与えることになります。

 

 

指摘をする側としては、

お子さまに、良くなってほしい思いしかないのですが、

結果として、

現在の状態を、ますます繰り返すようになってしまうという、

望むこととは逆の結果を、引き起こすということになるのです。

 

 

ですから、

間違いや誤りを指摘するときこそ、

細心の注意を払う必要があります。

 

 

反対に、

よい姿勢や、素晴らしい瞬間については、

存分に指摘して、認めていきたいものです。

 

そうすることで、

ますます、良い状態が繰り返されるようになっていきます。

 

 

ご家庭でも、

「できていないところ」の指摘は極力、控えるようにする代わりに、

ぜひ、お子さまの良いところをキャッチして、

ますます、自信を持って取り組めるように、その「良いところ」を伝えていってみてください。

 

日々の学習に、目に見えた変化が、起こるかもしれません。

 

 

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