先週末の国立小受験 専門 定期教室の課題まとめ
週末の定期教室も、ご参加ありがとうございます。
新たにスタートした土曜日クラスに加えて、昨日の日曜日クラスも、
お子さまたちが、真剣に学習に取り組む姿が印象的だった授業でした。
新年長クラスの第7回の授業のペーパー課題は「順対応」と「単位の考え方」について学習しました。
「順対応」は、「大きいもの(または、小さいもの)から順に」が鉄則です。
順対応のペーパー課題は、
「大きさ(長さ/量)がぴったりになるもの同士を線で結びましょう」という問題でしたので、
問題によっては、
「上と下で、ちょうどぴったりになる大きさ」を考えたら、正解できる問題もあるかもしれません。
(今回のペーパーでは、②⑨あたりの問題は、大きさがぴったりになるように問題ができています。)
ですが、
ただでさえ微妙な「大きさの違い」を、
上下で正しく対応するのは、
それはそれで難しいことです。
また、
純粋に「大きさがぴったりになるもの」同士を対応させるものでない場合、正答することが難しくなります。
(たとえば、①④の問題などは、上と下の絵が、そもそも「ぴったり重なる」タイプのものではありませんでした。)
順対応の課題で必要なのは、
まず、「1番大きいもの」と「1番大きいもの」
次に、「2番目に大きいもの」と「2番目に大きいもの」
そして、「3番目に大きいもの」と「3番目に大きいもの」
…
…
と、順番に対応させていくことが必要です。
その上で必要なのが、
やはり「○番目」という順序数の考え方を理解していることです。
ですから、
「順対応」の問題は、
「大小比較」「(量の)多少比較」「長短比較」
などの単元が明確に理解できていて、初めて取り組める問題です。
もし、今回の「順対応」の問題が難しい、という場合は、
ぜひ、上記の「比較の問題」に取り組んでみることをオススメします。
また、順対応の課題の解答の順番は
必ずしも、「左から順」とはならないのがポイントです。
これは、その他の「線結び」で対応づける課題でも共通していますが、
「左から順に解く」のではなく、
「答えがわかりやすいものから順に解く」ことで、
残りの選択肢が少なくなり、答えを選びやすくなります。
ちょっとした「テクニック」にはなりますが、
上手に答えを出すためには、「できるところからやる」というのもポイントです。
(ちなみに、上記はあくまでも「ひとつの解答欄のなかでの問題の解き方」についてです。
解答のお部屋が分かれている問題は、なるべく「上から順に」というていくようにした方が良いです。
「よく分からないから、次」という判断が早すぎても、うまく答えを出せないことが増えてしまうかもしれないからです。
分からない問題を「飛ばす」タイミングについては、ケースバイケースでもあり、また別の話になるので今回は割愛します。)
ファイルに厚紙を入れるのは「巧緻性」の課題でもありました。
また、今回のペーパー学習の前に導入で使った「opp袋に厚紙を入れる」という課題は、
手先の巧緻性を確かめる課題の練習でもありました。
過去、東京学芸大学附属世田谷小学校の調査本番において、
「厚紙を四つ折りにしてファイルに入れる」という課題が出されています。
これは、「紙を丁寧に四つ折りにできるか」が問われている課題でもありますが、
その後の、「紙をファイルに入れる」という作業も、慣れていないと、それなりに苦戦する作業かもしれません。
こういった作業ひとつも、
やはり「慣れ」は必要です。
「猛練習」をする必要まではないものの、
やはり「やったことがある」「上手にできた」という経験があるのとないのとで、
落ち着いて作業できるかどうかも、変わってくるはずです。
そんな意図があっての、「紙を袋に入れる課題」でした。
「単位の考え方」は「計数と記憶」の課題です。
ペーパー課題の後半の「単位の考え方」については、
大きさ、量、長さなどの比較の問題を「数を数える」ことによって答えを見つける問題でした。
基準となる「単位」があれば、大きさや長さも比べられる、という体験は、
小学校での単位の学習(つまり”m”や”L”、”g”などの理解)にもつながります。
そして、問題に答える際は、
複数のものの「数」を数えて、
それぞれの「数」を記憶しておく必要があります。
数の数え方については、
「計数」の単元の学習に、繰り返し復習することが大切です。
授業中は、ペーパーに「チェック」をつけて、数えていることをわかりやすく示していますが、
慣れてきたら、ペーパーへの「チェック」をつけなくても、素早く正確に数えることができるでしょう。
声を出さず、
印もつけずに、
もれなく、重複なく数を数えていき、
数えた数を「一時的に記憶にとどめる」ことを、できるようにしていきましょう。
計数については、
過去ブログ
も、あわせてご参照ください。
行動観察課題としてポピュラーな「猛獣狩りに行こうよ」
また、今回の定期教室では、
行動観察課題として「猛獣狩りに行こうよ」の課題にも取り組みました。
お茶の水女子大学附属小学校などでも、実際に出題されたことがある「猛獣狩りに行こうよ」ですが、
大きく分けると、
講師の動きを恥ずかしがらずに模倣できる「模倣運動」の側面と、
単語の「音の数」を考えて、お友達とグループを作ることができる「グループ課題」の側面の、
2つの側面があります。
恥ずかしがらずに、楽しみながら取り組む模倣運動については、
お家でも、「まねっこ体操」としてたくさん取り組んでみてください。
(特に、「ちょっと恥ずかしいな」という動きも含めて取り組んでみると良いかもしれません。)
また、「お友達とグループを作る」課題の中では、
「一緒に集まろう」
「4人だよ!」
などと、声をかけながら動けるとよいでしょう。
お友達に対しても、積極的に働きかけたり、
お友達からの声かけに「いいよ」などと応じることができるとよいです。
反対に、
無言で立ちつくしてしまったり、
あるいは、(これも無言であることも多いのですが)お友達の手を強く引っ張ったり、
反対に、人数以上のグループになってしまった時に、誰かを「追い出す」ようにも見える動きをしてしまうのは、
課題を解決する上では、「より良くすることができる」ポイントでもあります。
お友達と一緒に取り組む課題については、
「こんなふうに声かけできると、もっと素敵だね。」
などということを、親子でも考えつつ、
ご家庭の中で、似たようなシチュエーション(=親子で協力して何かに取り組む機会)があったときは、
ぜひ、「会話」をしながら取り組むことも、意識してみてください。
次回の定期教室は、3/20・21です。
2週間後も、また、元気な皆さまと一緒にお勉強ができるのを楽しみにしています。
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お申し込み受付中の講座
2021春期講習
3/22〜3/30までの計8日間で開講する春期講習について、
お申し込み受付がスタートしています。
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なお、国立小受験対策の春期講習の詳細については、
以下のブログ記事もご覧ください。
春期講習のお申し込みは、
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レギュラークラスの皆様も、
お教室に通っていないお子様も、
どちらも、ご参加いただける講座となっております。
春休み、
新年度直前の区切りのタイミングに、
お教室で、一緒に「お勉強」をしていきましょう。
金生先生の行動観察講座
日時:2021年3月14日(日) ①9:00〜10:30 ②11:00〜12:30
※①②ともに、同じ内容の講座です。
会場:四ツ谷
受講料:10,000円(税込)
講師:金生先生
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