わが子に対する「声のかけ方」(3)
わが子に対する「声のかけ方」というテーマで3回にわたりご説明しています。
最終日の今日は
お子さまが「望ましい未来を手に入れる」
と思えるために、
どのような声かけをしてあげればいいのか
考えてまいりましょう。
1日目 わが子に対する「声のかけ方」(1)はこちらから。
2日目 わが子に対する「声のかけ方」(2)はこちらから。
例えば、
1日目に挙げた、「歯磨きをしないと虫歯になるよ」という言葉を、
前向きな未来を表現する形で伝えるにはどうすれば良いでしょうか
少し考えてみてください
この場合の声かけの一例としては、
「上手に歯磨きができたら、ご飯をずっと美味しく食べることができるよ」
といったような言葉の選び方が考えられます。
もう一つの例として挙げた、
「今日、この勉強をしなかったら、受験に合格できないよ」
はどうでしょうか。
もちろん、今日そのお勉強をしたからといって、
「合格できる」と言い切るのはオーバートークにあたるでしょう。
(今日の勉強だけでは、合格約束することはできません。)
そこまで誇張しなくとも、
「このお勉強を毎日継続すれば、志望校に合格する可能性がどんどん高まるよ(=素敵な小学生にもっと近づくよ)」といったような声かけであれば、
伝えたいことは同じなのではないでしょうか。
人を動かそうとする上で、
「不幸な未来を暗示する」という方法は、相手を行動させる上での「即効性」があるかもしれません。
だからこそ、かもしれませんが、私はこのような声かけの方法で人を動かそうとすることに対して、快く思わない人間のひとりです。
誰であったとしても、
他者の「不幸な未来」を予言する権利はありません。
誰からであれ、「そのようなことを言われる筋合いはない」とも言えるかもしれません。
ただ、この言葉の使い方は、
「声かけのクセ」です。
悪意がなくとも、ついつい、このような言い方で声かけをしてしまっているな、と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
そのような場合は、
繰り返し、「前向きな言葉を使った言い換え」を意識することで、
自分の「声かけのクセ」を改めていくことができるはずです。
わが子に(あるいは他者に)行動を促すときに、
行動することによって得られる「望ましい未来」にフォーカスを当てて、伝えるようにしてみましょう。
そのような声かけを心がけることで、
自分自身も、前向きに物事を考えるという「思考のクセ」を獲得することができるはずです。
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