国立小受験の「○○比較」の課題に取り組む際に意識するポイント
本日は、小学校受験における、「比較」の学習に取り組む際に、意識しておくポイントについてご紹介していきます。
小学校受験における「比較」の学習の単元は、多岐にわたります。
国立小受験 専門 定期教室で扱っている単元だけでも、
・大小比較(「大きい」と「小さい」)
・多少比較(「多い」と「少ない」)※数の多少と、量など数えられないものの多少があります。
・上下比較(「上」と「下」)
・前後比較(「前」と「後ろ」)
・左右比較(「右」と「左」)
・長短比較(「長い」と「短い」)
・重さの比較(「重い」と「軽い」)
といった単元が存在します。
単元に分けていなくても、
・速さの比較(「速い」と「遅い」)や高さの比較(「高い」と「低い」)※お話の内容理解での出題など
・糖度の比較(「甘い」と「甘くない」)※常識問題あるいは逆対応の中で出題
といった比較の課題なども存在します。
それぞれの単元において、
「大きい」と「小さい」など、対称となる「反対言葉」の理解をしていく必要があります。
反対言葉を語彙として理解できていないと、
「長い」「太い」の反対言葉(「短い」「細い」)が思い浮かばず、
まとめて「小さい」となってしまう場合や、
「長くない」「太くない」といった、否定形の表現となる場合があります。
(ただ、自分の持っている語彙の中で、表現をしようとする姿勢は、素晴らしいと思います。なので、お子さまがこうした答えをした場合に、「それは違う」とダメ出しをすることは避けています。)
こうした、反対言葉も含めた比較の表現を理解していくことが、
比較の学習の際の、目的のひとつです。
どの「○○比較」にも共通する、大切な考え方が2つあります。
お教室の中では、
「大小比較」が「上下比較」になっても、「重さの比較」になっても、
共通して、身につけてほしい考え方、概念を意識して指導を進めています。
比較の学習の「キモ」となるのは、
ひとつめが、「より」の表現の理解、
ふたつめが、「順序数」の考え方の理解です。
①比較の学習で、「より」の表現を理解する
たとえば、大小比較を例にとると、
「〇〇は、△△より大きい(小さい)です。」
といった言い方で2者の大小を説明された場合に、それが理解できること、
そして、同じ表現で、2者の大小を説明できることが、目標になります。
また、3つ以上のものの中で、「〇〇より大きい(小さい)もの」を聞かれたときに、
答えが1つだけでなく、2つ以上ある(かもしれない)ことも、理解していく必要があります。
これは特に、
「重さの比較」において、
直接、シーソーで重さを比較されたものだけが、「〇〇より重い(軽い)もの」であるという認識となりやすいので、
繰り返し学習に取り組む中で、「答えは1つだけではない(かも)」ということを、理解していくことが大切です。
そして、「より」という表現については、
「○○より大きくて、△△より小さい」というふうに、
2つの比較の条件がつけれらた問題が出されることもあります。
これは、
「設問で出された条件を、正しく理解し記憶に留めること」が、回答の絶対条件です。
そのためにも、
・「大きい」「小さい」などの表現の理解
・複数ある条件を正しく聞き取って記憶する力
が必要です。
さらに、実際に回答するにあたっては、
「2つの条件を、それぞれ検証しながら、正解を見つけていくこと」が必要になりますから、
これは、年長さんになっても、なかなか難しい課題です。
・設問を正しく聞き取れて記憶できているかを、「どのような問題だったか」聞くことで確認した上で、
・ひとつひとつの選択肢が、「〇〇より大きいか」そして「△△より小さいか」を、それぞれ検証していく、
というやり方で、じっくりと、答えを確かめていくことが必要かもしれません。
2つの「より」の条件がついた比較の問題にスムーズに答えられるようになれば、
「比較の学習」においては、かなりのレベルまで到達していると言えるでしょう。
2つの「より」の問題で、比較的イメージしやすいのが、
「前後」「上下」「左右」など、位置の比較の問題です。
たとえば、下の図で「□より右で◇より左」といった場合は、
○□●☆△◎◇▲
・→ ←・
のように、□と◇ではさまれた「●☆△◎」が正解、となるからです。
2つの「より」の課題の導入としては、
こういった、位置の比較から取り組んでみると、良いかもしれません。
②比較の学習で、「順序数」の考え方を理解する
同じく、大小比較を例にとって、考えてみましょう。
たとえば、上記の図の中で、
「3番目に大きい○はどれですか。」
という設問があったときに、
「正解のものを、まっさきに見て答える」ということはできません。
逆に、お子さまの目線が真っ先に正解のものを選んでいだ場合は、少し注意をする必要があるかもしれません。
(「勘」で正解を選んでいる可能性があるからです。)
比較の学習における「○番目に△△」という問題に答える際は、
必ず、
最初に「いちばん△△」のものを探し、
次に、「2番目に△△」のものを探し、
そして「3番目に△△」のものを探し、
………、
と、順番に探していく必要があります。
上記の例であれば、
「いちばん大きい○」(右下)
「2番目に大きい○」(左上)
「3番目に大きい○」(左下)
の順番に、視線が動いていく必要があります。
単元を変え、形を変え、
何度も、「より」や「○番目」という言葉が含まれた問題が出されていきます。
繰り返し学習の中で、
この2つの表現については、確実に理解をしていきながら、
それぞれの単元の学習を進めていきましょう。
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