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図形学習の基礎も「遊び」感覚で

本日は、図形学習の基礎編について、まとめてみます。

 

図形学習の基礎は「基本図形」の理解から。

図形についての学習は、

基本図形である「まる」「さんかく」「ましかく」「ながしかく」そして「ひし形」の名称と、それぞれの特徴を理解することが、大切な基礎になってきます。

 

まると、さんかく

さんかくと、ましかく

ましかくと、ながしかく

ましかくと、ひし形

などなど、それぞれの図形を比べたときに、

「どういうところが、似ているか」

「どういうところが、違うか」

を、それぞれ、説明できるようにしていくことで、図形の理解が、さらに深まります。

 

身の回りのもので、基本図形と同じ形を、探してみるのも、良い学習になるでしょう。

 

基礎的な問題にあたる「図形構成」「図形分割」

基本図形の理解が進んだら、

ひとつの図形を、いくつかの形に分けた時、どれと、どれを組み合わせたらお手本の形ができるか。

といった図形構成、図形分割の問題も、取り組んでいくことになるでしょう。

 

図形構成、図形分割の問題は、小学校受験でも、頻出の課題のひとつです。

また、これらを理解し、スムーズに答えられるようになることが、応用的な回転図形の問題を理解する土台にもなります。

 

図形に関しても、演習量を積み上げていく繰り返しの中で、その理解が身についていくものだと思います。

もちろん、ペーパーを使った学習として、取り組んでいくことも大切ですが、

ペーパー以外の場面でも、図形構成・図形分割の学習を進められる手段があります。

 

 

ペーパー以外で、図形に関する力を伸ばす重要アイテム

それは、ずばり、「パズル」です。

 

パズルを取り組む中で、以下の力が養われます。

 

・「完成形」をイメージして、完成形を分割して考える力がつく。

パズルに取り組む中で、

「この形は、ここに置いて、そうすると、ここにこれが置けるぞ」という風に、

実際に、図形に線を描かなくても、透明な「分割線」が見えてくるようになります。

 

この「透明な分割線」が見えてくる(頭の中でイメージできる)状態になったら、

図形分割の問題は、かなりスムーズに、解くことができるようになってくることでしょう。

 

・完成に向けて、「ものごとを見通す」視点が身につく。

パズルを完成させようと考えたときに、「このピースは、絶対ここに置かないといけない」とか、「ここにこのピースを置いたら、後になって完成できなくなってしまう」といった場合が、あったりします。

ですから、パズルへの取り組みは、「なんとなく、ピースを当てはめていく」という段階から、「先行きを考えながら、ピースを組んでいく」という段階へと、シフトしていくようになります。

それはつまり、完成(ゴール)への先読み思考や、逆算思考を、獲得しているということです。

 

これは、図形問題に限定した力ではなく、受験にとっても、「見通しを立てて行動する」など、トータルで役に立つ力になりえます。

 

・図形の回転や反転をイメージする力がつく

パズルが、もうほとんど完成しそうになったときに、「残りのピースをどのように当てはめるか」が問題になる時があります。

 

そういったときに、残ったピースを回したり、ひっくり返したりすることで、最後のピースを当てはめていきます。

この動きの中で、図形が回転する様子や、反転する様子を、見ながらイメージすることができます。

 

経験が増えていけば、実際に動かす前から、「回したり、ひっくり返したらどうなるか」をイメージすることができるようになります。

これが、図形分割のピースが回転している場合や、のちの重ね図形・回転図形の理解にもつながります。

 

・パズルを動かすことが、「手先の巧緻性」の向上につながる

また、上記のように、パズルを「回す」「ひっくり返す」動作や、そもそもパズルを「つまむ」といった動作が、手先の巧緻性を高めることにつながります。

指先を使った学習という意味では、制作課題の上達につながる力も、身についていくともいえるでしょう。

 

 

パズルも、遊びながら取り組める知育の代表格です。

そして、頭を使って取り組むゲームであればこそ、その知的な刺激に、熱中していきやすいツールでもあります。

 

受験の直前期に「パズルに取り組んでみてください」といっても、他にもやることが沢山あって、パズルどころではない、となってしまうかもしれません。

受験に向けた図形学習に、取り組むのであれば、今、です。

 

ぜひ、日々の学習の中に、「パズル」の時間も組み込むようにしてみてください。

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