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スマートホンを手放して気づいたこと

今回は、受験のための学習から少し離れて、昨日、経験したことについて書きます。

 

昨日のことです。

 

予定していた教室に向かうために自宅を出て、

最寄り駅まで歩いていった時に、

「スマホを鞄に入れ忘れた」ということに気がつきました。

 

駅の改札を通過するための電子マネーをスマートホンに入れているため、

その日の過ちに気がついたのは、駅まで歩いてきた時でした。

 

予定の都合上、自宅まで取りに引き返すこともできなかったので、

そのまま電車に乗るしかありません。

 

久しぶりに、現金で切符を購入して、電車に乗りました。

 

 

そこから、「スマホなし」の私の1日がスタートしたのです。

 

 

1日スマートホンを手放して気づいたこと

 

さて、強制的にではありますが、

1日の「スマホ断食」をするクリスマスとなりました。

 

そうすることで、いくつかの気づきがありました。

 

第一に、「日常的に、いかにスマホを手にしていることが多かったか」ということに気がつきました。

 

1日の中で、

ふっと、手が(本来だったらスマホがあるはずの)カバンに伸びようとする瞬間がありました。

 

電車での移動中、

本来なら、ニュースのアプリを見たり、仕事のメールやメッセージをチェックする時間です。

ですが、スマホがない以上、それはできません。

 

他の「時間を潰せるもの」を持ち合わせているわけではなかったので、

電車の中で、「何もない」時間が過ぎていきます。

 

こうなったら、できるのは居眠りをすることか、瞑想をすることか、

と、思考の方が迷走しだします。

 

仕方なしに、電車の中の広告を眺めてみたり、

本当に、目をつぶって「寝ているふり」をしてみたり。

 

電車で移動する、わずか10 数分の間ですら、

「何もしない」ことが新鮮にうつる。

 

それほどに、日々の時間を細かく埋め尽くしていた、というのが、第二の気づきです。

 

 

私は喫煙者ではないのですが、

喫煙者の方が、タバコをくわえる理由を「口寂しいから」と話すのを聞いたことがあります。

 

それと、似たような感覚なのかもしれません。

 

会話をする中でも、ふとした空白の時間や、沈黙を埋めるためにスマホを開く。

そんな瞬間が、ほぼ無意識のうちに存在していた、ということを、知りました。

 

 

ちょうど先日、

「スマホのゲームがやめられないんです。」という相談をある学生さんから受けていたのですが、

大なり小なり、スマートホンという機械に依存している部分というのは自分にもあるのだという事実に、このような形で直面することとなりました。

 

 

無意識のうちに、スマートホンの画面と向き合ってしまっている時間

皆さんも、それがどれだけあるのだろうか、と考えてみてください。

ひょっとしたら、新たな発見があるかもしれません。

 

 

昨日1日の間だけでも、「スマホがない」ということで、いろいろな不便さを感じました。

 

たとえば、リアルタイムにメールや電話のやりとりができないこと。

買い物をするたびにつけていた家計簿アプリに、金額の入力ができないこと。

忘れないように、と作業の内容をリマインダーに記録することができないこと。

慣れない経路を移動する際に、路線図の乗り換えを調べながら移動することができないこと。

 

 

スマートホンが無かったからといって、昨日1日で重大なトラブルは起こりませんでしたが、

日常の中で、ちょっとずつの「便利」を、ポケットサイズのデバイスから受け取っていた、ということが分かりました。

 

そして、スマートホンから便利さを享受している分だけ、

考える手間がなくなっている、ということに気づきました。

これが、第三の気づきです。

 

たとえば、駅の移動を考えても、

「どの駅で降りないといけない」ということを、覚えておいてそのように動くことは、

行動観察などでの「お約束」を守ることと通じているわけですが、

アプリで経路を検索していれば、途中で乗り換えが分からなくなっても、アプリを見返せばすぐに分かります。

なので、わざわざ、移動する経路を「覚えよう」とする必要もなくなるわけです。

 

スマートホンを手放した状態で1日生活してみただけで、

多くの「覚える」ということをスマホ任せにしていたということがわかりました。

 

その他にも、日常の中で、覚えることを放棄していることはあるでしょう。

 

たとえば、ご家族の電話番号も、スマホの電池が切れたら分からなくなる場合があるかもしれません。

 

 

スマートホンは、便利な道具です。

ですから、その道具を活用することを否定するつもりはありませんし、私自身、これからもスマートホンを大いに使っていくつもりです。

今日も、忘れていないかを確認した上で、自宅を出ました。

 

ですが、その便利さによって、

知らず知らずのうちに、意識して行動する瞬間や、考える習慣が減ってしまっているかもしれない、ということは、

考える必要があると思いました。

 

「スマートホン」のことを、いつも以上に意識させられた昨日と今日でしたが、

都内を歩いていると、歩きながらですら、スマホからの情報を受け取っている、いわゆる「歩きスマホ」をしている人が、意外なほどに多いこともわかりました。

お子さまを連れていると、「危ない」と思う瞬間も多いかもしれません。

 

数センチ四方の画面をのぞいている間に、

ひょっとしたら、大切な情報を見落としてしまっていることも、あるかもしれません。

 

便利ゆえに、扱い方も気をつける必要があるスマートホン。

皆様も、これを他山の石として、ぜひ、スマートホンの扱い方について、思いを巡らせてみていただければ幸いです。

 

 

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