本日は、小学校受験の学習単元のひとつ「方眼上の位置」の課題の解き方についてまとめていきます。
方眼上の位置
問)四角いマスの、上から3番目の、右から2番目のお部屋に、赤の○をかいてください。
小学校受験の対策を進めていく上で、この「方眼上の位置」の問題に苦戦するお子さまも、多いようです。
特に、「上から3番目」と「右から2番目」という2つの条件の組み合わせを、正確に記憶できないことが、回答のネックになっていることが多いです。
「二つの条件を一度に覚える」問題は、かなりの高難度と言えます。
これは、「比較の学習」の問題
「〇〇より大きく(長く/重く/etc…)て、△△より小さい(短い/軽い/etc…)」という問題が、
いずれも高難度であることからも明らかです。
(個人的に、「『よりより』の問題」と呼んでいるこのタイプの問題は、お教室でも正答率がだいたい2割程度となってしまうような「難問」です。)
お子さまにとっては、短い設問でも、記憶することが難しいのに、
条件が複数になってしまえば、それだけ難易度は高くなるといえます。
それだけの「記憶力」が身についていればよいのですが、
そこまでに至っていなければ、「設問を記憶して答える」方法で取り組むのは、「部が悪い」と言えるでしょう。
「方眼上の位置」の問題は、「設問の記憶」をしなくても正解できる。
ご安心ください。
この「方眼上の位置」の問題、
実は、「設問を正確に記憶する」力がまだ身についていなくても、
確実に正解をする方法が存在します。
その方法は、設問を聞きながら「視線で追いかける」という方法です。
「方眼上の位置」の問題に正解することができているお子さまは、
問題文が読まれているときに、ある特徴的な視線の動きをしています。
以下で、先ほどの例題をもとに、設問の読み上げに合わせた「視線の動き」を示していきます。
四角いマスの、上から
3番目の、
右から
2番目のお部屋に、
赤の○をかいてください。
この順番で、目線を動かすことができていれば、
「はじめ」の合図があった後にやるべきことは、
赤いクーピーを手に取って、「正解」の場所に○を書くだけです。
この領域に到達することができるようになるためには、以下のステップを踏みます。
①「上(下)から○番目」だけの設問が理解できる。
つまり、「上下比較」の問題です。
方眼マスと違い、縦の区切りがないものからスタートします。
②「右(左)から○番目」だけの設問が理解できる。
「左右比較」です。
「上下」よりも難しい、「右と左」を理解することが、ひとつのハードルとなります。
毎日の生活の中で繰り返し確認をして、「左右」の区別が理解できるようにしていきましょう。
③方眼マスの中で、「上(下)から○番目」「右(左)から●番目」の場所を指でなぞれるようにする。
たとえば、単に「上から3番目」といった時点では、
5つのマスが該当していることを理解します。
そして、「上から」と言われた時点で、
いちばん上から順番に、「上から1番目」「(上から)2番目」「(上から)3番目」と、指で場所をなぞるようにします。
上下の位置がわかったら、次は左右です。
先ほどの目線の動きを、
「指でマスをなぞりながら」追いかけていくようにします。
まずは、設問をまとめて読むのではなく、
「上から3番目のマスを、指でなぞってください。」
「その中で、右から2番目のマスを指さしてください。」
と、順番に指示を出して、正しく指を動かせるか確認していきましょう。
④設問の読み上げに合わせて、指で追いかけられるようにする。
指でなぞる手順を理解したら、
「上から○番目の、右から●番目」といった設問の読み上げに合わせて、
指を動かしていくようにします。
順番に指を動かすよりも、スピードが要求されます。
ですが、
設問の読み上げのスピードに指がついてこれるようになれば、「方眼上の位置」は、もうマスターしたようなものです。
⑤手をおひざにして、設問の読み上げに合わせて「目だけで」追えるようにする。
これができれば、「はじめ」とともに、解答をすることができるようになります。
もし、筆記具を取ろうと目線をきってしまうことで正解の場所を見失うようであれば、
「はじめ」の合図の直後に、聞き手とは逆の手で「正解」を指さしておいて、
それから、筆記具を手にとるようにすれば、
指とクーピーを交換するようにして○を書くことができます。
以上のステップを順番にマスターしていけば、「方眼上の位置」の問題は安定して正解できるようになります。
「方眼上の位置」のペーパー問題に苦戦している場合は、
上記の①〜⑤の順番で練習をしてみてください。
着実に、正解を選ぶ目線の動きを、マスターできるようになるはずです。
「方眼上の位置」は、「設問をすべて記憶しない」でも解ける。
複数の条件を記憶することは、非常に難しいことだと言えますが、
「方眼上の位置」の課題は、設問を記憶しなくても、正解を答えることができます。
この問題に、危なげなく正解できるお子さまは、
ある、特徴的な「設問の聞き方」をしています。
設問が読まれている中で、「正解の位置」を特定する。
「位置の対応」の問題に上手に答えられるお子さまは、
設問が読まれているタイミングで、以下のように視線が動いているのがわかります。
以下、先ほどの例題の設問の読み上げに合わせた、視線の位置を図示していきます。
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